セデック・バレ 第一部 太陽旗
劇場公開日 2013年4月20日
解説
台湾で大ヒットを記録した「海角七号 君想う、国境の南」のウェイ・ダーション監督が、日本統治下の台湾で起こった台湾先住民族セデック族による抗日暴動「霧社事件」を全2部作で描いた歴史大作の前編。ジョン・ウー、テレンス・チャンらもプロデューサーを務め、プロダクションデザインの種田陽平、日本軍人役の安藤政信、木村祐一ら、日本からもスタッフ、キャストが参加している。1895年、日清戦争で清が敗れると、台湾中部の山岳地帯に暮らす狩猟民族セデック族の集落にまで日本の統治が及び、平穏な生活が奪われていく。それから35年、父親の跡を継ぎ一族の頭目となったモーナは、村の人々とともに日々を耐え忍んで生きていたが、ひとりのセデック族が日本人警察官と衝突したことから、一族のおさえこまれていた感情が爆発する。
2011年製作/143分/R15+/台湾
原題:Warriors of the Rainbow I : Sun Flag
配給:太秦
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4時間にわたる長編でしたが、こんなにものめり込んで観てしまうと思っていなかった。それくらい素晴らしい作品です。日本でこれは撮れないだろうな。
2020年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
映像がとても美しいので、見入ってしまった。荘厳な山や太陽や虹。桜。
しかし内容はとても切ない戦いの話。
台湾の住民の暮らしに日本軍がズカズカと入り込んできた様がすごくわかりやすかった。日本軍は文明をもたらしたと思っているが、彼らはそんなこと望んでいなかった。
やがて鬱憤がたまり、彼らは蜂起するが、
日本軍がやられているのを見ると、実はすかっとしてしまう日本人の自分がいる。
いつの間にか感情移入をさせられている。それは何故かと言うと、彼らは別に悪いことをしているわけではなく、当然の行動だったように思えるからだ。
日本軍もまた、当然の行動しており、なぜ人間はここまで戦いしかできないのだろうかと悲しくなってくる。
歌もとても美しかった。ちょっと歌長くてうるさい時もあったけれど。
この、自分たちの誇りに生きた男たちの死に様を最後まで見とどけようと思って次作まで見たけれど、女子供まで死んでいく姿には涙した。
良い作品を見た。
ただ、一部をのぞき、全員が同じような顔に見えてしまって、どっちが敵てどっちが味方かちょっとわかりづらかった。
小島が、奥さん子供に死なれて悲しむ姿が1シーンあれば、もう少し小島の行動が理解できると思う。
あと、俺はもう疲れたと言うモーナ•ルダオに、おいおいそれはないだろうとちょっと思った。放棄したのは自分なんだからけじめもちゃんとつけて欲しかった。
なんにせよ、このような素晴らしい作品は、もっといろいろな賞を取っていてもおかしくないし、話題になってもいい作品だと思う。
宇多丸師匠が大絶賛していて、気になっていたので、今更ですが見ました。結論から言うと、凄まじい映画です。
セデック族の価値観は理解できません。住んでいる世界が余りにも違いすぎます。でも、血の儀式が凄い…戦慄に溢れていました。ただひたすらに凄かったです。
台湾の植生は照葉樹だったと思います。僕が実際に見たことのある美しい照葉樹林を、ここまで完璧に表現した映画が他にあるのでしょうか。
照葉樹林といえば、宮崎駿監督にも影響を与えた照葉樹林文化、そして、その一部でもある縄文文化を連想させる描写がありました。セデック族も、縄文人の血を引き継いだ我々日本人も、ルーツは同じなのでしょうか?個人的に気になるので、今後調べてみようと思います。
最後に、この映画は正直長いですが、この長さは必要だと思いました。見れば分かります。兎に角見てください。僕はご飯を食べたら続きを見ようと思います。
追記:一言でいうと「神々のいないもののけ姫」です。ジブリファンは必ず見てください。
2019年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
台湾のウェイ・ダーション監督が、日本統治下の台湾で起こった台湾先住民族セデック族による抗日暴動「霧社事件」を全2部作で描いた歴史大作の前編。
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