パリス by ナイト

解説

パリを舞台に、女性のもつ複雑な内面をサスペンス仕立てで描き出す心理ドラマ。エグゼクティヴ・プロデューサーはエドワード・R・プレスマン、製作はパトリック・カサヴェッティ、監督・脚本は「ストラップレス」のデイヴィッド・ヘアー、撮影はロジャー・プラット、音楽をジョルジュ・ドルリューが担当。出演はシャーロット・ランプリング、マイケル・ガンボンほか。

1988年製作/イギリス
原題:Paris by Night

ストーリー

英国の花形女性政治家クララ・ペイジ(シャーロット・ランプリング)。ある時彼女のもとに過去の秘密をほのめかす不気味な電話がかかる。そして今度はかつて共に事業を行なった時、その負債を全てかぶせてしまった因縁のあるマイケル・スウォントン(アンドリュー・レイ)から執拗な脅迫を受ける。欧州議会の開かれるパリ。クララはそこで知り合った青年実業家ウォレス・シャープ(イェーン・グレン)に心を許し、過去の秘密を打ち明けてしまう。しかしその翌朝、セーヌの河岸にマイケルの姿を見つけたクララは恐怖のあまり彼を突き落としてしまう。そして、その夜またしてもあの不気味な電話。声の主はマイケルではなかったのだ。ロンドンからは息子サイモンが入院したとの知らせが届いていたが、不安と恐怖のあまり自らを見失ったクララはやみくもにウォレスに身を委ねる。帰国したクララを待っていたのは夫ジェラルド(マイケル・ガンボン)の憎悪のまなざしだった。もはや政治的影響力を失い、酒びたりの日々を送るジェラルドとクララの関係は既に冷えきっており、クララは離婚話を切り出す。その頃、パリではマイケルの死体が上がり、そこからクララのバッグが見つかった。パリからやってきて問いつめるウォレスに対し、全てを告白した上でなおかつ愛していると言うクララを、ウォレスはついには理解して受け入れる。新たな出発を決意してクララとウォレスはジェラルドのもとへ向かうが、怒り狂った夫の手によって彼女は撃ち殺されてしまう。

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