きっと、うまくいくのレビュー・感想・評価
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テーマ曲を聞くと沸いてくる感
全編とおして感じるインドのパワーと勢い。それにインドの大自然も重なり大画面で観たい作品。突然のミュージカル仕立ても3時間の長尺もインド作品の伝統で、家族揃ってのエンターテイメント。
これ、日本の高度成長期に重なる。1960年代のクレージキャッツ映画で植木等が歌って踊る、あの勢いに近いな。
インドらしさと言えば、いまだカーストの陰が隠れているところか。いまだそれが物語になるのか?
アミールカーン万歳!!
きっとうまくいく
All is well
心躍らせ一流工科大学に入学してきた学生たち。
インドのキャンパスライフ
ウイルス学長の人生は競争、偏狭な結果主義、競争に負けることは死を意味するほどのこの考えのもと、学生たちが命をたつ、学長のむすこでさえも。、
エンジニアになるべく夢を持ってこの大学に入ってきた,と思いきや、三人三様の事情があった。冒頭のインド航空?機内シーンからつかみは最高で、やがてアミールカーンさまが登場してからは、アミールの一挙手一投足、顔の表情、首の動き全てに気持ちが集中する。
2007年作品?え?アミールカーン何歳??学生役??驚きしかない彼の若さオーラ存在感。
原題3人のバカ,3人のバカもそれぞれ事情あれど、社会制度社会通念を変えようと最初から素朴な疑問や自論を恐れも忖度もなく学長につくつけれランチョ(アミール)
学長家では男子が生まれたらエンジニア女子が生まれたら医師と出生前からの決めつけ
学長がいうには、ランチョの実家は大富豪ファルハーンの実家は中流ラジュの実家は貧困層、、ランチョが富豪の息子??と引っかかりながらもみていくことになるが、
インドの学歴社会
男女差別
その入口にも立てない貧困問題と今も残るカースト
そもそも職業なんて選べない前提が当てはまる人も多い社会
ランチョが社会の仕組み,人々の社会既成概念を変えようとする、なんとかなる,うまくいく、突破できる,人生を楽し,という、彼もあり得ない這い上がりの人生を諦めない心で歩んでいる自分だけではない、周りを巻き込んでいく明快なすがた。アミールがそれを体現するさまは圧巻。
歌と踊りあり、爽やかで男女平等感溢れる恋愛(と反対に親に決められた権威主義拝金主義女性蔑視に基づく結婚)あり、もちろんインターバルあり,とインド映画のお作法もバッチリ。
2回ある結婚式,結婚パーティーのシーンも、ピアの姉であり学長の娘の出産も、瀕死のラジュの父親をバイクで救急搬送するシーンもラジュが救急搬送されアミールカーンがバイクで先導するシーンも、そして、おそらくロケ地ハ地名通りかと思うがらマナリ、シムラー、ラダックと車で旅していく旅の景色も最後のランチョの社会貢献,工学を学び社会に還元していくところまで、インド映画ベタな展開の中で丁寧に話を繋げ拾い物語をつないでいく、そしてインドの人のみならず世界中の人が人生に希望や価値を見出し勇気をもらえるベタさが絶妙。なんといってもこの明快明朗氏を実現できるアミールカーンの力。もう一度言うけどアミールカーンこの映画時違和感なく躍動する学生なるお年ではないよね、、、
泣いて笑って泣いて笑って自宅でみたので、ティッシュ一箱くらい泣き笑い笑い泣きさせてもらいました。
ドタバタだがしっかり感動できる
俗世間に挑む主人公達の奮闘は、素直に笑って泣ける。勧善懲悪のストーリーと言うべきか、観終えてスッキリ。
あと、インドの素晴らしい景色の中、赤のボルボのSUVは映えた。ラストシーンの湖も幻想的で、インドのイメージが変わった。
合言葉は「うまーく いーく」、元気のおまじないだ。使わせていただこう!
長いが楽しめる。
DVD で試聴。半分のところで休憩時間もあるほど長い。でも、DVDで少しずつ見たが、それでちょうどいいかんじ。
難関大学に入学した3人。
本当は写真家になりたい。
家が貧しい。
金持ちの使用人だが勉強できるから金持ちの名前で入学。
それぞれに背景がありつつも学生生活を満喫する。
10年後、その1人に会いに行くも、田舎の教師と科学者になっていた。
友情と愛情と絆。それを感じることができる作品。
学長の教育方針と学びたくて来ている学生の方向性も考えさせられる。
All is well!
アマプラにて初めての鑑賞。社会の中に隠れてる問題をコミカルにリズミカルに訴えている素晴らしい作品だと思った。インド映画とあって3時間の長時間映画だったが山場が多くあっという間だった。
All is well〜すべてはうまくいく〜前向きになれる不思議な呪文♪是非子どもにも見せたい映画だと思う。
競争社会の片隅の天才
全くの初鑑賞です。広島市映像文化ライブラリーは、今度は週末のみインド映画大会。
インド映画らしく長い。と、海外上映を前提とした配慮に乏しく、各国の「意識高い系」の方々からはクレームがつきそうなエピソードや表現も連発の前半戦です。
コレがコレがコレが。
ランチョーの正体の謎。以降は、やたら盛り上がる気分。前半戦では、ちょっとやり過ぎだよ、等と共感出来なかった3人のアホさ加減も忘れてしまい。
で、ラスト一時間の破壊力ですよ。インドですよ。前振り回収の連発でフルスイング演出。いかにもインドですよ。出産シーンから mm→cm あたりまでは、涙を誘うシーンを畳み掛けて来ます。
コレがあってのバジュランギでありパッドマンなんですね。最近は今ひとつですが、また泣かすベタな物語り、期待してます。
パラサイトと比べると…
『パラサイト半地下の家族(以下パラサイト』と比較しながら観ると面白い。
どちらも成功、不成功の別が明確な格差社会を描いている(因みにインド、韓国ともに自殺者数が多い)。
しかしながら、ラストシーンにおいては、映画が違えば、あるいは国が違えば、ここまで異なる結末を迎えるのか、と考えずにはいられない。
『パラサイト』においては下層階級が上流階級を刺殺する展開で、概ね社会構造の告発、こんな社会だからこんな結末なんですというラストであった。上を向いて生を歩める希望は殆ど示されない。容易に解が見つからないのが逆に、格差の深刻さを物語る。
一方の『きっと、うまくいく』では、好きなことを追求したランチョーが社会に媚びて生きるチャトゥルを上回る成功を収めた。また、社会に媚びなかったラージュー、ファルハーンも望んだ通りの職につき幸せを得ている。この映画では、深刻な社会状況の告発以上に、社会に対するランチョー的アプローチ(好きに生きて、難あることには"All is well"と唱える)の肯定に重きが置かれている。個々の鑑賞者にアプローチを示すことで、個人の集合である社会に作用しようとしているのだろう。
そして、撮り方・表現方法(『パラサイト』の上下を意識させるカメラワーク、画面の中の嗅覚を意識させる「匂い」というキーワード/『きっと、うまくいく』のミュージカル)においても比較考察の余地は尽きないが、全て主題の相違に起因しているようだ。
観終えてすぐにもう一度観たくなるハッピーな映画!
予備知識なくタイトルに惹かれて見だしたら、トンデモな感じのインド映画。
明るい映画なのにいきなり自殺シーンがあったりで知らず知らずと釘付けに。
終わりがとっても良くて、観終えてすぐにもう一度観たくなるくらい素敵な映画でした。
ハッピーになれる映画が好き。
Aal Is Well 〜 きっと、うまくいく
エリート大 ICE大学のランチョー、ファラン、ラージュー、3人の学生を中心にインドの社会問題を織り交ぜた爽やかドタバタ青春ストーリー。
学ぶ事に喜びを覚える明るい青年ランチョー(アーミル・カーン)の率直な言動が、周囲を巻き込み変えて行く…。
アーミル・カーン、インドでは「ミスター・パーフェクト」と称され、社会活動に尽力されている影響力のある俳優さんなんですね。
爽やかなラストの余韻が残る作品。
ー成功は後でついてくる
ーファルファーン化ラージュー現象
ーオクラは12ルピー
NHK-BSを録画ににて鑑賞 (字幕版)
邦題の方が良い
何の予備知識もなく、なんとなくタイトルに惹かれて見始めた。
INTERMISSIONがある映画、久しぶり~。全編で171分、3時間近い映画だけど、映画の冒頭のエピソードがラスト近くにつながっている、伏線がすべてうまく回収されているので全編くまなく見ることが大事。
本作品のWIKIPEDIAによると主人公のランチョーを演じたアーミル・カーンはこの時44歳だったとか。そのために体をしぼり、撮影中は肌をフレッシュにするため水も毎日4リットル飲んでいたらしい。それでフレッシュになるのか??と思うけど、実際大学生を演じていても違和感なかったなー。アーミル・カーンは踊りも得意ではないそうだが、いやいやどうして、インド映画でお約束の群衆ダンスはしっかりこの映画でも出てきて、1曲に何バージョン撮影したのか、っていうくらい服を着替えて、踊ってた。また、曲がインド映画っぽい曲ではなくて、割とキャッチーなメロディラインが繰り返され思わず口ずさんでしまうような曲の連続で、話の内容、ストーリー展開のうまさ、出演者の熱意がこちらに伝わってきて、すごい感じるところがあった。
観ていてインドの若者の自殺の話が出てきて、インドの闇の部分も感じた。本作品のWIKIPEDIAでも「自殺率の高さを取り上げている」とのことで、これはこの映画を観るまで知らなかった。日本でも昔そうであった、家長である父親の言うことは絶対、長男であることのプレッシャーというのがインドで、いや多分アジア全体でもまだ残っているんだろうな。それでも父親は大事なんだね。プレッシャーの元凶である父親をある時は病院に連れていくためチームプレーで協力したり、あるときはその遺灰を脅しに使えるくらい、大事だったり。それほど大切に思っているからこそ、それがプレッシャーになってしまう。
最後に。
原題の「3 Idiots」。したまちコメディ映画祭では『3バカに乾杯!』のタイトルで上映されたらしいけど、このタイトルではたとえテレビの放映でも見る気がしなかったかも。“Aal Izz Well”(アール・イーズ・ウェル、“all is well”)「きっと、うまくいく」。このタイトルが良いね。
アーリズウェル
ランチョー、実際は別名だが、友を思う気持ちがとてもじんわりときた。
ただ彼にも間違いはあり、助言はとても核心を突くのに自分のこととなると途端に社会の枠に囚われてしまう。
別人のふりをしているランチョーは本当のことを知ったらと思い、彼女にプロポーズが出来ず、卒業で姿を消してしまう。
しかしみんなは彼のことを想っている。
冒頭から訳が分からず、一体誰がなんなんだい状態ですすみ、回想でどんどん深堀されていく。
分娩後の校長がランチョーにペンを渡すシーンもとても感動的だった。
終盤でミリという学校で雑用をして小銭稼ぎをしていた人がランチョーに雇用されてセンチになったというのも面白かった。周りがキロだろっていうのもセンスがあった。
そこでランチョーもずっと彼らのことを想っていたことが明らかになり、そこでもジーンときた。
ゴーカンというのが笑いを誘う言葉として使われるところにもインドがいまだに成長の途中にあるというのを感じさせた。
今だとまた変わっているのではないだろうか。
我々も不安になった時声高にして言おう「All is well!!!」と。
優秀ならば成功は後からついてくるのだと。
3時間弱アル映画だが垂れ場もなく、とても短く感じた。
インド映画にしては踊りも少なく、人生や家族のテーマを伝える良い映画だった。
人生最高の映画!
高校まではテストや受験のための記憶に頼る勉強、大学で初めて本物のアカデミアと出会った自分からすれば、心の底から共感できる映画だった。
学歴や肩書きじゃない、人の力で何ができるか。周りに、世界にどういう影響を与えられるか。
インド映画特有のダンスシーンがありやや長めだが、冒頭からの伏線を回収しながらテンポよく進むストーリーは圧巻。
社会問題も絡めながら、笑いあり、涙あり、学びありの三時間。
強いていうなら、ゴーカンはジェンダー的にアウトだと思った。いくら笑えるシーンでも、ゴーカンは笑えない。違う単語に訳して欲しかった、、
鑑賞中も鑑賞後も心がすっと晴れ晴れする傑作
ホリウッド映画を見てみたいと思い鑑賞。
想像の遥か上を行く気持ちの良い傑作だった。
鑑賞中も鑑賞後もずっと心がすっと晴れ晴れして気持ちが良かった。
ご都合主義的な部分も勿論あるが、
うまく現実と折り合わせてエンターテインメントとしてうまく昇華されていた。
「なりたい自分になる」というテーマはよくあると思うが、
この映画で特によかったのは自分を押し出そうと葛藤しつつも、
親への感謝の気持ちが全編を通して存在していたこと。
「世間にどう思われていもいいけど、父さんにだけは納得してほしい」という言葉が、
それをよく表していたと思う。
単なる反抗ではなく、納得してもらうというスタンスが、
よくある「親の反対を押しきって、最終的にうまくいって和解」のような話とは違い、
大人が見ても子供っぽいストーリーに感じず、
みんなが上手くいって欲しいと思わせる要因かと思う。
ごちゃごちゃ書いたこととは別に、随所に笑いがたくさん散りばめられており、
10年後からスタートしていることでの安心感もあって、
とにかく純粋に面白かった!
長いけどみる価値あり
本当に長い。なんなら2本映画を見れる長さ。
ただ、中だるみすることなく、テンポよく話が展開する。
何よりメッセージ性もとても高く、見てて元気になる。
ただ、なぜ失踪したのかはわからない…。
主人公のランチョーがアンソニーウォンに見えて仕方ない(笑)
ボリウッド映画にしては歌踊り控えめで物語をきっちり見せてくれます。
さて。
強権の父親に対して従順な子が唯一反論する手段が自殺という構図、
「いまを生きる」を思い出しました。
ただ、「いまを生きる」では自殺はニールだけで、
それが物語のクライマックスになるのですが、
こちらの映画では自殺エピソードがいくつもあったのが驚きでした。
学長によって望まぬ進学を強いられたその長男。
卒業制作が間に合わなくて留年が決まった学生。
3バカの一人ファルハーンの母親も息子が自殺しないようにと心配する。
もう一人ラージュも自身の卒業か友人を売るかを迫られ自殺未遂。
就職に失敗しても自殺しません、などの台詞。
厳しい階級社会ではそれに抗う最後の手段として自殺が多くなるのでしょうか。
そんなことが気になりました。
漫画みたいな映画 問答無用で面白いけど、ご都合主義
まずランチョーがかっこいい。反骨精神のある男ってインド人から見てもイケてるんだな。特にランチョーVS学長のバトルが爽快。
そして笑える。下ネタも多用。可愛そうな道化役もいる。普遍的な笑いなんだろうな。
さらに泣ける。正直言うと俺も数回涙ぐんだ。
唐突なダンスも良い。インド映画のダンスってこういう事なのかと納得した。
伏線回収もしっかりしてくる。ストーリーも良くできている。大逆転っぽい所もあるが、多分視聴者が予想した通り。逆にその分かりやすさも良いのかも知れない。
みんなにお勧めしたい。
あえて批判するとすると、ご都合主義なところはある。
ランチョーはあっさり主席を取るし、学長の娘は美人で簡単に恋仲になるし、困難も都合よく切り抜けられる。
後、ドローンのシーンはびっくりした。感情の揺さぶられるシーンだけど、あそこだけ映画の空気と少し違う。
長さは問題じゃない
「まだあと○○分も楽しめる!!」というワクワクを3時間保って観られる映画なんて滅多に無い。どうしてこんな素敵な作品をもっと早くに観ていなかったのか。
ガリ勉優等生のチャトゥルがスピーチで恥をかかされる場面など、彼に感情移入してしまう人にとっては辛くなる場面もあるかもしれない。私も共感性羞恥持ちなのでその感じ方は理解できた。
しかし、コメディにおいて道化役が笑いものにされる姿というのは現実のいじめと同一視すべきものではないと私は思う。
例のシーンで笑いものにされているのは「詰め込み教育」というシステムであり、その「詰め込み教育」の擬人化的存在としてのチャトゥルであり、チャトゥルという人間自身や彼と同じ属性を持った誰かではない。
行き過ぎた「競争社会」の擬人化である鬼学長や、「値札人間」と揶揄されるヒロインの婚約者などが主人公達にやりこめられる姿にも同じ事が言える。彼らは概念の擬人化である。等身大の人間ではない。
どうか、映画の中で道化が道化らしく笑われる事と、現実の人間が暴力を受けて惨めな思いをさせられる事とを結びつけないで観てほしい。その方が映画は楽しい。
そして、等身大ではないと言ったが、この映画に登場する道化役達は道化として背負わされている役割を取り払って見るとただただ愛すべき個性を与えられた幸せなキャラクター達である。
チャトゥルは努力が報われて成功者になり、「3馬鹿を見返してやる!」という復讐が果たせてとても満足そうな笑顔がなんだか憎めないし、学長は生まれたばかりの孫を抱いて号泣する姿や「なぜ鉛筆を使わないんです?」という質問に科学的な答えを返すくだりが描かれる事で、彼もまた父親であり学術人である事が察せられる。こういったシーンがあるおかげで、私は主人公達3人よりも学長の方が好きになってしまった。将来へのプレッシャーさえ無ければ、つまり「競争社会」でさえ無ければ、彼を父親に持つ子供達はとても幸せだろうと思う。
(そうでなかったらこの映画での彼の役割が無くなってしまうのだから、これでいいのだ)
落ち込んだ時、何かに悩んでる時、ビクビクして恐怖心に苛までる時に見...
落ち込んだ時、何かに悩んでる時、ビクビクして恐怖心に苛までる時に見てほしい映画だと思いました。
インド映画ならではのポップ感またいいバランスで観ていて飽きる事なく観続けられました。
「きっと、うまくいく」それだけを信じていけば全てうまくような気持ちになれる。
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