ダークナイト ライジングのレビュー・感想・評価
全263件中、181~200件目を表示
面白かった!
前作が良すぎただけ。これも最高!
「偉大なる3部作」最終章
新バットマン3部作の最終章。アメコミ映画として歴史的な記録を残した前作からどうなったのか。「ダークナイト」を見終わったときから気になっていた。
前作から8年も経っていることに、まず驚かされた。ブルースは完全によぼよぼだし、ゴードンも完全に用無し。セリーナ・カイルが登場するあたり、なんとなく能天気な感じがする。・・・のもつかの間、ベインがゴッサムシティにやってきたことをブルースが察知すると俄然面白くなってくる。序盤から圧倒的なパワーを見せつけるベインに対し、ブルースはほとんど満身創痍。バットマンに対する期待と不安が程よく煽られる。前作よりもより”アメコミ”らしくなったのが個人的には嬉しい。新たな武器が登場するのも見所だ(といっても少しだけだが)。
IMAXで見たのだが、相変わらず映像、音声は素晴らしい。3Dかと見まがうほどの迫力、戦闘シーンの音響、何から何まで最高だ。バットマンが登場するときのテンションの上がりようといったら!!
だが前作に比べて問題点もあった。1つめは登場人物が多すぎること。その全員に焦点を当てようとするから、ブルース/バットマンの登場シーンが少ない。「誰でも英雄になれる」というバットマンの言葉通りかもしれないが、映画はあくまで「”ダークナイト” ライジング」なのだ。主役はいかなる時でもバットマンであるべきだろう。
2つめはストーリーの粗さ。前作から何があったのか知らないが、ブルースの変わりようがあまりにも急激すぎる。なぜベインがゴッサムをすぐに破壊しないのかも「混沌」がどうとか理由づけているが、結局よく分からない。ブルースがあっさりゴッサムに戻ってきたときは思わず吹き出してしまった。
3つめはベインの位置づけ。これはネタバレになるのであえて触れないでおくが、これには心底がっかりした。ベインは今までの敵と比べて、肉体的な強さでは間違いなく群を抜いている。予告編でも(微妙に何を言ってるのか分からないときがあるが)スーパー・ヴィランらしい異常性を見せつけて、バットマンを窮地に陥れていた。なのに、あの展開は無い。本当に無い。「ライジング」が「ダークナイト」を超えられない原因はここにある。ベインが悪いわけではないが、「ダークナイト」ではジョーカーとトゥーフェイスが最後までバットマンと闘った。だからこそ非常に残念だ。
でもバットマンがゴッサムを救うために取る行動はまさにヒーローだ。あのシーンでは思わず涙を流した。自分自身の平穏が見つけられず、マスクを被ることに存在意義を見いだすブルースにアルフレッドは怒る。セリーナでさえブルースに「あなたはすべてを捧げた」と戦いに身を投じるのを止めようとする。だが彼は行った。バットマンのマーク型に火がともされた瞬間、ゴッサムに希望が宿る。ベインは絶望の化身となったが、バットマンはそこから這い上がった。だからこそ最後のシーンは街を救い、彼自身も救われたという意味で素晴らしいのだ。
最後にちょっとしたオチがあるのだが、驚かされると思う。この3部作で”バットマン”は真の英雄となったのだ。
(2012年8月15日鑑賞)
満足な結末と3部作
まず初めにシリーズのファンとして満足な完結編だと思います。
どの3部作映画にも言える事ですが、「前作の方が良かった」、「2が傑作であれば3は駄作」と言う感想に終わるものがあまりにも多い中で、間違いなく傑作である前作「ダークナイト」に全く引けを取らない作品に仕上がっていて前作と同様上映中スクリーンに釘付けでした。さすがはノーランさん!!
まずなんと言ってもマイケル・ケインさんの演技が素晴らしい!!シリーズ通して(中でもライジングは)表情だけで全てを語れてしまうのではないかと思うほどの素晴らしさ!!
個人的に大好きなクリスチャン・ベールも相変わらずカッコイイし素晴らしい!!
インセプション組の方々も良い感じで、中でもやっぱりトム・ハーディが良い!!マスクで目しかまともに見えないにも関わらずしっかり感情が伝わってくるのはさすがでファンになりました!!
最後に個人的な願望になりますが…出来ればベインは最後まで純粋なラスボスであって欲しかったな〜と思います。
待ってました、
重厚感たっぷり、でも全編疲れず楽しめます
なぜ
劇場で観れてよかった。大画面も勿論だけど、腹の下に響くような重低音が世界観を盛り上げてくれる。
面白かった。
結構前作を引き合いに出して残念がってる方も多いようですが、
同じこと繰り返しても仕方ないのでは?
今回は今回で十分楽しめましたよ。
ただちょっと気になることが。
今回の黒幕は亡き父の遺志を継いで、という設定になってますが、
あそこまで話が大きくなるなら、なぜ「ビギンズ」で彼はあそこまでゴッサムシティにこだわったのか?という動機がもう少し欲しかった。
あの昔話なら自分の国に復讐するのが普通では?
(描かれなかっただけかもしれませんが)
あと、ジョン・ブレイクの本名がロビンという設定について。
話の盛り上げ方としてはいいんですが、「愛する人を守るために」正体を隠す=マスクを着ける。はずなのに、あの設定だと通り名が本名ってことになっちゃいません?
原作未読なんであんまり突っ込めないんですが、
そこだけ気になってしまいました。
バットポッドのアクション最高!
ライジング!
この映画で感じたこと。(クリストファーノーラン監督ですが)
映画製作技術がすごい!
今どき何でもCGでやることが多いですが、やはり映像の違いに出てきます。
画面に釘付けとなってしまいます。今回では飛行機の宙吊りシーンやスタジアムの爆破
やウォール街での乱闘シーン。3時間近くありますが、見所の連続であっという間です。
前作ダークナイトでハマッてしまい。今回楽しみにしてました。
ほんと作り込みがすごいのでIMAXで鑑賞しなければもったいない!
予想外のストーリや前作との関連など、映画館で『そうきたか・・・』と
楽しんでみることができました。じっくり映画に入り込んでみれる大作です。
初めてレビュー書きますが、印象部分が足りません。
(映像技術や未来観、世界観、などわかる評価を入れて欲しい。)
ノーラン節。
伝説が、壮絶に終わったワケか…。
なるほど…。待ちに待たされて(友人に)ずいぶん遅くなった
レイト鑑賞、まぁ期待通りというか^^;ビックリ感はなかった。
前作のジョーカーの印象が強すぎるのもあるけど、
この監督はそれほどアクションには拘っていないようだ…。
独自のスタイルで見事な映像世界を披露しているけれど、
ドキドキワクワクするような(あるワケないけど)躍動感はない。
暗い・重い・やるせない雰囲気がズドーン!と心まで浸食し、
スッキリ消化させる展開には程遠い。これは好き好きだけど、
そんなわけでいつも私はこの監督作品を、なが~く感じるのだ。
出来が悪いとか飽きがくるとかではなくて、ただただ長い(爆)
決してつまらなくはないんだけどねぇ、何でだろう^^;
今回もバットマンことブルースは、徹底的に傷めつけられて、
苦しみ、耐え忍んで、更に高みへと成長していくんだけど、
もう~カッコいいとかいえないほど痛々しい!(涙)
執事でなくたって、泣きそうになりますわな。
あそこまで自己犠牲を払おうとする暗黒街の精鋭の本分を、
何で街の人は分からないの!分かれよ!いい加減気付けよ!
お前ら、誰のおかげで暮らせていると思ってんだ!(うるさい?)
アメコミ版・宮沢賢治ともいえる、雨・風・そして爆弾にもマケズ。
これだけ壮絶な主人公の世界観を用意したのだから、
そりゃ敵役も壮絶でないと!というわけで、今回のベインも
やりたい放題。あのT・ハーディ?と思うほど、誰だか分からない。
彼の中盤までの勢いが段々減速する後半で、エ?と思うような
オチが用意されているんだけど、これ…よく観ると途中で何か
気付いちゃうんだよねぇ…。あの、岩登り(子供編)のシーンで。
細かいことを言ってもナンですが^^;
やっぱり回想シーンで使われる子供キャストって、一応は(ねぇ)
おそらく似た子を探すと思うんですよねぇ。
あの子、ベイン君に見えました??(爆)いや~私にはとても…。
(T・ハーディの素顔はカッコいいですよ。念のため)
前回の重々しい(誰も盾つけないほどの)場面展開に比べると、
今回は画面は暗くても、けっこうアメコミテイスト。勧善懲悪な
分かり易い展開になっているし、新たなメンバー(可愛いね~)が
参入して色も添えられている。お色気方面にも疎い監督(ワザとか)
と思われるが、なかなか面白味が出ていて良かった。
C・ウーマンって、いわゆる峰不二子系なところが本当に魅力的。
A・ハサウェイがどれくらい?と心配するも、シャープでなかなか。
ロビンに至っては…ファンとしてはとても嬉しいキャスティング。
この監督はキャストを大切にしている?(囲うとはいいませんが)
と思えるような常連組も多い。
双方の信頼関係が映画の完成度を高めるのは言う間でもないけど、
いつも同じメンバーで同じ展開(シリーズものは別として)には
ならないように、とはいえ独自の世界観を大切に頑張ってください。
…なんか続きが観たくなるなぁ~(だってロビンが^^;)
(ヤーレン、ノーラン、ノーラン、ノーラン、ノーラン…バイバイ♪、と)
A FIRE WILL RISE
先行上映観に行ってきました。
ちょっと遅くなりましたが、感想を書こうと思います。
前作の「ダークナイト」はこれまで20回ほど見ました。
本当に衝撃で衝撃で、この「ダークナイト」はこれまでみてきた映画で
一番の映画でした。
あれから4年、ついに続編かつ完結編をみるときがきました。
これまでの主要キャストは続投し、新キャストに
「インセプション」のジョセフゴードンレビット、マリオンコティヤール、トムハーディー、
さらに「プラダをきた悪魔」のアンハサウェイが加入し、
「バットマンビギンズ」に悪役で出演したリーアムニースンが再出演しました。
このキャストは、前作で出演したヒースレジャー、アーロンエッカート、マギーギレンホールの穴を
十分うめていると思っています。
いざ上映となると興奮が止まりませんでした。
最初っから目が離せません。眠気なんて吹っ飛びます。
そして、最初っから不覚にも泣いてしまいました(笑)
この作品のストーリーは前作ではストーリーに直接的に関わりをもっていなかった
アルフレッドが関わってきます。
ちなみに僕が泣いたシーンはすべてアルフレッドの出ているシーンです。
そしてやはり見どころはアクションでしょう。
前作の重量感溢れるストーリーテイストは失わず、
アクションがとても増えてます。
バットをつかったアクションシーンは目が離せません。
そしてやはり一番注目されるのが悪役のベインかもしれません。
前作では悪役のジョーカーをヒースレジャーを演じ、
各国の賞をたくさん受賞しました。
このジョーカーは、歴史にも残ります。
そんな絶賛を浴びたジョーカーの次の悪役が
トムハーディー演じるベインです。
絶対にジョーカーと比較される。
トムハーディーはジョーカーを超えれるか不安だったと思います。
僕はジョーカーとは違い知的で暴力的なベインは
最終章としてとてもよかったと思います。
比のつけどころがなかったですね。
最後に、「アベンジャーズ」のことについて。
まだ観てませんが、この「ダークナイトライジング」を観た後だと
満足できないと思います。
CMでは全世界歴代3位と騒がれてますが
実際はインフレを調整すると27位です。
そもそも「ダークナイトライジング」と「アベンジャーズ」を
興行的に比較するのは間違いだと思います。
アベンジャーズはダークナイトライジングよりも映時間が短く
1日の上映回数が多く、3Dです。
ただのひがみだと思うならどうぞ勝手にして下さい。
最後のほう愚痴になってすいません。
別に「アベンジャーズ」を否定しているわけではないので。
死ぬまでには見てほしい映画の1本。
クリストファーノーランありがとう
IMAX劇場で鑑賞しました。
現時点で3回見ました。
見れば見るほど理解する部分もあります。
脚本がとにかくすごい。
バットマンももちろんいいが、アルフレッド、フォックス、ブレイク、ゴードン、ベインとすべてのキャラクターが良い!
内容などに関しては他の方のレビューの通りです。
もう私が書く必要もありません。
「バットマンビギンズ」から見続けた伝説が終わったのです。
この悲しさはなんだか「BACK TO THE FUTURE3」でデロリアンが破壊され、冒険が終わってしまった感じです。
まだこの先を見てみたい。
でもこれ以降見る必要がないんです。
映像化する必要はないんです。
これはブルース・ウェインの物語ですから。
バットモービル、バットポッド、ザ・バットもよかった!
いろんな感情があって、私はこの作品をうまく文面上では語れません。
賞賛の言葉が見つからない!
前作ダークナイトで、文字通り度肝を抜かれ
今作ライジングで、トドメを刺された。
と同時に実に寂しい気持ちになった。
あー、もうこのシリーズは
見れないんだなと…(・_・、)
私個人的に前作は10年に1度の
名作傑作だった。
故に今作ライジングは簡単な
評価にしたくないし、
出来ない。
観る前から名作って解っていたから。
これほど徹頭徹尾の
アクション映画を作り上げた
スタッフ、俳優達に
心から感謝し、拍手を送りたい。
そしてもうこのシリーズには
会えないって言う寂しさは
すいません、人1倍かもしれません…
だから、ラストシーンで
寂しい涙を流してしまいました。
アルフレッドの涙と共に…(T_T)
何時しか、3部作のコンプリボックスが
発売されるでしょう。
俺は一生の宝、財産にします。
そしてこの作品に出会えた
喜びと、もう出会えない寂しい思いを胸に、
残りの寿命を全うしたい。
ゴッサム・シティへの報われない愛に生きたバットマン!
3時間近い大作で眠らない自信がなかったが、大丈夫だった。前作より私は好きだ。前作はヒース・レジャー演じる狂気のジョーカーに圧倒され、疲れたが、今回はバットマンを応援する方に回った。バットマンはあくまで闇の騎士。陽のあたる場所には出られない。それでも、愛する街のため、何度も不屈の闘志に燃えて立ち上がる姿に胸を打たれた。でも、今回はまずひきこもり、アルフレドーの家出、倒産と波乱万丈だった。それでも、数少ない味方を頼りに孤軍奮闘していて、「がんばれ!」とエールを送りたくなる内容だった。アン・ハサウェイのキャット・ウーマンは、意外なほどの悪女ぶりで、こんな役もできるんだと見直した。これで3部作の完結かと思うとちょっとさびしい。
まずは満足
大人向けの重厚なヒーロー映画。
ゴッサム・シティからバットマンが消えてから8年。
引きこもり生活を送っていたブルース・ウェインの屋敷に女盗賊が忍び込み、
ブルース・ウェインの『指紋』を盗み出します。
その一方、奇妙なマスクをしたテロリスト、ベインがゴッサム。シティの平和を脅かそうとしていました・・・。
「バットマン・ビギンズ」「ダークナイト」と続いた、クリストファー・ノーラン監督による
バットマン・シリーズの3作目にして完結編(?)です。
作品の冒頭、引きこもり生活を送るブルース・ウェイン=バットマンは、
自分自身の存在意義を見失い、新しい人生を踏み出せずにいます。
そこに、ベインという強敵が現れ、否応なしに戦いの表舞台に引きずり出されます。
ゴッサム・シティを守るための戦いの中、「バットマン」としての居場所(活躍の場所)はあっても、
ブルース・ウェインとしての居場所は無い。その葛藤の結末は、どうなるのでしょうか?
単なるヒーロー物には終わらない、サム・ライミ監督版「スパイダーマン」にも通じる、
ヒーローであるが故の心の葛藤が派手なアクションと同時に描かれていて、
なかなか見応えのある作品でした。
3時間近い上映時間が、本当にあっと言う間でした。
女盗賊=キャット・ウーマンとのコンビの微妙な関係も面白かったですね。
ゴッサム・シティの最大の危機をバットマンがどう乗り越えて行くのか?という
後半のストーリー展開も緊張感があってよかったです。
ヒーロー物でありながら、大人が観ても楽しめるエンターテイメント。
アメリカ(ハリウッド)の底力を見たような気がします。
1作目「バットマン・ビギンズ」を観ておいた方が、より楽しめるとおもいますよ。
もちろん、予備知識無しで観ても面白い作品ですが。
ブルース・ウェインは苦悩から解放されたのか?
本作は公開してすぐに観たのに、なかなかレビューが書けずにいた。その理由に、本作が奥の深い難しい作品だったということと、自分の中で消化するのに時間がかかったということ(理解力の無さが情けない)。そしてやっと何となく見えてきた。
ブルース・ウェインを今まで苦しめてきたもの、またはクリストファー・ノーラン監督が『バットマン・ビギンズ』『ダークナイト』『ダークナイト・ライジング』三部作を通して問いかけてきたもの、それは正義とは何か?正義の執行とは何か?ということだ。
バットマンのしていることは個人的な正義感でしかなく、暴力で成敗する権限などないのだ。そのバットマンは「警察に任せては」と言うアルフレッドの忠告や「通報しないの?」と言ったセリーナの声を無視した。バットマン自身に特殊な能力はない。あるのは真っ直ぐな正義感と潤沢な資金である。そんなバットマンに警察以上の権限などないのだ。正義の執行として暴力が許されているのは警察だけだ。しかしその警察組織が機能しなかったら?又は指示がないと動けないとしたら?確かに暴力は暴力しか生まない。しかし正義のために立ち上がることは誰にでも出来るのではないか。「バットマンには誰でもなれる」ブルース・ウェインが言ったのはそういうことなのだろう。そして市民一人一人が正義のために立ち上がればブルース・ウェインはバットマンの苦悩から解放されるのだ。
果たしてラストシーンのブルース・ウェインは苦悩から解放されたのだろうか?
良い三部作だったと思う。特に「ダークナイト」は名作だが、正直疲れる三部作でもあった。クリストファー・ノーラン監督独特の難しさがあると思う。
全263件中、181~200件目を表示










