20世紀少年 最終章 ぼくらの旗
劇場公開日 2009年8月29日
解説
浦沢直樹の同名人気コミックを全3部作で映画化した超大作の最終章。「世界大統領」として君臨する“ともだち”に支配された西暦2019年。殺人ウイルスが蔓延した東京は巨大な壁によって分断され、市民の生活は制限されていた。そんな中、“ともだち”が「世界の終わり」を予言。地下に潜りレジスタンス活動を続けていたカンナは市民に武装蜂起を呼びかけるが、そこへ矢吹丈と名乗る謎の男が現れ……。監督は堤幸彦。出演は唐沢寿明、豊川悦司、平愛梨、常盤貴子、香川照之ほか。
2009年製作/155分/日本
配給:東宝
スタッフ・キャスト
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2022年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館
1970年には万博があった。“まんはく”ではなく“ばんぱく”だ!多分ケンヂくんたちは近い世代なので、すごく共感できる部分が多い(はい、昭和の人間です)。1作目鑑賞の後にコミックを全部揃えたおかげで大阪万博のことをちょっと思い出した。友人たちとアメリカ館とソ連館は絶対行こうね~とか、松下館も外せないよね~だとか騒いでいたりした。でも、行けなかった。ツベルクリン反応がどうとかこうとか親に説得されたけど、本当は貧乏だったからなんだよね。
でもね。学校の先生が「万博行った人、手を挙げて~」などと質問したりするのは今から思えばイジメみたいなもの。30数人いたクラスの中で手を挙げなかったのは俺を含めて2人だけだった。悲しかった。でももう一人の子が誰だったのか全然覚えてない・・・あ、2人とも透明人間になっちゃったんだね。漫画を読んで色々思い出しちゃいました。
2025年に再び大阪万博が開催されますけど、万博とかオリンピックとかってやりたがる権力者は結局は「ともだち」と同じ。70年に見に行けなかった人か、日本の国力を世界に示したい人たちがやりたるんでしょうね。どうせならワクチン接種会場も設けてほしい・・・
昭和のアナクロ、アナクロ、そしてノスタルジーに浸れる感想を持った原作コミックでしたが、なぜか映画は派手な細菌兵器との戦いが強烈なインパクトを持ってました。秘密基地で遊んだ仲間たちの中で自分は誰に当てはまるんだろうとか、ボウリング場懐かしい~とか。そしてミステリアスな部分と理科室の幽霊、ともだちの正体は?とワクワクさせられた。でもまぁ、映画は映画でそれなりに楽しめましたよ。
3作目ではコンチ(山寺宏一)が一番良かった。他のメンバーはみんな老け顔で同窓会気分にさせてくれたけど、小泉響子(木南晴夏)が活躍しないのが残念。そしてコンサートの観客にも斎藤工とか吉田照美とか原口あきまさとか・・・そしてケンヂの名前の由来となる遠藤賢司本人も登場!
コロナ禍で見ると、また違う視点から見てしまい、Dr.キリコのシーンでは潜伏期間が長そうだったのに何故か空中散布するとすぐに症状が現われたりという矛盾も感じてしまう。そして「政府はワクチン隠してる」という発言も気になるところだ。
【2009年9月映画館にて】
2022年3月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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最後の部分を言わんがための7時間のビッグプロローグだったと感じた。しかしそれくらいの大それたことに繋がるくらいの子供時代の友だちとの関係の歪みは恐ろしいということ。それを軽く考えてはいけないと言うことだろう。時代背景としてもいじめが社会問題になっている時期、人の心を壊すとどうなるか、が伝わる。その狂気は侮ることはできない真実だろうと感じた。人によっては言いたくても友だちになってと言えない子もいる。
最初の第一部、第二部、そして第三部は最後のステージのあたりで少し感動はしたが、それでもエンドロールが終わり、最後までみて初めて見る価値のある映画だと感じた。いじめは子供だけの問題ではない。大人になっても人の心を壊すようなことはしてはいけない事を感じさせる。人間の悲しみが大いなる狂気の元になる、そんな事を伝えてもらった。
2020年4月23日
Androidアプリから投稿
最終章、それも最後の10分くらいで、やっと最後の最後で友達の正体や、この友達がこんなことをするに到った経緯が明らかになる。なるほどとは思ったが、友達がこんな殺戮を起こした理由に説得力が欠けるなとは思った。
しかし3部作である。本当にたくさんの登場人物がいて、それぞれが好演していた。
僕は、素直に面白かった。残酷なシーンはあまり好きではなかったけど。アカデミー大賞とか確か取ってないですよね。もっと評価されるべき。力作大作だ。
神木隆之介をこの映画で初めて見たが、デビュー!?きれいな男の子だなと
思ったけど、その後うれましたね。
2019年10月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波
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「20世紀少年」実写版三部作第3部。
日本テレビ開局55年記念作品。
「金曜ロードショー」で鑑賞。
原作は第3巻まで読みました。
"ともだち"が世界大統領として君臨してから時は経ち―
"しんよげんの書"によると世界が滅亡するとされるともだち暦3年、長い間行方不明となっていたあの男がついに…!
足掛け50年に及ぶ壮大なサーガがついに完結!
"ぼくらの旗"を取り戻すため、かつての秘密基地の仲間たちが力を合わせ、敢然と立ち向かっていく姿に興奮しました。
前2作で散りばめられて来た伏線の数々が回収され、胸熱の大団円に向かって突き進んでいきました。
第1章を観た時に、「"ともだち"の正体ってアイツなのではないか?」と見当をつけていたキャラがいました。
その予測が当たっていたのは嬉しかったですが、それはある意味誘導で、半分正解に留まったのは悔しかった…
ずっとケンヂの友達になりたかった"ともだち"。
ただ一緒に遊びたかっただけなのに…。
その純粋な(ある意味子供じみた)想いが、ここまでの事態を引き起こしました。これを荒唐無稽と取るか、"ともだち"の想いの切なさに己の子供時代を省みるか…。どちらの立場に立つかで、賛否が分かれるかもしれないなと思いました。
※修正(2022/03/09)
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