吉永小百合、成島出監督との念願タッグ作は撮影快調! 伊勢谷友介との共演シーンは“カットなし”

2020年9月11日 15:21

東映東京撮影所で会見を行った
東映東京撮影所で会見を行った

[映画.com ニュース]女優の吉永小百合が主演し、成島出監督がメガホンをとる「いのちの停車場」の撮影現場会見が9月11日、東映東京撮影所で行われ、吉永と成島監督をはじめ、松坂桃李広瀬すず西田敏行みなみらんぼうが出席した。

現役医師で作家としても活躍する南杏子氏の同名原作は、日本の長寿社会における現代医療制度の問題点や、尊厳死や安楽死といった医療制度のタブーに正面から向き合い、それらに携わる医師、患者、その家族を描いたもの。吉永は「クランクインできるかどうか、ドキドキしながら待っていました。無事クランクインを果たし、10月半ばまで撮影が続きます。スタッフ、キャストともに、パワー全開でやっております」とアピールした。

122本目の出演作にして、初の医師役に挑んでいる吉永。「7~8年前、成島監督とご一緒する際、『孤高のメス』がとても好きだったので『ドクターの役はどうでしょうか?』と伺ったんです。その時は、ちょうど良い題材がなかったので『ふしぎな岬の物語』を作ることになりました」と告白。すると、成島監督は、2017年に肺がんになった際のエピソードを語りだした。

成島監督「1年以上現場から離れることになったんですが、入院している時に、吉永さんがすぐに駆け付けてくれました。がん封じのお守り、励ましの手紙をいただきまして、涙が出るくらい嬉しかった。『もう一度ご一緒したい』という思いで闘病していましたね。回復した後に、今回のお話をいただいて……夢は叶うもの、願いは届くものだなと感じました」

松坂と広瀬は、吉永との初タッグについて「大変緊張しております。いつかご一緒したいと思っていましたし、今回の共演が本当に嬉しいんです。どのようなお芝居をして役を作られているんだろうという興味が凄くあります。日々、勉強させていただいております」(松坂)、「ご一緒できるとは思ってもいなかったので、とても光栄です。現場でもひとつひとつ丁寧で、優しくて――それがお芝居からにじみ出ていらっしゃいます。まだ緊張してしまう毎日です」(広瀬)と胸中を吐露。「生と死を見つめた時に、人間の本来の明るさ、持っている力強さが大切だと感じました。どのように“生きているか”という事を描く」(成島監督)というテーマについても、それぞれ意見を述べた。

松坂「劇中に“命のしまいかた”というものが出てきます。その要素が僕の中にすーっと入ってきました。誰しもがいずれ考えることですし、時には悲しかったり、残酷だったりしますが、そのひとつひとつが尊い。(本作は)そう感じる作品だなと思っています。帯を締めて、しっかりと向き合っていきたいです」

広瀬「(新型コロナ感染拡大による)自粛期間中、生と死というものがより身近になって、考える時間が増えました。監督から言われていたのは『(松坂とともに)この作品の中では“太陽”でいてほしい』という言葉。生と死に対する“太陽”って難しいなと考えたこともあったんですが、皆さんと現場でコミュニケーションをとることで、それが出来ていたら良いなと思っています。毎日、責任を感じながら参加させていただいてます」

なお、会見の冒頭では、キャストの伊勢谷友介が大麻取締法違反容疑で逮捕された件について、東映代表取締役社長・手塚治氏が見解を述べた。手塚氏は「大変ショックを受けております。製作を担当するチームと、関係いただく各企業との相談を続けました。製作・配給を担当する東映としては、シーンのカットはせずに映画を完成させ、公開させることにしました」「(東映の見解は)作品と個人とは別のもの。“作品を守る”という判断とさせていただきました」と説明。やがて、伊勢谷に関する質問を投げかけられた吉永は、現在の心境を明かした。

吉永「伊勢谷さんとは初共演。彼の役どころは、脊髄損傷の四肢麻痺患者でした。2人で対峙して、セリフの応酬もしっかりとしたシーンになりました。私は、お互いに思いをぶつけられて、良いシーンが撮れたと感じているんです。ですから、今回の件を報道で知って、とても残念な思いでいます……。事実がわからないこともあるんですが、なんとか乗り越えて、また撮影現場に帰ってきてほしいと思っています」

いのちの停車場」は、2021年に全国公開。

(映画.com速報)

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