ウルフ・オブ・ウォールストリートのレビュー・感想・評価
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Money Chantは鳴り続く
澄んだ水の中では生きられない。澄んだ水の中では生きたくない。
澱にまみれたドブネズミ。
そんなヤツらの夢の後先、激しく愛すスコセッシ。
グッドフェローズで撃って殴って飛び散った血の代わりに
ウルフオブでは札ビラが舞う。オンナの裸があふれかえる。
ドンパチはないがそれ以上にヤクザな仕上がり。
何ともアホでトチ狂った世界。
貧乏人も欲をかくからボロ株で騙される。
金持ちも欲をかくから相場操縦に騙される。
皆が欲無し聖人君子だったなら、こんな話は生まれなかった。
ベルフォートは、みんなの欲の結晶だ。
我らの欲と享楽と倦怠を一気に手に入れた男の物語。
たとえ罰を受けたとしても
トロフィーワイフが宴の終わりを告げても
我らの欲を燃料に走り続けるドブネズミ。
改悛?教訓?そんなものは要りませぬ。
ひえびえとした空虚さえ金に換えてみせます、したたかに。
The Money Chantは鳴り続く。
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時代の狂騒をとらえ捩じれたアメリカンドリームを描いた本作、スコセッシ自身の『グッドフェローズ』証券版でもあり、スコセッシが好きな『彼奴は顔役だ!』の現代版でもある。
本作のベルフォートは、『グッドフェローズ』のヘンリー、『彼奴は顔役だ!』のエディと同じく、時代のカリカチュアだ。時代が変わる度に、また新たなベルフォートが産まれるのだろう。
エポックの狂騒は繰返す。何度でも。
そんな達観というより力任せに振り切った感じが本当に素晴らしい『ウルフオブ』だった。
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追記:
『彼奴は顔役だ!』の、PTA版が『ザ・マスター』、ラッセル版が『アメリカンハッスル』だと思う。
三者三様の仕上がりながら、スコセッシの『ウルフオブ』が一番パワフルで突っ走っていた。
アメリカンなかんじ
ディカプリオさんの作品、私とはあまり相性よくないのだろうか?
みなさんがレビューしてるように3時間でも退屈しないで観られた。それは認める。
主人公の、前の奥さんと次の奥さんが比較的まともな人間だったことに救われたかな。
人間の、イヤ男の欲か!?
この映画を観ることを躊躇させていたのは、なんと言っても3時間という長尺でした。
つまらない映画の3時間はホント拷問に近いものがありますからね。
しかしさすがはスコセッシ監督、最後まで飽きることなく観ることが出来ました。時間も気にならなかったです。
まずこの映画はコメディです。
デカプリオ演じるジョーダン・ベルフォートとまわりの人間の尋常ではないハチャメチャなエピソード(ほとんど金とドラッグとセックス)をFワード連発で見続けるというもので、そこに勧善懲悪や道徳観みたいなものを持ち込んで観てしまうとそれはもう許せない映画になってしまうでしょう。
私が鑑賞した劇場でも途中で席を立って戻って来なかった方が何人かいました。
でもそうならないようなテンポと語り口の巧さで話は進んでいきます。
それにこの話、善悪を抜きにして考えれば(又はクスリ以外、法の範囲内であれば)男子は多かれ少なかれ憧れる生活なのではないでしょうか。
少なくとも私にはあります。
ハマショーの曲にあるような「純白のメルセデス~プール付きのマンション~最高の女とベッドでドンペリ」みたいなのですよ…
でも実際には絶対ムリだな…仲間は大切だし、誠実でいたいし、クスリで体壊したくないしね。
自分とはかけ離れた世界を覗き見るようだから面白いんだろうな…
最後にFBI捜査官が地下鉄で帰るシーンはとても印象的で、実は捜査官だって…ってことなのかなって思いました…
その正体は、人間の(男の)『欲』ですかね…
忘れられない一本になりそうです。
素晴らしい娯楽映画
今まで映画におけるテンポの良さとはどういうものかいまいちわかってなかったのですが、この作品はテンポが良いとしか言いようのない程3時間があっという間でしたね。言わばエピソード集なので飽きがきそうなものですが、時にはじっくり時には食い気味なぐらい緩急のあるカット割りや音楽演出で観客の目や耳を楽しませてくれます。
そして何と言ってもディカプリオの熱演?怪演?狂演ですよね。本当に『タイタニック』の彼なのかな笑自分で長年温めてた企画だけあってその熱っぷりはかなりのもの。アカデミー主演男優賞とって欲しいなー。レモンの件なんか普通の人にはできないでしょ笑
なのでやはり見返したいシーンが多い。キーワードだけ挙げておくと、レモンタイタニック車ヘリコプターローソク監視カメララストシーンマシュー・マコノヒーペンケチャップ…などなど
金・女・ドラッグが全編の95%ぐらいを占めており、その上自伝が原作だって言うんだからひたすら無心で楽しめる。でもラストにはチラッと観客に作り手の意図を想像させる余地がある。面白い映画体験です。下ネタや不謹慎ギャグがダメな人、付き合いたてのカップルとかは絶対見ないでください笑
『シャッターアイランド』の次にこれ見ると温度差がすごすぎて目眩がします笑スコセッシすごいなあ。これで70歳だもんなあ。
思ったより笑える!
笑えるけど、すごくクスリとエロでR18ですね。モラルはありませんw
大音響で怒鳴り散らすので耳がキンキンしてました(苦笑)
後半の破滅への始まり?ゴルフクラブからポパイの下りはおかしすぎてずっと笑ってましたw
ラストFBI捜査官は何を考えてたんだろう
な。。。
話には全然共感できないけど…
まさしくアメリカっていう感じでした。これは極端なアメリカンドリームなんだろうな。
主人公のジョーダンが求めたのは金と成功?金を稼ぐための常軌を逸した行動は全く理解不能。と、いうか見ていて腹が立つのと嫌悪感まんぱんになるのです。このジョーダンに賛同する人間もこんなのも多いんだと感心。これもアメリカという感じです。
話も強烈だけど、出演者の設定が強烈な人格の持ち主ばかりだから、デカプリオを筆頭に出てくる役者も皆凶器の演技。こんな世界、嫌。
見てて疲れたが、とても新しい作品。
三時間と長い時間の上にハイテンションで物語が進むため、疲れた。内容はほとんどドラッグとセックスで役者もばか騒ぎ。ディカプリオがキャリアで最高の演技で攻めれば、スコセッシかま新しい方法で映画をとる。ソウーシャルネットワークとスコセッシのアビエーターを足したような感じ、音楽もセンス良く、素晴らしい映画。
アメリカンドリームな映画
酒池肉林、金金、ドラッグ、ドラッグ、金。
お下劣満載。
お上品な人は見に行かない方がいいとおもいます。
ただ、ディカプリオをはじめとした俳優の方々の演技が本当に素晴らしい。
普通に楽しい、飽きない3時間です。
ラストで絶句する!
主人公を含む登場人物のほとんどが下劣で感情移入は出来ないので映画は喜劇仕立てで進む。
それで観客は三時間弱の映画を退屈もせずに観ることができるが映画は最後のシーンで今まで笑っていた観客に対して厳しいものを見せるのだ。
それはジョーダンが観衆に向かって「このペンを俺に売り込め」と問いかける瞬間である。その前に描写された地下鉄での貧民層を見つめるデナム捜査官と相まって映画そのものが観客に強烈に問いかけてくる。
「今まで俺を笑っていたお前逹、金が欲しくは無いのか?」と
まさかドラッグとセックスだけの映画だとは
株の話は全く関係ありません。ただ金儲けの手段がジャンク株だっただけ。
期待を100%裏切ったと言う意味で評価ゼロです。
宣伝のしかたがおかしいし、レビュー読んだかぎりでは、この映画とは想像できなかった。
延々とファックを叫んでいるだけのこんな映画が何故評価高いのか理解出来ない。
客も3人だけ。
題名は「成り上がりの麻薬とセックス」でもいいと思う。
モザイクだらけで、絵的にも酷く安っぽい。こんな物を金を払って見ている自分が寂しくなる。
この映画に出てくる人たちは、整理的に受け付けません。もっと違う描き方もあったと思う。
ホリエモン
最初から最後までぶっ飛びまくりの栄枯盛衰映画ではある。ひとつのダークヒーロー映画ともいえるかな。日本でいうホリエモンを薬とセックスで演出すればこんな感じになるのかな?
凡人ではたどり着けない地位にのしあがるには普通の感覚では全く通用しないから、悪知恵を働かせて、工夫して楽しんで仕事ができないと僕たちにはなれないよと言いたかったのかもしれない。ただなんとなく想像どおりにすすんだストーリーが正直ちょっと物足りなかった!比較する作品とは言えないが、ぶっ飛び映画ならパルプフィクションの方が数段好きかな。
正直ちょっと寝てしまった(^^;
無いトコロからの利
淡々と1人の、ある意味のアメリカ資本主義、その中核にある株、証券トレーダーの成功者の人生を、ただ淡々と描く、、、リアルの直視を求める製作者のある意味の残酷さと厳しさを汲み取る。
ただ其れは、栄枯盛衰の話でもなければ、何かを成し得た人物の自伝でもまったく無くて、主人公の彼は挫折も成功も実は成し得ては無く、ただ淡々と「無いところから金を効率的に生む」作業に没頭するのみの何かのウィルスやら微生物の様なのだ。
株式を上場するのは、上場により株式を買ってもらい資金調達をするからだ、さて、その株の価値を誰がどう決めるのか?その裏にトレーダーという存在がある。
その会社の株の価値は本来その会社の将来性やら何やらを投資家が判断して決めるのが正当である事は事実ではあるのだが、はたして我々はその実質の有望性で株を購入しているだろうか、、
下がりそうになれば売ったり、買ったり、とモニターの株価に一喜一憂し、其れさえもトレーダーに任せてしまう、まるで会社を食い物にしている感も否めない。
まるで実体の無い幽霊の様な現代の株式の世界はまるで詐欺その物かもしれない。
主人公の最期の職業は怪しげなセミナーの主催であったが、結局其処にいたるのは必然でもあり、自分で転がす寄りも転がすメソッドを売る方がリスクも少なく効率的だからである。
マクドナルドで働く事はその対比として主人公が何度も唱える事であり、徹底鉄尾「無いところから利を得る」生き方ととの完全なる思想の違いを云っているのだ。
彼の思想と似ている世界は実はこの世界にもう一つ存在するとしたら、それは美術の世界であり、画商などの世界かも知れない。
つまり古来より、彼の思想は脈々とこの世界にあり、今際立ってあるのが株の世界であると、いうことなのだろう。
卑猥すぎて。
R指定になっていましたが、内容があまりにも卑猥過ぎでびっくりしました。。
観ててとってもイライラしました。
サクセスストーリーは面白いですが、
人が落ちていくのを見るのは全然面白くないですね。
人間は意外と丈夫んなんだと思いました!
ジェットコースターのような浮き沈みのある人生
ジョークも満載であっという間の3時間。
ただしアルコール、ドラッグ、セックスの描写はかつてラズベリー賞の酷評を受けた「ショーガール」が可愛く見えるほどのレベル。
権威ある映画賞の映画人()さまがどのような評価を下すのか、別の意味でも興味があります。
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