君が踊る、夏

劇場公開日:

君が踊る、夏

解説

プロカメラマンになることを夢見て上京した新平は、母の入院の知らせを受け、5年ぶりに故郷の高知へ帰省する。そこでは難病を患う元恋人・香織の妹さくらが、「よさこい祭りで新平と踊る」という5年前の約束を胸に、つらい闘病生活を送っていた。新平はさくらとの約束を果たすため、香織や親友の司を巻き込み、伝説のよさこいチーム「いちむじん」を再結成する。「デコトラの鷲」シリーズを手がける香月秀之監督が、実話を基によさこい祭りに情熱を燃やす若者たちの姿を描く青春ドラマ。主演に「赤い糸」の溝端淳平。

2010年製作/123分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2010年9月11日

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(C)2010「君が踊る、夏」製作委員会

映画レビュー

3.0脚本が粗い。でも、映像に癒される。

2024年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

幸せ

寝られる

高知の空・風・山・川に包まれる。 滞在型の旅行気分を満喫させてくれる1本。 溝端氏のPVかと思うほど、その繊細な表情を丁寧にたっぷりと撮って見せてくれる。何気ない表情が、若い頃の真田広之氏に似ている。勿論、演技としての表情。新平の傷つきやすい繊細さと、一途さを堪能させてくれる。  そして自然。畑仕事現場とその向こうに見える山間。CG合成したかと疑ってしまうほどの、高知での新平の部屋から見える風景。橋。川・山の構図。風が渡っていくのが見えるような錯覚。この絵を見るだけで、「東京に行かないと写真家になれない」という設定そのものが破城してしまう美しさ(技術は学ばないといけないけれどね)。  そして、よさこいの迫力。特に、旗が登場するシーン。旗振りがクローズアップされるシーン。かっこいい。  お化粧したさくらの踊っている顔にも見とれる。  それらに癒されまくる。 実話闘病を基にした映画。宣伝でもそこを売っている。  確かに、実話ベースの話。エンディングには、ご本人らしい少女が躍っている映像もちらっと流れる。ドキュメンタリーもあるそうな(未鑑賞)。  でも、主軸は、それを絡めたフィクション。若者たちの成長物語。  少女の名前・家族構成からしてフィクションらしい。へたに、ご本人と家族を、感情ポルノ的にいじくりまわさなかった判断に、喝采を送りたい。 若者たちの爽やかな話になるはずなのに、脚本が粗すぎる。  主要三人の恋のさや当て。親友の恋人を口説く男?司がただのナンパ男にしか見えない。もっと細かい機微を表現してくれないと…。そして誤解する男…。10代~20代前半ならば、こんなものなのだろうか?携帯はあるけれど、SNSは今のように盛んではない頃(だっけ?)。ここがとってつけたようで嘘くさくて…。一番の主要な関係性なのに。もっとちゃんと書いてくれたら。  「はたのおにいちゃん」が誰だか、姉が判らないのもなあ。  さくらとの安易な約束も、高校生ならありえるのか?本番だけ東京から帰ってくればなんとかなるのか?高校卒後に東京に行くと決めたのは、さくらとの約束の後?  本田氏の演技はさすがと思うものの、父としてのあの行動はありえるのか?事務所の都合で全編通して出演できなかった?お遍路を出したいための脚本?  有名写真家との絡みも実がない。ここも雑なので、後半の新平の葛藤がうすっぺらい。世間を知らない子どもには水戸黄門の印籠みたいに重要なことなんだろうが、経験値を積んだ大人には、東京とブランドをありがたがっているテレビ局の発想だなと、鼻で笑いたくなる。技術を学ぶには東京の方がいい。また、マスコミにちやほやされるためなら東京でないとだめだ。バックアップもあった方がいい。でも、大正時代の昔から、芸術家たちは、都会の喧騒逃れて、郊外・地方にアトリエを構える人が多かった。無冠の芸術家もたくさんいる。要は何を撮りたいか、だ。高木が言うように「テーマ・ストーリー」だ。一休さんと同じ。煌びやかな袈裟がお経をあげてくれるわけではない。〇〇が写真を撮ってくれるわけではない。若い頃の栄光につぶされる人だって多い。溝端氏と藤原氏がいい演技しているだけに、勿体ない。ただの憧れじゃなくて、高木と同じ経験しなければプロになれないと、新平が思い込むようなエピソードがあったら説得力あるのに。 そして音楽。  東方神起の歌が流れるだけで、一気に映画が韓流になる。「ほら、二人の純愛に泣け~」とばかりに。  音楽の力は偉大だ。 それでも、若者を叱咤し、励まし、見守る大人がいい。  脚本の粗さは随所に目立つが、こんな風に演じるとこんな風に含蓄のあるものになるのか。笑いどころも自然。吹き出しながらもほっこり来る。  若者は若者らしく、己の人生かけてドタバタしているが、しょせんは、親世代の手の平で転がっているようなもの。そんな安心感を醸し出してくれる。  高島さん、宮崎さんのタイプは違うが、根は同じお母さんが素晴らしい。特に、高島さんの老舗旅館の女将として所作に見とれてしまう。他のレビューに『極妻』を持ち出していらっしゃる方がいるが、ピリピリ感が違う。  隆氏演じる父は乱暴な言葉使いでむかつく。でも新平の中途半端さと組み合わせると、生き方指南。獅子は子を谷に落とすのような、愛情があふれるふっとした表情・間を見逃してはいけない。  高嶋氏の医者も、医者としての距離感を保ちつつも、さくらを案じ応援している、ちょっと肩の力が抜けたところがいい。  藤原氏の、写真を見ている顔。どんな写真かは解らないが、写真そのものが映らなくても、その顔を見ているだけで、だたのポートレートか、”作品”かを、想像できる。もっと新平との絡みがあったらよかったのに。 他にも、ワンショットで、田中要次氏、柳沢氏、石橋蓮司氏達が登場する。 役者がいい味出して、映像が見事なのだから、もっと素晴らしい映画になったはずなのに、さくらちゃん関連以外のところが嘘っぽくて薄っぺらい。勿体ない。  とはいえこれで、さくらちゃんを主に据えたら、さくらちゃんに失礼なことになっていただろう。それだけが救い。 ≪雑記≫ よさこいって、日本のカーニバルに思えてきた。  謝肉祭で催される、リオ等のカーニバル。チームを組んで、サンバのリズムで踊りまくってパレードする。カーニバルの時期は2月だけれど現地は真夏!  チームで1年かけて練習して本番パレードしてコンテスト。 真夏の暑い時期の風物というのも同じ。

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とみいじょん

3.0やや無理はあるけど・・

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

4.0よさこい経験者だからの評価w 演舞のシーンは何度でも見られる!

2021年9月24日
iPhoneアプリから投稿

よさこい経験者だからの評価w 演舞のシーンは何度でも見られる!

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👘

4.5映画は良かった、主題歌が×

2021年3月21日
PCから投稿

泣ける

幸せ

映像美、演出、脚本、役者どれも良かったです また、木南のセリフに心打たれました ひとつは河原で、溝端が上京するとき、木南が地元に残った理由を打ち明ける場面 もうひとつは、 問題は曲です 製作委員会に、木下工務店(現:木下グループ)の記載がある映画には、 在日朝鮮人(帰化、ハーフ含む)の役者が一人以上出演します 今回はそれに加え、劇中で東方神起の曲が流れます 溝端が東京に帰るためにバスに乗るシーンとエンディングです 最初はEXILE系の曲かと思ってたのですが、後で調べたら東方神起でした この曲が映画を台無ししています 映画のイメージとそぐわず話の流れをぶち壊しています、歌い方や歌声が大きすぎて耳障りです 流すならメロディだけで良かったのでは? これは製作委員会に木下工務店がかかわっている映画:孤高のメスにおいても同じです 出術室で都はるみの音楽を流し、彼女は日本の宝だ発言するシーンには興醒めしました コメディ的な要素にして誤魔化していますが、物語に必要なシーンではないです 木下工務店から資金提供を受け、口出しや要望があるのはわかります そのため、映画に支障がない範囲でぶっこもうとしているのでしょうが、 逆にそれが映画の質を落とす原因になっています 東方神起の曲とは別に、劇中に流されるMOKUという人の曲は、 高知を舞台に、祭りを題材にしたこの映画にとても合っており、心地良かったです それだけに、ミスマッチの東方神起の曲を流したのは、残念でなりません そのため★-0.5にしました 映画「君が踊る、夏」自体は素晴らしかったです

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