セデック・バレ 第一部 太陽旗

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セデック・バレ 第一部 太陽旗

解説・あらすじ

台湾で大ヒットを記録した「海角七号 君想う、国境の南」のウェイ・ダーション監督が、日本統治下の台湾で起こった台湾先住民族セデック族による抗日暴動「霧社事件」を全2部作で描いた歴史大作の前編。ジョン・ウー、テレンス・チャンらもプロデューサーを務め、プロダクションデザインの種田陽平、日本軍人役の安藤政信、木村祐一ら、日本からもスタッフ、キャストが参加している。1895年、日清戦争で清が敗れると、台湾中部の山岳地帯に暮らす狩猟民族セデック族の集落にまで日本の統治が及び、平穏な生活が奪われていく。それから35年、父親の跡を継ぎ一族の頭目となったモーナは、村の人々とともに日々を耐え忍んで生きていたが、ひとりのセデック族が日本人警察官と衝突したことから、一族のおさえこまれていた感情が爆発する。

2011年製作/143分/R15+/台湾
原題または英題:Warriors of the Rainbow I : Sun Flag
配給:太秦
劇場公開日:2013年4月20日

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映画レビュー

4.0良くできた脚本。 丁度真ん中辺りで主人公モーナが川で親父と歌うシー...

2025年3月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

良くできた脚本。
丁度真ん中辺りで主人公モーナが川で親父と歌うシーンは神がかってる。
自分の犬じゃないのに一瞬で黙らせるモーナ・ルダオは実在のセデック族でマヘボ社の頭目。
1930年(昭和5年)の霧社事件(むしゃじけん)を先導し、霧社セデック族6社を率いて日本人を襲撃し、その後日本軍と交戦する。知らなかった。

台湾は沖縄よりも南にあるが標高が高い山岳地帯では雪が降る。そんな土地で狩猟民族をやってる部族間抗争と日本軍の複雑な重圧関係が迫力ある戦闘シーンで描かれる。
「死んでも魂は残る」と本気で信じてるので容赦無く殺すし、死ぬのも恐れず、家族に自決を強要する。敵の首を切るのでやっぱり野蛮な行為だと感じるし怖い。
ビビアン・スーが台湾先住民タイヤル族の血をひいているということもあり出演し、出演だけでなく資金援助も行ったらしい。日本式高等教育を受け、日本人として日本の警察で働いたセデック族の花岡二郎の妻、高山初子を演じた。初子は霧社事件の後生き残った数少ないセデック族のひとりで、二郎同様本来は原住民の名前を持っていたが、幼い頃から日本の教育を受けて日本名を付けられて方。

台湾の先住民には顔に入れ墨を施す「紋面(ウェンミエン)」という文化がある。女性で顔に入れ墨を入れる文化は世界各地に見られるらしく、ニュージーランドの先住民マオリの女性や、北海道のアイヌも女性が口元や手に入れ墨「シヌイェ」を施していた。精霊信仰のひとつであったと言われる。
『キング・アーサー』のキーラ・ナイトレイ 演じるグウィネヴィアもか?

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ナイン・わんわん

4.5世界で嫌われている日本人

2024年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

 清から日本へ割譲された台湾の山奥での物語。山林資源を求めていた日本がやがて狩猟民族セデック族を使い文明化を図るという目的であったが、日本軍、警察の横暴さに我慢がならなくなったセデック族が一斉蜂起する。1930年頃には日本人との融和も進んでいたようだったが、やはり植民地での差別はある。日本人警察官となっていた花岡=ダッキスもいたが、給料面での圧倒的な差別。描かれてはいないものの、虐待や陵辱という事件もあったに違いない。

 セデック族マヘボ社のモーナ・ルダオ頭目が中心となり、タイモ・ワリス率いるタウツァー社など以外の部族が霧社に集結。計画性がない暴動のようにも思えたが、倉庫を襲ったり連絡網を絶ったり逃走経路を塞いでいたりと、仲間意識が再燃した。いざとなればまとまる民族主義の強みと言えようか。

 蜂起シーンは日本人目線で見ても震えがくるほど興奮させられた。もとは首狩りが得意な狩猟民族なだけに残酷なシーンもあったけど、そこまで鬱憤が溜まっていたのだと理解できる。そんな首切りシーンが数多く見られ、スプラッター的なこだわりも感じられるのです。

 大東亜共栄圏とか八紘一宇という言葉は使われてなかったけど、まさにそんな政策の一部を垣間見たような気にさせられた。現代では「台湾は親日」などと言われるのが一般的だけど、それを信じている日本人にぜひ見てもらいたい作品だと思う。

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kossy

4.5一番の犠牲者は女性と子供

2022年7月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

日本人である事が嫌になる話だと思いました。
また、一番の犠牲者は女性と子供。僕は老人の男だから、恥ずかしくなる。でも、プラン75にはサインしませんよ。

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マサシ

5.0観て良かった

2021年5月27日
iPhoneアプリから投稿

4時間にわたる長編でしたが、こんなにものめり込んで観てしまうと思っていなかった。それくらい素晴らしい作品です。日本でこれは撮れないだろうな。

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快晴

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