きっと、うまくいくのレビュー・感想・評価
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All is well〜うま〜くいく〜。呪文♪
内容は、舞台はインド国内随一のICE工科大学時のクラスメート3人を主体とした思い出話と10年後再び会う事を約束した事で現在の関係も再び取り戻そうと3人の内の1人(ランチョルダース・シャマルダース・チャンチャル)を探す話を全体の物語として青春、勉強、仕事、社会に対して問題を突きつける映画作品。好きな言葉は『うま〜くいく』映画🎬の中で終始唱えられている呪文の様な言葉で、言葉による具現化効果としての安心する言葉としての表現が爽やかで効果的でした。『映画と違うんだぞ!』この言葉も映画の中で印象に残った。宿敵の学校長が娘に忠告する言葉。映画の中での映画批判は思い切った台詞回しをするなぁと驚いた。好きなシーンでは、冒頭の飛行機を仮病を使って緊急着陸させる場面。2回観ると親友との出逢いによって価値観が変わって影響されたんだなぁと思わされる所が良かった。人生は競争だ!といわれる社会問題にアンチテーゼとして楽しく生きる事を伝えたいのだろうと思いました。やれば出来るとの根底を流れるメッセージでは、絶望感を払拭する事は出来ないので残酷な現実を見る事を解決できる視点の表現が少しでもあれば深みが出で良かった様に感じます。本作品はインド映画🎞特有のダンスが濃すぎる事もなく物語の流れを遮らないので非常に見やすく、喜怒哀楽を随所に織り混ぜ観客を飽きさせない様に魅せる3時間の末の大団円!この手法は素晴らしい。随所に流れる心象表現のピアノの音がうまい具合に物語盛り込まれていた所も良かった。絶望の音はやっぱ『ガーン』ですねぇ。それにしても3時間という長時間を感じさせない山場がとても良かった。何か凄いものを見せられた様な気になる映画でした。
競争社会の片隅の天才
全くの初鑑賞です。広島市映像文化ライブラリーは、今度は週末のみインド映画大会。
インド映画らしく長い。と、海外上映を前提とした配慮に乏しく、各国の「意識高い系」の方々からはクレームがつきそうなエピソードや表現も連発の前半戦です。
コレがコレがコレが。
ランチョーの正体の謎。以降は、やたら盛り上がる気分。前半戦では、ちょっとやり過ぎだよ、等と共感出来なかった3人のアホさ加減も忘れてしまい。
で、ラスト一時間の破壊力ですよ。インドですよ。前振り回収の連発でフルスイング演出。いかにもインドですよ。出産シーンから mm→cm あたりまでは、涙を誘うシーンを畳み掛けて来ます。
コレがあってのバジュランギでありパッドマンなんですね。最近は今ひとつですが、また泣かすベタな物語り、期待してます。
わかりやすく 良い映画だと思う。 学生の時の親友を探し出して、 オ...
わかりやすく
良い映画だと思う。
学生の時の親友を探し出して、
オチのスカッとする感じ良かった。
インド映画の、
踊るシーンも、この映画のテンションなら
やりすぎていないので、自分もついていけるノリだったけど、
もう少し短くまとめてほしかった。
All is well !!
これは、お奨めできる映画。
友情、恋、人生、自由、命の尊さ、成功とは何か、etc
映画を通じて巧みな演出とともに表現されている。全てを教えてくれる。
そして、ランチョーの生き方に圧倒される。キーワードは、All is well !!
パラサイトと比べると…
『パラサイト半地下の家族(以下パラサイト』と比較しながら観ると面白い。
どちらも成功、不成功の別が明確な格差社会を描いている(因みにインド、韓国ともに自殺者数が多い)。
しかしながら、ラストシーンにおいては、映画が違えば、あるいは国が違えば、ここまで異なる結末を迎えるのか、と考えずにはいられない。
『パラサイト』においては下層階級が上流階級を刺殺する展開で、概ね社会構造の告発、こんな社会だからこんな結末なんですというラストであった。上を向いて生を歩める希望は殆ど示されない。容易に解が見つからないのが逆に、格差の深刻さを物語る。
一方の『きっと、うまくいく』では、好きなことを追求したランチョーが社会に媚びて生きるチャトゥルを上回る成功を収めた。また、社会に媚びなかったラージュー、ファルハーンも望んだ通りの職につき幸せを得ている。この映画では、深刻な社会状況の告発以上に、社会に対するランチョー的アプローチ(好きに生きて、難あることには"All is well"と唱える)の肯定に重きが置かれている。個々の鑑賞者にアプローチを示すことで、個人の集合である社会に作用しようとしているのだろう。
そして、撮り方・表現方法(『パラサイト』の上下を意識させるカメラワーク、画面の中の嗅覚を意識させる「匂い」というキーワード/『きっと、うまくいく』のミュージカル)においても比較考察の余地は尽きないが、全て主題の相違に起因しているようだ。
権力者が唱えると怖い「うま~くい~く」
大晦日にTV放映があり録画していたが、
正直なところ、キネマ旬報でも第24位
(但し、読者選出第7位)との評価だったし、
年齢と共に徐々に長い作品には抵抗が
出て来ていて、観賞を躊躇していた。
しかし、本当に観て良かった、
観ない選択をしなくて良かった、
との鑑賞になった。
無論、心配された長尺も
全く気にならなかった。
私にとってのインド映画と言えば、
サタジット・レイ監督の「大地のうた」
のような死生観溢れる社会啓発ものか、
「ムトゥ踊るマハラジャ」のような
娯楽ものかのイメージがあるが、
この作品は両方の要素を併せ持つ
内容だった。
そして、ここまで心を温かくしてくれた作品
も久しぶりだったかもしれない。
普通ここまで大上段に
正しい生き方や理想論を展開させられたら、
どこか胡散臭くなり現実離れするものだが、
脚本なのか編集なのか、
ウィットを上手く散りばめて
見事良作に仕上げた印象だ。
二人の劣等生が親友の導きで
真の人生選択を得られた時は、
観てる私も嬉しくなり涙が溢れた。
色々な意味合いでの社会啓発性も感じたが、
臨機応変に掃除機を改造しての
赤ちゃん吸入器製作のエピソードは、
現代の商業化された資本主義的生産システム
へのアンチテーゼにも感じた。
娯楽性満載の伝統的インド映画の体裁を
維持しつつも、
国境を越えた
人生における普遍的な理想論を展開させる
監督の器量には大変恐れ入った。
ところで、この映画の邦題名に使われる
「うま~くい~く」の言葉は、
我々が人生の困難時に
唱えているうちは良いが、
隣国への侵攻を指示した某軍事大国の大統領
の決断の呪文になっていなかっただろうか、
と考えると恐ろしい言葉でもある。
観終えてすぐにもう一度観たくなるハッピーな映画!
予備知識なくタイトルに惹かれて見だしたら、トンデモな感じのインド映画。
明るい映画なのにいきなり自殺シーンがあったりで知らず知らずと釘付けに。
終わりがとっても良くて、観終えてすぐにもう一度観たくなるくらい素敵な映画でした。
ハッピーになれる映画が好き。
きっと、うまくいく
なんて素敵な邦題なんだろう、とずっと気になっていました。観てみたら内容も素敵!新年からとても清々しい気持ちです。
逆境に負けずに自分の夢に向かって奮闘する学生達を描いた話ですが、彼らの友情や夢を諦めないひたむきな姿が真っ直ぐに心に刺さりました。
暗記任せでもぎ取った学校のテストの点数なんて社会に出てからは全然役に立たない事を思い知らされてから何年経つだろう。競争だの結果が全てだのそんな世の中にウンザリなのに、結局はいつも周りに流されてばかりで、一体自分は何をしたいのだろう...と、溜息が出そうな方は是非この映画を観て欲しいです。
本当の学びとは?成功とは?自由で型破りながらも周囲を突き動かしていくランチョーの生き方や言葉にきっと、勇気づけられます。
Aal Is Well 〜 きっと、うまくいく
エリート大 ICE大学のランチョー、ファラン、ラージュー、3人の学生を中心にインドの社会問題を織り交ぜた爽やかドタバタ青春ストーリー。
学ぶ事に喜びを覚える明るい青年ランチョー(アーミル・カーン)の率直な言動が、周囲を巻き込み変えて行く…。
アーミル・カーン、インドでは「ミスター・パーフェクト」と称され、社会活動に尽力されている影響力のある俳優さんなんですね。
爽やかなラストの余韻が残る作品。
ー成功は後でついてくる
ーファルファーン化ラージュー現象
ーオクラは12ルピー
NHK-BSを録画ににて鑑賞 (字幕版)
邦題の方が良い
何の予備知識もなく、なんとなくタイトルに惹かれて見始めた。
INTERMISSIONがある映画、久しぶり~。全編で171分、3時間近い映画だけど、映画の冒頭のエピソードがラスト近くにつながっている、伏線がすべてうまく回収されているので全編くまなく見ることが大事。
本作品のWIKIPEDIAによると主人公のランチョーを演じたアーミル・カーンはこの時44歳だったとか。そのために体をしぼり、撮影中は肌をフレッシュにするため水も毎日4リットル飲んでいたらしい。それでフレッシュになるのか??と思うけど、実際大学生を演じていても違和感なかったなー。アーミル・カーンは踊りも得意ではないそうだが、いやいやどうして、インド映画でお約束の群衆ダンスはしっかりこの映画でも出てきて、1曲に何バージョン撮影したのか、っていうくらい服を着替えて、踊ってた。また、曲がインド映画っぽい曲ではなくて、割とキャッチーなメロディラインが繰り返され思わず口ずさんでしまうような曲の連続で、話の内容、ストーリー展開のうまさ、出演者の熱意がこちらに伝わってきて、すごい感じるところがあった。
観ていてインドの若者の自殺の話が出てきて、インドの闇の部分も感じた。本作品のWIKIPEDIAでも「自殺率の高さを取り上げている」とのことで、これはこの映画を観るまで知らなかった。日本でも昔そうであった、家長である父親の言うことは絶対、長男であることのプレッシャーというのがインドで、いや多分アジア全体でもまだ残っているんだろうな。それでも父親は大事なんだね。プレッシャーの元凶である父親をある時は病院に連れていくためチームプレーで協力したり、あるときはその遺灰を脅しに使えるくらい、大事だったり。それほど大切に思っているからこそ、それがプレッシャーになってしまう。
最後に。
原題の「3 Idiots」。したまちコメディ映画祭では『3バカに乾杯!』のタイトルで上映されたらしいけど、このタイトルではたとえテレビの放映でも見る気がしなかったかも。“Aal Izz Well”(アール・イーズ・ウェル、“all is well”)「きっと、うまくいく」。このタイトルが良いね。
Everything's gonna be alright ♪
数はそれほどでもないけど、今まで色んな国の映画を見てきて、自分にとって一番ハズレがないのがインド映画。
特にPKという作品でアーミルカーンを知り、3時間笑って泣いて共感しまくりだったから、この作品はいつか観たい観たいと思ってた。
やっぱりこの作品でもアーミルカーンはすごかったw。
インドはカースト制度のおかげで就ける職業が限られているので、カースト関係ないITとかエンタメで才能を開花させている人が多いんだそうです。
実際、成功すればとんでもない額を稼げる医者やエンジニアを目指すために、親は勉強させると聞いたことがあります。この作品もそういう背景なのかな。
でも、本当の知性はやっぱり誰かの役に立つべきであって、将来の年収のためだけに利用されるものじゃない。みんなで力を合わせて赤ちゃんを出産させるシーンを観て、知識はこうやって使うものだなぁと、しみじみ感じた。
誰かと比べることのつまらなさ、勝ちだの負けだのに固執することのくだらなさ、金額で価値を測ることの卑しさを、とことん感じさせてくれた、スカッとする映画でした。
翻って、私も20年近く勤めた職をもうすぐ辞めます。誰かと比べられること、評価されること、否定されたり、正しいか正しくないかを指摘されたり…、そんな自分を削られる世界は、どんなに給料が高くても、もうこれ以上いられない。辞める決心をして10ヶ月、少しも意思が揺らがないほど、毎日しんどい。
All is well, All is well...
不思議な発音のこの言葉、今後の私の座右の銘になりそうです。ありがとう!
【”どんなに苦しくても、自ら命を絶ってはイケナイ。”うまーくいーく”と言う呪文を唱え、前向きに生きていく事の大切さを教えてくれた忘れ難き作品。】
ー 今作の内容は、巷間に流布していると思われるので、割愛。
だが、且つての私の様に、日々、働く事が厳しき状況になっている方には、是非、観賞して頂きたい作品である。
従来のインド映画の形式を踏襲しつつ、自らの個性を大切に、親の言いなりに生きる事に対し自らの意思を貫く大切さを描いた、記念碑的作品である。
更に言えば、今作で天才科学者でありながら、人の善性のオーラを全身から発するランチョーを演じたアーミル・カーンの世界的な出世作でもある。-
◆感想
・再鑑賞しても、凄い映画である。
冒頭のシーンと、ラストのシーンの見事なシンクロニシティ。
- 宇宙で使えるボールペンと、鉛筆の話。
ランチョーの、権威を気にしない自然な疑問を口にする姿。
立ちしょんべんに対する科学的な対応の仕方。-
・学生時代の、ランチョーとファルハーンとラージューの時を越えた友情。
- 苦学生であったラージューの自死を必死に助ける友たちの姿。ー
・彼らを目の敵にしていた学長の娘の、ランチョーと相思いであったピアのお姉さんの出産に立ち会い、見事に子供を出産させたランチョーの姿。
- 学長が、遅まきながら命の大切さに気付くシーンである。-
・10年間、音信不通であった、ランチョーが開いていた学校。
そして、彼の真の素性が明らかになるシーン。
<今作は、インド映画に新たな潮流を齎した、記念碑的な作品である。
且つての私の様に、日々、苦しき想いを抱えつつ過ごす人に観て頂きたい作品である。
”うまーくいーく”と言う呪文が、きっと助けてくれると思った作品である。
映画とは、現実逃避のツールでもあるかもしれないが、それ以上のモノを齎してくれるモノである事に気付かさせてくれた作品でもある。>
学びとは何か? 生きる為の発想を描いた素晴らしい映画
昔から話題に上がり、ずっと見たかったのだが……
インド映画特有の長尺(3時間)の為、字幕ではキツイなぁと、二の足を踏んでいた作品。
アマゾンプライムにて吹替版が見れるようになったので、ようやく鑑賞した。
2009年のインド歴代興行収入1位を記録した映画。
くそう。もっと早く見ておけば良かった。
本当にそう思う。せめてあと5年は早く見たかった。
物語の大筋だが、ランチョー・ファルハーン・ラージューの3人の主人公の物語であり、
ランチョーは成績優秀にも関わらずその発想から先生や上級生と何度も衝突をする。
ファルハーンはエンジニアになれと家族から言われるが、本人は本当は合わないと感じている。
ラージューは家族がド貧乏の為、エンジニアにならなければと言う呪いにも似た状況。
学校の中では問題児と言われる3人の主人公の話だ。(英題:3 Idiots)
インドはカースト制度の名残りから、職業選択の差別が残るようで、比較的新しい分野のエンジニアは、差別に囚われない高給職の一つ。
その為、競争が激化し、大学は「学びの場」から「点数を取り、競い合う場」となっている。
インド工科大学の激しい競争の中、本当の学びとは何かを語るランチョー。
ランチョーの思想に惹かれていくファルハーンとラージュー。
物語は卒業から10年後、卒業と同時に連絡が途絶えたランチョーの消息が分かったと連絡が入り、輝かしい大学生活の始まりへと遡る。
学びとは何か? 教育とは何か? 愛とは何か? 命とは何か?
自分らしく生きるとは?
人生を豊かにする発想とは?
そして何故、ランチョーは消えたのか?
コメディーxミステリーx教育問題x恋愛xミュージカル
長尺様々な要素を盛り込んだ映画にも関わらず、展開の面白さが飽きを感じさせない。
作中曲はポップで聞きやすく思わず口ずさみたくなる。
特に邦題タイトルに元にもなっている「Aal Izz Well」は、何とも心地よい。
物語は、時に明るく、時に重い。
しかし見終わった感想は「素晴らしく爽快」だ。
まるで人生の一番面白い部分を凝縮したような作品。
逆に3時間で収めた事が素晴らしく感じる。
字幕で3時間は辛くても、吹替で3時間ならイケると言う方。
そして、まだこの作品を見ていない方。
大丈夫。この作品を見れば「きっと、うま~くいく」
今後の人生、そう信じられるかも知れない。
うまーくいーく
評価が高いので視聴してみたら、Σ(゚Д゚;)アラマッ. 。とにかく長いんです。が、垂れることなく進行していく脚本が秀逸。カーストに貧困・教育格差・自殺等、重いテーマをぶち込みつつも、互いを想う友情で、爽快な気持ちになれる青春ムービー。学校で学ぶべきは、何ぞやと教えてくれるお話。きれいに伏線回収したラストはお見事だった
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