ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

劇場公開日:2012年11月17日

解説・あらすじ

社会現象を巻き起こした庵野秀明監督によるオリジナルSFロボットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(1995~96)を、新たに4部作で描きなおす「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ第3作。軌道衛星上に初号機とともに封印されていたシンジは、ミサトやアスカらの手により地上に戻され、目を覚ます。しかし周囲の状況は様変わりし、ヴィレという新しい組織に所属するミサトらは、巨大戦艦ヴンダーを駆使してNERV(ネルフ)と戦っていた。状況が理解できないまま困惑するシンジは、迎えに現れたレイの声に導かれてミサトらの下を去り、変わり果てたNERV本部へとやってくるが、そこで自分が眠っていた間に起こった恐ろしい真実を知ることになる。新キャラクターや新エヴァンゲリオンも登場し、TVシリーズにはなかった新たな物語が展開する。庵野秀明総監督の下、監督に摩砂雪、鶴巻和哉、前田真宏の3人があたる。活動休止中の宇多田ヒカルが新曲「桜流し」をテーマソングに提供。スタジオジブリ製作のミニチュア特撮短編「巨神兵東京に現る劇場版」が同時上映。

2012年製作/95分/G/日本
配給:ティ・ジョイ、カラー
劇場公開日:2012年11月17日

スタッフ・声優・キャスト

総監督
庵野秀明
監督
摩砂雪
前田真宏
鶴巻和哉
エグゼクティブプロデューサー
大月俊倫
庵野秀明
原作
庵野秀明
脚本
庵野秀明
主・キャラクターデザイン
貞本義行
主・メカニックデザイン
山下いくと
画コンテ
鶴巻和哉
樋口真嗣
摩砂雪
前田真宏
小松田大全
轟木一騎
庵野秀明
イメージボード
樋口真嗣
山下いくと
橋本敬史
中山勝一
小松田大全
林明美
摩砂雪
鶴巻和哉
貞本義行
庵野秀明
前田真宏
総作画監督
本田雄
作画監督
林明美
井上俊之
特技監督
増尾昭一
副監督
中山勝一
小松田大全
総演出
鈴木清崇
デザインワークス
本田雄
高倉武史
渡部隆
コヤマシゲト
小松田大全
渭原敏明
小林浩康
吉崎響
浅井真紀
前田真宏
鶴巻和哉
樋口真嗣
出渕裕
庵野秀明
原画
平松禎史
安藤雅司
沖浦啓之
西尾鉄也
本間晃
橋本敬史
すしお
井上鋭
今西洋之
伊藤秀次
亀田祥倫
中村章子
篠田知宏
竹内敦志
徳野悠我
宇佐美萌
清水恵子
錦織敦史
杉泊朋子
コヤマシゲト
室井康雄
向田隆
板垣敦
小島大和
長谷川哲也
鈴木俊二
松原秀典
奥田淳
小松田大全
増尾昭一
前田真宏
本田雄
林明美
井上俊之
色彩設定
菊地和子
美術監督
加藤浩
串田達也
CGI監督
鬼塚大輔
小林浩康
CGI監修
板野一郎
撮影監督
福士享
編集
李英美
テーマソング
宇多田ヒカル
音楽
鷺巣詩郎
総監督助手
轟木一騎
脚本協力
榎戸洋司
鶴巻和哉
前田真宏
翻訳
兼光ダニエル真
アニメーション制作
スタジオカラー
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受賞歴

第36回 日本アカデミー賞(2013年)

ノミネート

優秀アニメーション作品賞  
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映画レビュー

2.5 ほんとにもうその通りだ

2025年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今回はこれまで見て来たQのレビューで“一番”的を得た感想を引用したい、苛烈ながら当時見た筆者の憤りをパーフェクトに表現していてこれを超える文章は出せない。
    ↓以下引用

私の記憶に間違いが無ければ、以前のスタッフインタビューでは万人に理解しやすくエンタメ色の強い作品を作るという旨の発言があったと思います。
序?破は確かにその通りに、内なる葛藤や人とのコミュニケーションの難しさを描くという「エヴァらしさ」を残しつつもTV版や旧劇場版よりも格段に理解しやすくシンジ君や周囲の人間の弱さや成長を描いた良作でした。

ではQは?と問われれば…
ため息も出ない。あるいは「またやりやがった」と評するのが適当な作品でしょう。

では何がいけないのか?
端的に言えば、説明不足の四文字で事足ります。
前作の破から突然14年の経過、それは良いでしょう。
破のラストでシンジ君が取った行動により世界が危機的状況に、それも破の赤木博士の説明で納得できます。
しかしQでシンジ君が目覚めて以降の展開は不自然極まり全く納得できない。

まずヴンダー内部での描写。
一般乗組員はもちろんの事、葛城ミサト、赤木リツコ、アスカまでもが何一つ説明せずただただシンジ君を敵視しあるいは黙殺するような態度を貫きます。
もちろん説明が無いので視聴者にも情報は入ってきません。

次いでネルフ内部。
ボロボロの施設に一般職員は見当たらずゲンドウ、冬月、綾波、カヲルの四名のみ。
ここではカヲルによって世界の状況をチラ見する事はできますが、具体的な説明はやはり無し。
冬月による説明も綾波が碇ユイのコピーである事を明かすのみで他はスルー。
大半の視聴者はそんな事くらいとうの昔に察しはついているし、今聞きたいのはそこではない。

後は何も知らされないままエヴァに乗り「槍を二本抜けば世界を元通りにできるよ」「でもやっぱりあの槍違うかも」というカヲルの発言に右往左往しながら戦闘して最後には放り出されるという按配です。

全編通して視聴者の情報量と主人公である碇シンジ君との情報量はほぼ同じ。
つまり何も分からないまま何か大事な事を知っている風の人たちの争う姿を見せられ続けるわけです。
当然BGM的にも戦闘シーンの派手さ的にも「ここが盛り上がりどころなんだろうな」という所は分かります。
しかし情報量が少なすぎて何をどうしているのかさっぱり分からず何も共感できません。

旧来のファンの中にはこのような分からない事だらけの状態を素晴らしいと絶賛する方もおられるようですが、私はとてもこんな作品を褒める気にはなれません。

またこのような作品の傾向が不愉快な風潮を広めつつもあります。
ファンの間では周知の事ですが、旧来のコアなファンの間では難解な作品作りに対して様々な考察を繰り返しそれを議論して楽しむという文化がありました。
ただ良くない事にこの考察と議論を好むファンの中には、こうした議論遊びを好まない、あるいはできないファンを「ニワカだ、理解力が足りない」と蔑視する人間も多く見られました。

私は議論遊び自体を否定しようとは思いません。
しかし数値もグラフも製作者による答え合わせも存在しない状況で成されるあらゆる考察は「そんな風にも読み解ける」程度の物であり、ただの予想に過ぎません。
それを自分だけが真理を見抜いたかのように感じて他に唾吐くような態度を取るのは滑稽です。

例えば本作でも好き勝手にバラ撒かれた意味ありげな単語のひとつに「アダムスの器」という物があります。
劇中で散々繰り返されたこの単語ですが、誰か一人でもこの単語にAという事象を取り上げBだからCという万人が理解できる説明をつける事ができるでしょうか?
不可能です。
名詞?を連呼していただけなんですから。
万事こんな感じで進行し分からない物の上に分からない物を重ねるような作品に正しい考察など出来るわけがありません。
それこそ製作者の種明かしでも無い限りは。

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木神

1.5 シンジ君が可哀そうすぎる

2025年9月17日
PCから投稿

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
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うさぴ

3.0 前2作と違って、難解でわかりにくい

2025年7月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

3日間で4部作を見た。

前2作は、専門用語があっても、そこを気にせず楽しめる出来だったけど、今作からいきなり、状況がわかりづらい、専門用語が理解し難い、という状況になってくる。

「どんな話だったか」を理解するために、解説や考察サイト、動画を見なければいけないのは、「作品を楽しめている」とは言えない。

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りゅうとりあ

3.5 思わぬ低評価

2024年9月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

これは「分かる人にだけわかる」ような映画じゃないと思うんだけどなあ。

どうやらエヴァファンには受け入れられない結果になったらしい。これだけ評価が低いと逆に「どうしてだろう?」と、ほかの人のレビューをいくつか見てみたけど、説明不足で置いて行かれたと思った人が多かったようですね。

私は、新シリーズは一切見てなっかたので、ここから入っていった「にわか」です。いや、正確に言うと、旧エヴァンゲリオンシリーズはずいぶん熱心に劇場にまで足を運んだクチですが、最後の最後にスクリーンに映った自分の姿に一気に現実に引き戻されたことで卒業できました。

それでも、シンジくんが、エヴァと同化して、赤城博士がサルベージするエピソードはかろうじて覚えていたので、そこから枝分かれしていったエピソードで、「人類補完計画」を、本気で描いていったら、こういう方向性もアリなんじゃないかと思います。シンジくんだけが文字通り成長していなくて、周りは、サード・インパクト後の混乱を必死に生き延びてきたことを匂わせ、表面に現れた映像の背景を想像させてくれる。これこそがエヴァンゲリオンの真骨頂と言えるんじゃないでしょうか。

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うそつきかもめ

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