トランスフォーマー リベンジ : 特集
07年に全世界で大ヒットを記録した「トランスフォーマー」の続編がついに登場。驚愕のVFXでトランスフォーマーの変形やスピーディかつ重量級なアクションを実現した前作だが、監督のマイケル・ベイ、製作総指揮のスティーブン・スピルバーグが再集結して完成させた本作は、前作をはるかに上回る要素が盛りだくさん。今回は、本作がいかにスケールアップしたかを検証してみる。(文・構成:編集部)
また、本作のワールドプレミアで来日したキャスト、監督のインタビューも同時にお届けする(→インタビューは次ページから)。
「トランスフォーマー/リベンジ」は全てがスケールアップ!
【動画】TVスポットでその迫力を確認せよ!
まずは百聞は一見にしかず。「トランスフォーマー/リベンジ」のTVスポット動画を見てほしい。30秒間の映像からも、本作にどれだけド迫力なアクションが盛り込まれているかがよくわかるはずだ。
■物語が世界規模に拡大&“逆襲編”の第2作で名3部作の予感!
前作「トランスフォーマー」では、高校生サム(シャイア・ラブーフ)と宇宙から飛来した金属生命体トランスフォーマーたちとの出会いが描かれた。人類を守る正義のトランスフォーマー“オートボット”たちは、彼らの宿敵であるトランスフォーマー“ディセプティコン”たちと戦い、勝利を得た。が、しかし、ディセプティコンはあきらめていなかった。この第2作ではディセプティコンが復讐に燃えて再襲撃してくる。
そのストーリーは時間的にも地理的にもスケールがデカい。大学生になったサムは、前作に登場したトランスフォーマーの生命の根源“キューブ”の破片に触れて、奇妙なサインが見えるようになる。これは何を意味しているのか? この謎を解明しながら、ドラマはアメリカから、パリ、ロンドン、上海、ヨルダンそしてエジプトへと展開。同時に太古の昔から現在へと連なる、トランスフォーマーと地球との壮大な歴史が明らかになっていく。
さらに、“続編で悪の側が正義の側に逆襲してくる”という展開は、あの旧「スター・ウォーズ」3部作と同じ。その第2作「帝国の逆襲」は今でもシリーズ中最高作の呼び声も高い名作。すでに第3作の製作が発表された「トランスフォーマー」3部作でも、第2作は白熱の展開になるに違いない。
■製作費が倍増!?
前作同様、スティーブン・スピルバーグ製作、マイケル・ベイ監督という顔ぶれだけで超大作感たっぷりな本作だが、さらに製作費が前作の1億5000万ドルから2億ドルにアップ。中には2倍の3億ドルと囁く声もあるが、どちらにしても製作費に比例して、特殊効果ショットの数とアドベンチャー、アクションのスケールが倍増しているはずなのは言うまでもない。
■トランスフォーマーの数が激増!
第1作ではオートボット5体、ディセプティコン8体の計13体が登場したが、今回は前作から再登場するオートボット、ディセプティコンそれぞれ加え、両陣営に新登場するトランスフォーマーが一気に増加、なんと計60体以上が登場するという。
また、今回は複数のトランスフォーマーの「合体」が描かれるのがポイント。3体合体するバイク型トランスフォーマーや、7体合体するデバステイターが登場! 1体のトランスフォーマーの変形シークエンスも見ものだったが、今回はさらに「合体」シーンをどのように見せるのかにも注目だ。
■セクシー美女が倍増!
ド派手なメカアクションに加えて、前作で世界のオタク男子を熱狂させたのが、ロボットものには欠かせない美少女の存在。アメリカの男性雑誌FHMに“世界一のセクシー美女”に選ばれたミーガン・フォックス演じるミカエラだ。体の曲線を惜しげもなく披露して観客を悩殺したミーガンのフェロモンも本作では倍増(と期待)だが、今回は加えて、オーストラリア出身の新鋭イザベラ・ルーカス演じる謎の美女アリスが新登場する。
ダークヘアで小麦色の肌のセクシー美女ミーガン、ブロンドのミステリアス美女イザベラ……まったくタイプの違う美女2人の競演も見逃せない。そして、サムとミカエラの関係に、アリスがどのように絡んでくるのか? イザベラの正体にもあわせて注目したい。
■トリビアも豊富!
人気シリーズにお約束の知っていると楽しいトリビアも前作以上に増えている。今回は以下のようなトリビアがある。
○本作と並ぶ夏の大作映画「G.I.ジョー」(8月7日日本公開)の原作玩具の全米発売元は同じハズブロ社。そこで本作でタイリース・ギブスンが演じるキャラが「G.I.ジョー」に登場するキャラと絡むクロスオーバー場面があるとの噂
○前作に続いて出演するジョン・タトゥーロは、今回はトランスフォーマーの声も担当
○ロックバンド、フェイス・ノー・モアのマイク・パットンがトランスフォーマーの声を担当
○米版アニメ「トランスフォーマー」(84)と同じ声優は、前回は2人だったが、今回はさらに4人のオリジナル声優を追加
○「スター・トレック」のレナード・ニモイはアニメ版の声優をしているので、声の出演をオファーされたが実現せず。ちなみにニモイの妻はマイケル・ベイ監督の従姉妹
○ロベルト・オーチー&アレックス・カーツマンの脚本家コンビは前作と同じだが、実は「エイリアス」からのJ・J・エイブラムス組。J・J版「スター・トレック」のため当初は本作を降板したが、スタジオのたっての希望で登板することに
○脚本に本作で参加したアーレン・クルーガー(「スクリーム3」「ブラザーズ・グリム」)はトランスフォーマー・オタク。彼の知識が本作の脚本に取り入れられた