ウルフ・オブ・ウォールストリートのレビュー・感想・評価
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自分本位に見えるが、それだけでは無い多面的な人間性
仕事で大成功し、欲しいものを何もかも手に入れて人生を謳歌するが、最終的には全てを失うストーリーの構成がマーティン・スコセッシ監督らしい映画だと感じた。自分本位の生き方は、長く続くことは無く最終的に破綻するというのが、監督が作品に込めたメッセージだろう。
主人公のディカプリオ演じるジョーダンは、金銭欲・性欲といった自分の欲求を満たすことを行動指針とする、自分本位な考え方をしている。しかし同時に、トップセールスマンになれるほど顧客の心理を深く理解している点で、並の人間以上に相手のことをよく考えている面もある。彼は部下にも慕われているが、自分勝手なだけじゃない多面的な人間性に、周囲の人間が魅了されるのだと感じた。
中盤でジョーダンが「スティーヴ・マデンの株を客の喉に押し込み、窒息させてやれ」と大勢の部下の前で熱く語るシーンがあるが、ここは彼の思考がストレートに表現されていて面白かった。バイタリティが並外れているからこそ欲求も人一倍で、それが仕事における成功に大きな影響を与えているのが分かる。
コント・ディパーテッドが送る爆笑コメディー!
監督はマーティン・スコセッシ、主演レオナルド・ディカプリオのコメディー作品。
【ストーリー】
野心家のジョーダン・ベルフォード(レオナルド・ディカプリオ)は、22歳で大手投資銀行L.Fロスチャイルドに入社、生き残るコツだと上司からコカインを教えられる。
ところがようやく資格を取った直後に"黒い月曜日"、1987年10月19日香港発の大暴落、かのブラックマンデーの洗礼を受けてしまう。
気落ちするベルフォードだが、妻テレサに勧められた非上場の店頭株の株式仲介の求人にありつくと、ハイテンションのセールストークでまたたく間に2000ドルを稼ぎだす。
その後社名をストラットン・オークモントに変え、今度は資産家に狙いをつけて詐欺的手法で荒稼ぎする。
会社の業績向上とともに生活は乱れ、結婚生活は破綻し、パーティーで出会ったナオミに一目惚れしてテレサとは離婚、新たな恋人と再婚する。
その強引な手法から経済界で「ウルフ」と呼ばれるようになったベルフォードだが、あまりに目立つやり方に、ついにアメリカ連邦捜査局FBIが動きだす。
『ディパーテッド』の監督・主演でおくるハイテンションなコメディー。
最初からお薬キメキメでハイテンション、最後破滅するまでハイテンションなエコノミックアニマルたちの金への執着を描いてます。
伝説のお薬をキメたあとイモムシのように転がって自分のカウンタックに戻ろうとするディカプリオには、かつてのハンサム俳優の面影はなく、彼の心の解放がうかがえます。
ロマンチックなハンサム役、ずっと嫌がってたもの、彼。
父親役にはまさかのロブ・ライナー。ちょっと監督!
ファックという単語がもっとも多く出てきた映画(合計569回)という珍記録も保持。
正直に言います。
スコセッシ映画で、これが一番好きです。
新規開拓の鬼!ダイナミックで夢がある!これで健全なら最高!な映画
ハリウッドの友人の影響で何度も見ている映画。
"Sell me this pen."(私にこのペンを売ってみて)
この問いに対して、自分ならなんて答えるのか?
営業スキルに長けている主人公が、証券会社を作り、ウォール街でのしあがっていく様子が本当にダイナミックでおもしろい。
社長/経営者の仕事は新規開拓。主人公はまさに新規開拓の鬼だとも言える。
テレアポ1つでいくら稼ぐのか。ここまで目が離せなかった映画はなかなかない。
途中、社員として働く者たちが、元々は生活するお金すら困っていたところから、
主人公との出会いによって、仕事によって稼げるようになって豊かになり、明らかに生活が変わって主人公に感謝している姿が印象に残っている。
不健全さによって女やお酒に溺れたり、どんどん破滅していく様子もまたダイナミックで面白かった。あれで健全に仕事をしていたらどれほどまでに成長する会社になっていたのだろうかとつい想像してしまう。がむしゃらに稼ぎたくなる映画だ。
「ザ・ディカプリオ領域」
レオナルド・ディカプリオは、稀代の二枚目俳優に違いないが、実は一声を風靡した『タイタニック』でも、いわゆる下層市民を演じていたように、キラッキラのトップオブトップよりも、少し陰翳をたたえ弱さを内包した役柄がハマる、と私は感じている。
2002年『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
2006年『ディパーテッド』
2010年『シャッターアイランド』
これらは、ディカプリオの持っている陰翳を見事に活かしきった作品だが、
2013年公開の本作も「ザ・ディカプリオ領域」とでも言うべきか、とにかくビッタビタにはまっている。
ディカプリオは、天才的な才能の持ち主ながら実は小心者という主役を完璧に演じている。
滲み出る弱さをハッタリで隠そうとするが、二枚目が演じると、ややコメディっぽく見えたりもする。
それが更に彼のファンを夢中にさせるのだろう。
ディカプリオは満点だが、
所詮、詐欺的商法で一瞬で燃え尽きた人物に目新しい物語はなく平板なストーリーになってしまった作品全体としての評価は、★3.0かな。
ウォール街の欲望と、ある男の自伝
ジョーダン・ベルフォートは資産家になる夢を持ち、1980年代のウォール街の投資銀行に就職。株のトレーダーとなる。
しかし、1987年のブラックマンデーに生じた恐慌により、銀行は倒産。
新たな就職先として、ペニー株と呼ばれる価値の低い店頭株を売る仲買人になり、得意のセールストークで実績を上げる。
そして、家具屋のドニーやマリファナの売人ブラッドを仲間に入れ、ストラットン・オートモンク社を設立。詐欺まがいの巧みな戦略で会社は急成長を遂げる。
連邦捜査官からの追求や、ナオミとの不倫、逮捕・釈放までの彼の波瀾万丈な人生が描かれる。
ドラッグ・セックス・あらゆる豪遊といった人の欲望を赤裸々に表現している映画でした。
レオナルド・ディカプリオは歳を重ねてフランクな役柄が増えた気がしますが、これが、また良く似合っている。
最初のロスチャイルド証券の上司ハンナから教えられたコカインや性の解放、胸に拳を当てて自らを鼓舞する姿など、会社が大きくなるまで何だかんだ踏襲していた。
株屋は何も生み出さない。株なんか幻想さ。予想なんか誰にも出来ない。
意味深な言葉でした。
ジョーダン本人は純粋で器用に何でも吸収する人物のように見えました。
真っ当な道に行けば前妻との穏やかな別の人生もあったのだろうか…。本当に世の中は分からない。
需要と供給という社会の仕組みの学びにもなった。
「このペンを僕に売ってみて」
これがアメリカンドリーム
デカプリオが株の世界でのし上がっていく,アメリカンドリームの話だ。解説ではとんでもなく落ちぶれていく過程を描くと書いていたが,そこはそれほど落ちぶれることなく終わった気がする。
デカプリオの狂気、人を巻き込みその気にさせる巧みな話術など,見どころは満載なのだが、正直,エロのけじめがなさすぎてあまりにも品が無さすぎて引いた。
これも実話だとしたら、かなりイカれてる気がする。
クズだが頭はキレて金稼ぎには合理的!これが"映画"だ!!
ドラッグとセックスに浸かりながらも金稼ぎに奔走し人を誘惑する。ディカプリオの好演は何よりその「顔芸」に光る。
序盤は右も左も分からない証券マンだったが、才能を開花させ金で成り上がる様は痛快だし、顧客の一切をバカにしたその態度は芯が通っていて楽しめる。
倫理観も何も無い狂気に満ちているが、金稼ぎには貪欲で真摯な姿勢はやはり魅了される。特に、秘書や名前の出ないような従業員にも狂気を感じさせるキマった感じが物語に拍車もかけ、3時間という長さを感じさせない(観終わった後はしっかり3時間分疲れる)。
だが。金は最高のドラッグかもしれないがそんなベルフォードが取り憑かれていたのは"金稼ぎ"そのものだったところにスコセッシの皮肉と「映画」という表現方法へのこだわりを見た。
マーゴットロビーに目を奪われたり、仲間への想いが嘘ではないと感じさせるのはそこに「情熱」を感じさせるからだろう。
ディカプリオの演技に無理を感じるのは、こんなぶっ飛んだ役は本人でもない限り無理が出るだろうと。
今現在も世界各地を講演会で渡り歩き、金を稼ぎ続けている事実には変わりなくエピローグとしてある一つの視点としては胸糞悪いかもしれないが最高だ。
そんな視点の奴らは「マクドナルドで働いとけ!」
何度も見たくなる作品
もうこれで見たのは3回目。
人の栄枯盛衰が全て見れる作品。
華やかな世界が好きなので、見ていて面白い!
そして、最終自分に力があれば、どうなってもやっていけるという学びもあり、
何度見ても面白い作品です。
人生ってこんなもん
ディカプリオ様って
ここまで演技力ありました!?
いやぁ(*_*)この作品のディカプリオは
役者魂だしてます!
夫婦喧嘩、痴話喧嘩のリアル可愛さも
会社の演説の、あるある熱血さも
薬でラリってる時のリアルさも、
飽きたようで飽きない長さでした
面白かった!
ロバートデニーロの
カジノ的な♡
こんなに
わやくちゃなのに妻は別格で、とか。
仲間は身をもって守る助けるとか。
面白いし、憧れちゃう
羨ましい
そうなりますよね
ラスト。
でも一般ではない
尋常じゃない、だ、か、ら。
と言うラスト好きです
面白かった!
最低だけど最高
とんとん拍子でうまく行くジョーダンバルフォート。見てて気持ち良いくらい、稼いで、遊んで、ぶっ飛んで。実話だって知ってると最後が気になって、長いけどあっという間に見終わってた。
スピード感あって気持ちいい!
最低で最高なクレイジーライフ
いやー、面白かった!
なにせディカプリオ演じるクズ野郎の演技がもうっ最高すぎた!!
これだけで500億点だ。
不謹慎だけど楽しい!
いや、不謹慎だからこそ楽しい!!
スコセッシ作品は何が凄いって、丁寧に積み上げた作品を完膚なきまでに破壊し尽くす所だろう。
そこに一切の躊躇がない。
作品に迷いがないからこそ、疾走感のある映画を3時間もノンストップで駆け抜けることができる。
セックス・ドラッグの描写一つとっても、とにかく下品。では不快かと言われればそうではなく、むしろ最高にクレイジーで面白い!
ここまで弾けると見てる側も割り切って楽しめる。
179分という長尺を一切感じさせない最高のエンタメ作品。見た後に何も残らないがそれで良い。むしろそれが良い。最高だ。
レオナルド・ディカプリオがこんな役を演じるとは、、とびっくりする。...
レオナルド・ディカプリオがこんな役を演じるとは、、とびっくりする。
歳をとってもイケメン。
悩んでる時に見るべき。
人生楽しく生きた方が勝ちだと痛感させられる。
前半で挫折した人は、中盤の船上FBI対決からがおもしろいかも
3時間、長い!と思った前半。
主人公がとんとん拍子に成り上がっていく様子が映画の前半半分を使って描かれている。
大金を稼ぎ、酒、ドラッグ、女に溺れ、天下を取った気分がよくわかる。
前半部分は正直途中で観るのをやめようかと何度も思ってしまうほどの乱交シーンまみれ。
でもちょうど映画の折り返しにFBIと直接接触するところからガラリと変わる。おもしろくなるのがここからだ。
レモンでひっくり返ったシーンは笑ってしまう。
すべてにとことんまでやってくれるので、楽しいかもしれませんよ。
金、女、愛、仲間 最高で最悪な男の話
(原作未読、ネタバレなしレビュー)
昔からこの作品は気になっており、primeの見放題に追加されたので鑑賞しました。
女と金に溺れた男の話です。
結婚生活にはお金も必要だけど愛も必要。お金は手に入りすぎると人を変えてしまい生活を崩してしまいます。しかし、生きていくのにお金は必須です。沢山あればあるほどいいのにありすぎるといけない。何とも厄介なんですかね笑
この作品は様々な見方でメッセージを受け取れます。やはり一番大きいのはお金に関してでしょう。「お金持ち」年収1000万円から年収数十億円とレベルは違えど誰もが憧れるものです。そんな憧れになれる力があっても少しでもズルをすれば転落人生。一度やってしまうとストップが効かなくなるんですね。この作品では経営だけでなく薬を使って表現しています。
とは言ってもノンフィクションで実話のほうでも薬は使っていたのでメッセージとして受け取るのに違和感を感じるかもしれませんが、脚本家がここまで強く表しているということは少しでも伝えたいものがあるのでしょう。
他にもこの3時間には良いことも悪いことも沢山学ぶべきところがあります。経営をしたいと思っている人だけでなく、今後活躍したい人、社会に出る人沢山の方に見ていただきたい作品です。
人に何と言われようが。95点
こういう人生、憧れるような軽蔑するような。いややっぱ一度は経験してみたい。
僕のような慎ましく生きる善良な人間にはただ眩しく映る。
人に何と言われようが、自分にだけは、欲望にだけは嘘をつかないベルフォートが好き。見てる分には。
これは相当面白い
題名と監督からシリアスなビジネス映画だと思ったら、かなりハチャメチャな高級ドタバタコメディ風社会派作品でした。
オーバーヒート気味のスピーディーな展開、デュカ選手の過剰な演技、そしてゴテゴテのてんこ盛りシーンを空中分解ギリギリで高級感溢れる映像にまとめた演出手腕、映画監督ってとういうことができるんですね。感心
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