2度目の鑑賞
原作は『きのう何食べた?』のよしながふみ
監督は『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』
『大奥(2010年)』の金子文紀
脚本は『OL忠臣蔵』の神山由美子
前作のTVドラマ『大奥〜誕生[有功・家光篇]』は未鑑賞
この作品をきっかけに堺雅人と菅野美穂が結婚したおめでたい作品
それから10年経つ
息子は小学生で娘は園児だろう
菅野美穂演じる綱吉が肉食系女子というのがポイント
それでいて幼い娘を病気で亡くし悲しみに暮れる母としての綱吉を演じる菅野美穂
あの独特の高笑いも二重丸
死ねと連呼され意気消沈の姿も良い
菅野美穂の演技力に尽きる
具体的に名前はあげないが演技がいまいちな後輩俳優は彼女を見習ってほしい
特に女性俳優はあの妖艶な芝居を身につけてほしい
アイドル出身を見下すレビュアーは少なからずいるが彼女だって元々アイドルグループのメンバーだった
菅野美穂だけで星3つ与えたい
そういえば2003年の男女逆転じゃない方のフジの連ドラ『大奥』でも主演を務め天璋院篤子を演じていたっけ
出演陣は豪華な顔ぶれ
破天荒な沖縄のお兄ちゃんで全国的に知名度が上がった竜星涼も出ていた
西田敏行とか市毛良枝などベテラン俳優をこんな馬鹿馬鹿しい話に巻き込まないでほしいと当時は思ったが今でもそう思う
冒頭いきなり椿鬼奴
待ちに待った大事な開幕戦に変な芸人が始球式にやってきた感じ
犬を抱っこした老いた綱吉にヨボヨボの桂昌院らが登場する総触のシーンはユーモラスで好き
将軍という重荷から解放され愛する男の元に行くせつないラストも良い
映画の出来として悪くない
なぜ自分は男女逆転大奥が嫌いなのか自分なりに自己分析してみた
歴史改変SFは嫌いな方じゃないが『タイムパトロールぼん』が好きだった自分としてはここまで大規模に歴史改変されては興醒め
いやいやだって家光も綱吉も吉宗も女じゃなくて男だもん
一代限りならともかく
男がやったことを女がやったことにしないでよ
『家なき子』のレミは本来は女じゃないし『先生を流産させる会』のあの元ネタの生徒たちは女子じゃない
コメディーならともかくこれをシリアスで押し通されても古い油で揚げた天麩羅を食べたようで脂っこい故にくどく口当たり悪く具合が悪くなる
ネットなどで漫画を熱っぽくゴリ押しするオタッキーな大人も嫌いだ
全てオッサンのせいだと対立姿勢を崩さない超攻撃的なタイプのフェミニストも嫌いだ
それでも客観的視点で柴咲コウ版も菅野美穂版も星3つの評価ができる自分を褒めたい
配役
貧乏公家から大奥入りし御台所から総取締にスピード出世した右衛門佐(水無瀬継仁)に堺雅人
五代将軍の徳川綱吉(徳子)に菅野美穂
綱吉の使用人の柳沢吉保に尾野真千子
御台所付き中﨟から右衛門佐の部屋子に出世した眼鏡の秋本に柄本佑
若き日の玉栄(桂昌院)の田中聖
身分の低い側室で綱吉が産んだ松姫の父の伝兵衛に要潤
桂昌院が呼び寄せた公家出身の側室の大典侍に桐山漣
右衛門佐が呼び寄せた公家出身の側室の新典侍に竜星涼
大奥の騎馬戦に優勝し綱吉の寝所に上がった佐之助に満島真之介
斉藤と二人で綱吉の寝所に上がった御目見得以上の若衆の中村に郭智博
中村と二人で綱吉の寝所に上がった御目見得以上の若衆の斉藤に永江祐貴
綱吉の寝所に上がる御中﨟に浅沼に三浦貴大
子作りのため右衛門佐の冷泉家の二の姫に椿鬼奴
綱吉の使用人の牧野備後守成貞に市毛良枝
成貞の夫で綱吉の初恋の人でもある阿久里に榎木孝明
成貞の息子の貞安に猪野学
貞安の妻の時枝に辻元舞
右衛門佐の母の水無瀬権中納言氏信に由紀さおり
右衛門佐の妹の孝子に佐藤めぐみ
右衛門佐の妹の豊子に松山メアリ
綱吉と伝兵衛の間に生まれた松姫に渡邉このみ
紫の裃の大奥に池田鉄洋
蚊を殺し生類憐みの令で処罰される同心の井岡に木野花
桂昌院が信奉する僧の隆光に堺正章
京から右衛門佐を呼び寄せた綱吉の正室の信平に宮藤官九郎
綱吉の父の桂昌院に 西田敏行