劇場公開日 2012年8月11日

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桐島、部活やめるってよのレビュー・感想・評価

全303件中、61~80件目を表示

4.0青春群像劇

2021年3月14日
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鑑賞方法:VOD

直木賞作家の朝井リョウのデビュー作の映画化。高校生活の甘く、酸っぱく、時に、未熟だからこそ見せる辛辣な態度を、描いている。

決して、派手な演出も無く、高校生の等身大の演技や会話を中心に、高校生活のアルアルの場面を切り抜き、描写している。

特に、運動部と文化部にある、見えない優劣関係の壁は、自分も中学は野球部、高校は吹奏楽部に所属していたので、作品中の映画部ほどではないにしろ、よくわかる。

また、ストーリーに結局、桐島が登場するシーンが無かったのは、意外な展開。バレー部のエースで、誰もが認める桐島が、部活をやめることから生じる、仲間関係の歪みを、あたかも桐島が登場しているように、周りの高校生の言動から描いているのが、面白い。

それにしても、改めて出演者を見ると、主役の神木隆之介は、オタク映画部の冴えない役にピッタリの役どころ。他にも今のドラマや映画で活躍している、山本美月、東出昌大、中野大賀、松岡茉優、橋本愛、前野トモヤ…等と凄いメンバーが、顔を連ねていたのは、驚き。

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bunmei21

3.5うーん

2021年3月5日
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見終わった時に、「あーおもしろかった!」とはなれなかったけど会話が妙にリアルで飽きなかった。

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葉っぱ

5.0自分って何者なのか? 何処へ行くのか?

2021年2月23日
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鑑賞方法:VOD

高校2年生秋の群像劇。
 受験=将来がある程度現実のものとさし迫っているけど、中途半端な不安と夢の狭間で揺れ動く時期。
 まだ大人の管理下で、ある程度自分の限界も見えて、自分が何者なのかを決めて(受験に向かって)努力することを要求されているけど、でも、じゃあって。この努力が何に結びつくのか、結果が出せるのか、効率社会の中で轍にハマってしまうと身動きが取れなくなる。
 選抜に選ばれた桐島。ドラフトに指名される可能性のない菊池。同じ”できる”者の中での格差。映画甲子園で入賞したけど、監督には成れないと認識している前田。
 夢を実現するべく先にどんどん進むもの。夢を諦められないもの。先のことはどうあれ、今ここでできる夢を実現するべく(彼らなりに)格闘するもの。夢への手かがりを手にした途端に限界を認めざるを得ないもの。何をしていいのか惑うもの。何も考えていないようにしか見えないもの。
 追い抜き、追い越され、置いていかれるのではという焦燥感。立ち位置。
 何に追い抜かれる?わからないのに、わからないからこそ募る焦燥感。
 ”人は皆平等”というけれど人生横並びなんかじゃない。
 ”個性を磨け””世界に一つだけの花”とは言うけれど、”成りたい花”と”成れる花”が同じなら幸せだが、そううまくはいかない現実。

人との関係の中で自分が何者であるのか計る人。
自己と関係の中で自分が何者であるのか計る人。
”好き”を共有できる仲間。
”ステータス”を共有しようとする仲間。
”ぼっち”と周りに思われないために必要とする仲間。
 スクールカーストという言葉ができて久しいが、じゃあカーストの上にいるとされている奴が幸せで、下にいるとされている奴が不幸せかというと微妙なところが面白い。どっちも大なり小なり息苦しい。
 人の付き合いは、高校生でも駆け引きがあり、本音と建前、そして残酷。

様々なところがとてもリアルな映画。
 菊池の制服が何気につんつるてんなところが笑った。高校入学してからどれだけ背が伸びた設定なんだ(笑)。反対に前田の大きめの制服。思ったより背は伸びなかった設定(笑)?。肥大した自己とちょっぴりの卑小化した自己の暗喩?
 一人秘めた想い。隠しているつもりでも、周りには駄々漏れの想い。女のバトル。その想いに全然気がつかない奴ら(自分のことで一杯だから気づけない(笑))。

原作未読なので比べられないが、高校生の日常を描いた映画として、息苦しくも、過ぎた身には甘酸っぱい。
否、社会に出て迷う自分にも置きかえられて痛い。

彼らはどこへいくのか、何をするのか。
私はどこへ行くのか、何をするのか。

謎が解けないのである程度忍耐を必要とするかもしれないが、それぞれの人物の想いに最初から釘づけになり息を飲む。
(よくもまあ、これだけ芸達者を揃えたものだ)

菊池の後ろ姿で映画は終わる。菊池の後ろ姿とその向こうの風景の残像が残る中、エンドロールにのせて「陽はまた昇る」が心に沁みわたる。
 屋上からのこのラストまでの展開。
 いつまでも余韻が残り、心のポケットに入れて大切に愛でたくなる。
「映画史に残る圧巻のグランドフィナーレ」、確かにね。

「ハリウッドよ、これが日本映画だ」と名乗るにふさわしい映画です。

注:この映画に出てくる映画を観ていると、オタク的な面白さも加わり、前田理解に役立つけれど、観ていなくとも大丈夫。

今や、主役をはれる俳優達が揃い踏み。このころから芸達者。
東出氏の眉毛には笑うけれど、そこがまた高校生っぽい(笑)。

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とみいじょん

4.0青春映画20年に一本の快作

2021年2月12日
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群像サイズと物語量が丁度良い、だから成功作。
バトミントン女子の熱い視線をバレー男子(太賀)に気付かせぬ映画の意地悪が良い。
恋する女の不機嫌は映画が撮るべき対象だ。
青春映画20年に1本、「櫻の園」以来の快作。

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きねまっきい

4.0青春ですね

2021年2月4日
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笑える

幸せ

あの年頃の、多感で壊れやすいハートを描いています。
私はほぼ男子だけの高校だったので、こんな学園生活だったらどうだろう~と思いますが、
女子の目を気にすることなくお気楽だったかな。
桐島が一度も出ないというのが、いろんな想像を掻き立てて、それが狙いなんでしょうね。

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かずじー

5.0生涯ベスト級の悶絶青春群像劇

2021年1月2日
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「映画が好き」という自分の偏愛を肯定してくれた大切な作品です。

映画館で公開されていると聞けばすっ飛んでいくレベルで何度も何度も観ました。

また、映画評論の大事さを教えてくれた作品でもあり、映画の感動をより深めてくれることを知りました。

もしこの映画を観て「なんかよくわかんないなぁ」と感じる方がいらっしゃればYouTubeで「桐島 宇多丸」と検索して宇多丸さんの映画評を聞いてみてください。

オススメです!

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にち

4.5邦画の中で好きな映画

2020年12月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

難しい

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ポール

4.5桐島、部活やめるってよ

2020年12月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

部活動を中心とした高校生活物語。
本編中、タイトルの桐島は一度も姿を見せない。
そんな桐島に登場人物は翻弄されていく。高校生活もまさにそのようなもので、見えない何かに向かって生活している。
部活動だって将来役にたたないかもなのに、何でやってるのか分からない。
だけど映画部、バレー部のみんなや野球部のキャプテンのように今を精一杯生きてる。見えない何かに向かって。途中で何かに挫折したりしながらも、それすらも成長の糧にして生きる。
高校生活ってそういうもんかも。
最後の東出昌大の涙は、そんなことに気付き、今の自分を恥じたからではないか。

スクールカーストとかをリアルに描く。

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ABCD

2.0この映画、おもしろい?

2020年9月24日
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go-chan

5.0最高

2020年8月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

興奮

本当に素晴らしいです。沢山の思想、価値観が入り混じって、どれが勝つかは登場人物によって違うし、正解がない。世の中の全てのコミュニティの縮図になってる。また余白の残し方がちょうど良い。評価が完全に別れることも、この映画の狙い通りだと思います。見る人によって感想が全然違うことは、劇中の登場人物たちの存在を肯定するものなので、結構なことだと思います。意味不明だと思って記憶の彼方に放り出す人はそのままでいいし、少しでも引っ掛かったらずっとそのままでいるべきです。中身がぎっしりで沢山考えさせられるので、何度も見るのはしんどいですが、折に触れて思い出すようなずっと心に残る映画です。

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S D

4.0ヒエラルキーって、、、

2020年8月10日
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笑える

楽しい

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M hobby

3.5タイトルなし(ネタバレ)

2020年7月25日
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猫柴

3.5ティーンだろうがヒエラルキーはあったというリマインド

2020年7月23日
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鑑賞方法:VOD

高校生活のヒエラルキーを描いた作品。桐島っていう運動も学力もできて学校一の美人を彼女にしている男子高校生。

部活もやめて学校にもこなくなり連絡もとれなくなったときに、揺れ動く生徒たちの様子を描く。高校って独自のヒエラルキーのある世界だったなと思い起こさせる。

そうそう、大人だろうがティーンだろうが、人間集団になればヒエラルキーがどうしてもできていく。何の価値でそうなっているのかみんな感じながら自分の位置を探る。たまに小さな反逆を試みたりしながら。

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菜野 灯

4.0松岡茉優発見

2020年6月11日
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笑える

楽しい

知的

気恥ずかしい『アオハライド』を観たらなぜか久しぶりにこれを観たくなった

高校の生徒たちを記録した写実主義群像劇を淡々と描いている
2012年の作品
たしか地元の映画館で観て13年ツタヤでDVD借りて観たそれ以来
その当時はいまいちピンとこなかった
スピンオフ作品?いや違う?桐島が主人公の青春映画は存在しない
原作も読んだが『何者』もそうだが朝井リョウには全くはまらなかった
いくら世間で高く評価されても文学も映画も向き不向きがある
一部ネットだが面白くないという意見もわかる
中森明夫氏の解説もたしかに一理ある
その年の映画賞で高く評価されるのもまあそうだろう
日本テレビが制作して日本アカデミー賞受賞はなんだかなと思うけど
ガストのチーズハンバーグが1番のご馳走と感じる人は出汁のきいた薄い繊細な味は理解できまい
小津安二郎作品みたいなものかな
今こうして観るとわりと面白い
こういう作品を楽しめる年齢になったのかもしれない

タイトルにインパクトがある
タイトルが面白い
小説でも映画でもこういうのは大事

一応主人公は映画部部長神木隆之介←かわいい
同じ映画部でよくつるんでいる副部長前野朋哉←いつも寝起きなようなブサイク
幽霊部員の東出昌大←全く変わらない!無駄にデカすぎる!
バレー部員の太賀←あれ?こんなに小柄だっけ?
吹奏楽部の大後寿々花←子役から地味に上手な歳の重ねかたを続けているしゃくれ
女子グループ4人組で一応ヒロインの橋本愛←美人!新人賞!なぜか伸び悩み
女子グループ4人組で桐島のカノジョ山本美月←いたいた
女子グループ4人組の1人で地味な清水くるみ←誰?
女子グループ4人組で一番嫌味で生意気な松岡茉優←あれ?いたっけ?今観るとこの頃から芝居うまい

神木と大後のやりとりが面白い

桐島は出てこないようだが屋上にいたのが桐島で間違いないだろう
エンドロールで桐島じゃないから桐島じゃないと主張するのは馬鹿

みんなギクシャクしている
バラバラだ
それが当たり前なんだ
昔から今もこれからもそうなんだ
ありがちな学園ドラマなんてメルヘンだ
コロナも反安倍もみんな一つになってなんて無理なんだよ熱すぎるんだよ冷静になれリベラル個人の尊重はどうした?全体主義か?

スクールカーストって・・・
映画会社の広報が宣伝する映画の内容をちゃんと理解できてないってなんなの?

比較的低予算でわりと深い話を堪能できて嬉しい

あとオタクがよく着るチェックのシャツはあんなに気持ち悪いのになぜチェックのスカートの女子高生はあんなにかわいいのかいまだにわからない

DVD特典?の映画部の短編エチュードっておまけ動画面白い
13年当時は本編より面白かった
あの黒板のやりとり最高に面白い
芸人じゃないのにアドリブ?で高級なコント
映画って映像が綺麗な方が安っぽいってなんだろう
フィルムの味わい?
公明党のおかげで10万円貰ったことだしセルDVDも買おうかな

寝かせれば寝かせるほど風味が出て噛めば噛むほど味が出る隠れた名作です

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野川新栄

3.0学校生活なんてこんなもん

2020年5月24日
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桐島が部活辞めたってだけで、こんなに描けてすごいと、単純に思った。

山場とかないから、これで終わりか??ってなったけど、なんとも言えない余韻にはひたれる。

橋本愛がかわいい♡

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tomo

4.5かすみ、ジョゼと虎と魚たち、観てるってよ

2020年5月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

まずは、原作から。

『ひかりが振り返って、俺を照らした。』

宏樹(東出)が映画部の二人に8ミリビデオのキャップを渡そうと声を掛け、前田が振り返った場面の宏樹の表現です。

これについて監督は、原作本(文庫)の解説で、次のようなことを書いています。

「この一行ですっかり持って行かれたが、はたして映画でその〝ひかりそのもの〟を描くことができるだろうか。」

いやいや、監督、よくぞ、プレッシャーに負けず、こんなにも鮮やかに仕上げてくれました。心から敬意を表します。

原作は、かすみの中学時代(前田との映画を媒介とした交流あり)のほか、宏樹(スポーツ万能、一応野球部)、風助(今までは桐島の控え)、亜夜(吹奏楽部部長)前田(映画部部長)実果(原作では文武に秀でた亡き姉に複雑な劣等感を抱える)、それぞれの物語がそれぞれの視点で描かれ、独立した章となっています。

風助は、桐島と同じポジションのリベロ(ひとりだけ色や柄の違うユニフォームを着てる人)。いつも控えでベンチにいるが、キャプテンの桐島からどうだった?とアドバイスを求められるほど、よく試合を見ている。

実は、風助も人並み以上のいい選手。
『桐島は選手を、コートを誰よりも見られる立場でプレイしていたけれど(中略)、その桐島を含めてチームを見ることができたのは俺だった』
風助はそんな自負を持ちながらも、いつも自分の先を行く桐島を追いかけていた。桐島がいなくなったことは、前途への道標をなくした不安と、視界が開けたような清々しさが入り混ざる複雑な気持ちをもたらしたのだった。

ここからは映画の話。

原作では、実果と風助の接点は無いが、映画では、
その風助を誰よりも理解し共感する、ある種の同志として、実果の存在がとても重要な役割を果たす。
梨紗、沙奈、かすみ、実果の4人がベンチに揃った場面。
彼氏であるはずの桐島との連絡が取れずイラついてる梨紗と沙奈(松岡茉優さんのビッチぶりがこれまた素晴らしい❗️)の会話を聞きながら、実果が笑顔とも言い切れない本当に微かな一秒程度の薄笑いを浮かべ、沙奈たちとの価値観とは決して相入れないことを鮮やかに表現してみせる。そして、かすみとの関係性の中で垣間見せる内面の葛藤。
イケテル〝上位〟グループに所属していることの優位性だけに依存して、実は何者でもない沙奈や梨紗。
ダサくてカッコ悪くても、桐島という幻影に追いつこうともがいている風助に、亡き姉という幻影を追いかける自分を投影させる実果。

〝上位〟グループに気を遣いながらも、自分と向き合い続ける実果とそれを見守るかすみ。
上位グループの頂点にいるはずなのに、説明できない居心地の悪さを感じ続ける宏樹。
その宏樹に、ひかりの在りかを覗かせた前田たち映画部。

受け止め、感じるだけでいい青春映画の傑作です。

【付録】
原作小説に出て来る映画。

百万円と苦虫女
TOKYO
メゾン・ド・ヒミコ
めがね
打ち上げ花火
花とアリス
リリィ・シュシュのすべて
きょうのできごと
チルソクの夏
ニライカナイからの手紙

※ジョゼと虎と魚たち

→この映画はかすみが一番好きな映画(14歳時点)で5回も出てきます。もちろん、前田も好きで、中学時代放送部で、昼休みに紹介してました。

前田は蒼井優さんが、副部長は犬童一心監督と岩井俊二監督と真木よう子さんが好きなのです。

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グレシャムの法則

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2020年4月30日
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はむ

4.5桐島、前田、菊池

2020年3月31日
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笑える

楽しい

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ぐち

4.0共感

2020年2月19日
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誰しもが高校生の頃に感じた空気をこの映画に上手く投影したと思う。

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てむ

1.5桐島出てこい!

2020年1月18日
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単純

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アッサム
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