きっと、うまくいくのレビュー・感想・評価
全357件中、41~60件目を表示
ドタバタだがしっかり感動できる
俗世間に挑む主人公達の奮闘は、素直に笑って泣ける。勧善懲悪のストーリーと言うべきか、観終えてスッキリ。
あと、インドの素晴らしい景色の中、赤のボルボのSUVは映えた。ラストシーンの湖も幻想的で、インドのイメージが変わった。
合言葉は「うまーく いーく」、元気のおまじないだ。使わせていただこう!
長いが楽しめる。
DVD で試聴。半分のところで休憩時間もあるほど長い。でも、DVDで少しずつ見たが、それでちょうどいいかんじ。
難関大学に入学した3人。
本当は写真家になりたい。
家が貧しい。
金持ちの使用人だが勉強できるから金持ちの名前で入学。
それぞれに背景がありつつも学生生活を満喫する。
10年後、その1人に会いに行くも、田舎の教師と科学者になっていた。
友情と愛情と絆。それを感じることができる作品。
学長の教育方針と学びたくて来ている学生の方向性も考えさせられる。
戦略的愚直
(偏見や憶測があります。この映画やインド映画を好きなかたは読まないでください。)
何年も、いや何十年もまえからつぎはインドがくると言われていてインドのファンドや関連ETFを試したり検討したひとは多いだろう。
インドは00年来経済成長を維持している。数年で日本のGDP(世界3位)を追い越すと言われ、人口においても中国の14.3億人に対しインドは14.1億人(2022)で、はやければ来年(2023)にも中国を抜いて世界一になると言われている。
ざっぱくな感慨だが、国の興廃は国民の性格にあらわれる。たとえば毎日SNSに日本人は堕落したという趣旨の発言が多数あがり、個人的にはそれに賛同してしまえるが、その法則を適用するなら勃興を続けるインドは健全になっていかなければならない。
が、伝わってくるインド社会はいつも壊乱している。むろんインドへ行ったことも住んだこともないにんげんが限られた情報にもとづいて言っているに過ぎないがロイターでも共同でもAFPでもインドの話題といえばいつもすべてがrape。どうなってんだ──っていうくらいrape事件とその抗議運動の報道しかない。
またインド映画にはアートハウスやカウンターカルチャーに属する映画がまったくない。すべてが“盛った”設定のブロックバスター映画になっている。むろん政情ゆえの理由もあるだろうがわたしたちはインド人の“盛っていない”市井の生活環境をほぼ知らない。ボリウッド内の景観とプリヤンカチョープラーをインドだと思っている輩だっているかもしれない。
カウンターに属する映画がないということは(簡単にいえば)自国民を悪く描く映画がないということだ。主人公は無垢で女たちは清らかで勧善懲悪が為される。
だから(悪く言えば)「おまえらこんな善良なにんげんじゃねえだろ」と思うのである。
わたしは日本人が善良なにんげんではないことを充分知っている。それは日本映画の品質と内容に如実にあらわれている。だがボリウッド映画はインドの内実をまったく伝えてくれない。ボリウッドはいつでもどこでも正義の男と心の清らかな女が勧善懲悪をおこなう映画になっている。
だからボリウッドはうさんくさい。
じぶんとて踊るマハラジャのようになにがなんでも踊り倒して圧倒するボリウッドパワーが解らないわけではない。だが一方に内省的な映画があっていい。冷静に自国を見つめ直している映画があっていい。上位GDPの文化圏にはかならず独立orリベラルな自主製作が存在する。中央と逆の意見を持った創作がある。
──というわけで多数の人々の共感をえてベストにもあがる『きっと、うまくいく』だが、個人的には全編がうさんくさかった。
とはいえ本作も他のボリウッド映画も基本的に熱意や良心によってつくられていて、がんらい扱き下ろされるような映画ではない。
見識の分かれ目は“愚直”をどう見るか──による。
世界中に旋風を巻き起こしている「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」。グッドドクターの弁護士版という感じ。良質なドラマだが個人的には演技者が演じる“愚直”や“障害”には白ける。
日毎SNSやTiktokにヨンウとグラミの挨拶がかわいいとの声や動画があがる。が、わたしにとってパクウンビンは充分すぎるほどわざとらしい。なんならグッドドクターのFreddie Highmoreもチュウォンも山崎賢人もわざとらしい。スリングブレイドのソーントンも7番房の奇跡のスンリョンもわざとらしい。マラソンのチョスンウもそれだけが僕の世界のジョンミンもわざとらしい。
絶対的愚直や知的障害は座頭市の勝新太郎やI Am Samのショーンペンみたいにものすごくうまくないとぜったいムリ。──だと(個人的には)見ている。
そもそも世界は上面ではわからない。
たとえば、戦争で打ちひしがれた気分を慰めてあげたかったのでウクライナ人を招いてパーティーを開いた──という表向きの体裁にたいして、じっさい呼ばれたのは未成年をふくむ女性だけで、日本側の参加者は全員年配の社長や重役たち。パーティーの真の目的は愛人契約や体を引き換えにした仕事の斡旋などだった。
──そのパーティーの模様を撮った映像には泣いているウクライナ女性を励ましてあげる日本人の様子しか映っていなかった。ので、戦争で傷ついたウクライナ人を慰めているのだろう──と好意的に解釈できますか?
リテラシーとは疑い深さやひねくれ度のことだ。
わたしは疑い深くひねくれたにんげんなのでインドで工学をめざす学生たちがこれほどまでに愚直で純朴とは思えなかった。笑いがグーグルアシスタントの駄洒落レベル。高揚と転落がないたあかおにのように童話的。なりふりかまわない圧倒的クサさ。
──
日本の「かわいい」とは自愛と“同調を誘う身悶え”のことだ。まいにちまいにちSNSやTiktokにかわいいが並ぶ。かわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいい・・・並ぶとじぶんが好きになれ共感も得られる。
純粋なもの、たとえば猫を好きなとき、かわいい発言者の健やかな人間性も伝わる。かわいいと言ったときの“好ましさの醸成”に無自覚なにんげんはいない。猫動画にかわいいと言い野良に同情を寄せると発言者は完全にいい人になれる。逆張りをするような奴でも「猫なんか大っ嫌い、蹴っ飛ばしたいわ」とは言わない。そんな猫のような雰囲気がこの映画にはある。つまり『きっと、うまくいく』を嫌いと言ってしまうとレビュアーにマイナスイメージがもたらされる──のである。
そんなこの映画の気配がきらい。
・・・とはいえ、ひねくれ者のこまっしゃくれた見識を乗り越えるばかばかしいほどの熱量があったのは確かですw。
All is well!
アマプラにて初めての鑑賞。社会の中に隠れてる問題をコミカルにリズミカルに訴えている素晴らしい作品だと思った。インド映画とあって3時間の長時間映画だったが山場が多くあっという間だった。
All is well〜すべてはうまくいく〜前向きになれる不思議な呪文♪是非子どもにも見せたい映画だと思う。
All is well〜うま〜くいく〜。呪文♪
内容は、舞台はインド国内随一のICE工科大学時のクラスメート3人を主体とした思い出話と10年後再び会う事を約束した事で現在の関係も再び取り戻そうと3人の内の1人(ランチョルダース・シャマルダース・チャンチャル)を探す話を全体の物語として青春、勉強、仕事、社会に対して問題を突きつける映画作品。好きな言葉は『うま〜くいく』映画🎬の中で終始唱えられている呪文の様な言葉で、言葉による具現化効果としての安心する言葉としての表現が爽やかで効果的でした。『映画と違うんだぞ!』この言葉も映画の中で印象に残った。宿敵の学校長が娘に忠告する言葉。映画の中での映画批判は思い切った台詞回しをするなぁと驚いた。好きなシーンでは、冒頭の飛行機を仮病を使って緊急着陸させる場面。2回観ると親友との出逢いによって価値観が変わって影響されたんだなぁと思わされる所が良かった。人生は競争だ!といわれる社会問題にアンチテーゼとして楽しく生きる事を伝えたいのだろうと思いました。やれば出来るとの根底を流れるメッセージでは、絶望感を払拭する事は出来ないので残酷な現実を見る事を解決できる視点の表現が少しでもあれば深みが出で良かった様に感じます。本作品はインド映画🎞特有のダンスが濃すぎる事もなく物語の流れを遮らないので非常に見やすく、喜怒哀楽を随所に織り混ぜ観客を飽きさせない様に魅せる3時間の末の大団円!この手法は素晴らしい。随所に流れる心象表現のピアノの音がうまい具合に物語盛り込まれていた所も良かった。絶望の音はやっぱ『ガーン』ですねぇ。それにしても3時間という長時間を感じさせない山場がとても良かった。何か凄いものを見せられた様な気になる映画でした。
競争社会の片隅の天才
全くの初鑑賞です。広島市映像文化ライブラリーは、今度は週末のみインド映画大会。
インド映画らしく長い。と、海外上映を前提とした配慮に乏しく、各国の「意識高い系」の方々からはクレームがつきそうなエピソードや表現も連発の前半戦です。
コレがコレがコレが。
ランチョーの正体の謎。以降は、やたら盛り上がる気分。前半戦では、ちょっとやり過ぎだよ、等と共感出来なかった3人のアホさ加減も忘れてしまい。
で、ラスト一時間の破壊力ですよ。インドですよ。前振り回収の連発でフルスイング演出。いかにもインドですよ。出産シーンから mm→cm あたりまでは、涙を誘うシーンを畳み掛けて来ます。
コレがあってのバジュランギでありパッドマンなんですね。最近は今ひとつですが、また泣かすベタな物語り、期待してます。
わかりやすく 良い映画だと思う。 学生の時の親友を探し出して、 オ...
All is well !!
パラサイトと比べると…
『パラサイト半地下の家族(以下パラサイト』と比較しながら観ると面白い。
どちらも成功、不成功の別が明確な格差社会を描いている(因みにインド、韓国ともに自殺者数が多い)。
しかしながら、ラストシーンにおいては、映画が違えば、あるいは国が違えば、ここまで異なる結末を迎えるのか、と考えずにはいられない。
『パラサイト』においては下層階級が上流階級を刺殺する展開で、概ね社会構造の告発、こんな社会だからこんな結末なんですというラストであった。上を向いて生を歩める希望は殆ど示されない。容易に解が見つからないのが逆に、格差の深刻さを物語る。
一方の『きっと、うまくいく』では、好きなことを追求したランチョーが社会に媚びて生きるチャトゥルを上回る成功を収めた。また、社会に媚びなかったラージュー、ファルハーンも望んだ通りの職につき幸せを得ている。この映画では、深刻な社会状況の告発以上に、社会に対するランチョー的アプローチ(好きに生きて、難あることには"All is well"と唱える)の肯定に重きが置かれている。個々の鑑賞者にアプローチを示すことで、個人の集合である社会に作用しようとしているのだろう。
そして、撮り方・表現方法(『パラサイト』の上下を意識させるカメラワーク、画面の中の嗅覚を意識させる「匂い」というキーワード/『きっと、うまくいく』のミュージカル)においても比較考察の余地は尽きないが、全て主題の相違に起因しているようだ。
権力者が唱えると怖い「うま~くい~く」
大晦日にTV放映があり録画していたが、
正直なところ、キネマ旬報でも第24位
(但し、読者選出第7位)との評価だったし、
年齢と共に徐々に長い作品には抵抗が
出て来ていて、観賞を躊躇していた。
しかし、本当に観て良かった、
観ない選択をしなくて良かった、
との鑑賞になった。
無論、心配された長尺も
全く気にならなかった。
私にとってのインド映画と言えば、
サタジット・レイ監督の「大地のうた」
のような死生観溢れる社会啓発ものか、
「ムトゥ踊るマハラジャ」のような
娯楽ものかのイメージがあるが、
この作品は両方の要素を併せ持つ
内容だった。
そして、ここまで心を温かくしてくれた作品
も久しぶりだったかもしれない。
普通ここまで大上段に
正しい生き方や理想論を展開させられたら、
どこか胡散臭くなり現実離れするものだが、
脚本なのか編集なのか、
ウィットを上手く散りばめて
見事良作に仕上げた印象だ。
二人の劣等生が親友の導きで
真の人生選択を得られた時は、
観てる私も嬉しくなり涙が溢れた。
色々な意味合いでの社会啓発性も感じたが、
臨機応変に掃除機を改造しての
赤ちゃん吸入器製作のエピソードは、
現代の商業化された資本主義的生産システム
へのアンチテーゼにも感じた。
娯楽性満載の伝統的インド映画の体裁を
維持しつつも、
国境を越えた
人生における普遍的な理想論を展開させる
監督の器量には大変恐れ入った。
ところで、この映画の邦題名に使われる
「うま~くい~く」の言葉は、
我々が人生の困難時に
唱えているうちは良いが、
隣国への侵攻を指示した某軍事大国の大統領
の決断の呪文になっていなかっただろうか、
と考えると恐ろしい言葉でもある。
観終えてすぐにもう一度観たくなるハッピーな映画!
予備知識なくタイトルに惹かれて見だしたら、トンデモな感じのインド映画。
明るい映画なのにいきなり自殺シーンがあったりで知らず知らずと釘付けに。
終わりがとっても良くて、観終えてすぐにもう一度観たくなるくらい素敵な映画でした。
ハッピーになれる映画が好き。
きっと、うまくいく
なんて素敵な邦題なんだろう、とずっと気になっていました。観てみたら内容も素敵!新年からとても清々しい気持ちです。
逆境に負けずに自分の夢に向かって奮闘する学生達を描いた話ですが、彼らの友情や夢を諦めないひたむきな姿が真っ直ぐに心に刺さりました。
暗記任せでもぎ取った学校のテストの点数なんて社会に出てからは全然役に立たない事を思い知らされてから何年経つだろう。競争だの結果が全てだのそんな世の中にウンザリなのに、結局はいつも周りに流されてばかりで、一体自分は何をしたいのだろう...と、溜息が出そうな方は是非この映画を観て欲しいです。
本当の学びとは?成功とは?自由で型破りながらも周囲を突き動かしていくランチョーの生き方や言葉にきっと、勇気づけられます。
Aal Is Well 〜 きっと、うまくいく
エリート大 ICE大学のランチョー、ファラン、ラージュー、3人の学生を中心にインドの社会問題を織り交ぜた爽やかドタバタ青春ストーリー。
学ぶ事に喜びを覚える明るい青年ランチョー(アーミル・カーン)の率直な言動が、周囲を巻き込み変えて行く…。
アーミル・カーン、インドでは「ミスター・パーフェクト」と称され、社会活動に尽力されている影響力のある俳優さんなんですね。
爽やかなラストの余韻が残る作品。
ー成功は後でついてくる
ーファルファーン化ラージュー現象
ーオクラは12ルピー
NHK-BSを録画ににて鑑賞 (字幕版)
全357件中、41~60件目を表示