孤高のメス
劇場公開日:2010年6月5日
解説
医師の大鐘稔彦のベストセラー小説を、「クライマーズ・ハイ」脚本、「フライ,ダディ,フライ」の成島出が映画化した医療ドラマ。主演に成島と3度目のタッグとなる堤真一、 共演に夏川結衣、吉沢悠、中越典子ほか。地方都市にあるさざなみ市民病院に赴任してきた外科医の当麻鉄彦は、保身のための無責任な手術や患者のたらいまわしを繰り返すその病院で、患者を第一に考えた処置で淡々と手術をこなしていく。そんな当麻の姿勢が、大学病院や医療事故への恐れから停滞していた病院を少しずつ変えていくが……。
2010年製作/126分/G/日本
配給:東映
スタッフ・キャスト
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2023年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
金も名誉も関係なく、ただ目の前の患者を救うことだけを考える医師。
手術中に演歌を流し、都はるみが大好き。
都はるみの曲を流すことを反対され、むくれてしまうという人間っぽいところがあるのもおもしろい。
日本の法律では認められていない脳死肝移植に挑むのがこの医師らしいところか。
刑事訴追されるかもしれないし、患者を死なせてしまったら殺人の罪を問われるかもしれない。
そんな難局も淡々と乗り越える。
間違いなく良作だ。
ふてくされたような、感じの悪い主人公・・・ある日、赴任してきたヒーローの行動によって目から鱗が落ちる・・・という部分で映画が終わってしまっている。 後は単なるエピソードの羅列。 クライマックスに登って行くクライシスも 内面的葛藤もなく、 ただ主人公たちの周辺のエピソードの積み重ねで語られているだけ。 映画脚本として大失敗している。 退屈で見ていられなかった
作品の内容は最高傑作という訳ではないけれど、堤真一の医者が最高過ぎました。
静かで優しい。
2020年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
日本独特の倫理観から、脳死=人の死として受け入れられず、日本では(腎臓以外の)臓器移植自体がなかなか広まらない状況が長く続いている。
この映画の舞台になっている昭和、法整備も出来ておらず移植をした医者が殺人罪に問われる事例もあったので、医療界全体が臓器移植に消極的だった。その時代の空気みたいなものを知らないと、決断の重さが伝わりにくいかもしれない。
気になったのは、当麻の孤高ぶりがあまり伝わってこない事。寡黙なキャラを映画の尺で表現するため看護婦の日記という方法を使っているものの、それでもまだ足りていないと感じる。