GONIN2

劇場公開日:

解説

たまたま居合わせた宝石店で宝石強盗事件に巻き込まれた5人の女たちが、強盗犯や暴力団に追いつめられながら逆襲していく様を描いた異色バイオレンス・アクション。転落した5人の男たちを描いた95年の「GONIN」のパート2だが、話としては独立した一本である。監督・脚本は前作と同じ石井隆。撮影は「ゲレンデがとけるほど恋したい。」の佐々木原保志が担当している。主演に「さよならニッポン!」の緒形拳。5人の女たちには、かつての石井作品でヒロイン・名美を演じた女優のうち「死んでもいい」の大竹しのぶ、「ヌードの夜」の余貴美子、「夜がまた来る」の夏川結衣の3人と、「罠(1996)」の喜多嶋舞、「XII-1118_PROMISE_THE_MOON」の西山由海がふんしている。R指定。

1996年製作/日本
配給:松竹
劇場公開日:1996年6月29日

ストーリー

暴力団野崎組から激しい借金の取り立てを受けていた外山正道は、野崎組傘下の中嶋組のチンピラたちに輪姦され自殺した妻・陽子の復讐のために組を襲撃、現金500万を奪って、陽子の誕生日に498万の猫目石をプレゼントするという約束を果たそうと宝石店に向かった。そのころ、宝石店には中嶋組の梶と直子ら強盗団が押し入っており、それぞれに個人的な問題を抱える5人の女たちがたまたま居合わせていた。フィットネスクラブを経営する蘭は金に困り、ポケットにスタンガンを忍ばせてこの店を訪れた。蘭がスタンガンを買うところを偶然目撃した早紀は、彼女の後をつけてきていた。夫の浮気現場を目撃した志保は、抜けなくなった結婚指輪を外してもらうために宝石店を訪れる。宝石店店員のちひろは実は梶の恋人で、裏で強盗団への手引きをしていた。セーラー服姿の売春婦サユリは17歳という嘘が通用しなくなった絶望感にとらわれ、フラリと宝石店に入ってきた。蘭はスタンガンを使って強盗団から銃と宝石を奪い、早紀とサユリと志保もこれに加わる。蘭たちはちひろを楯にして店を出ると、なぜかそのままついてくるちひろとともに横浜のディスコ跡に逃げ込むが、ちひろの密告を受けた梶と直子がこれを襲った。梶は宝石を持ち逃げしようとしたサユリを撃ち殺すと、ちひろを見捨てて直子と逃げようとする。しかし、猫目石が持ち去られたことを知った正道が強盗団を追ってその場に現れ、梶たちに斬りかかった。正道は宝石を手にすると、何処へともなく姿を消す。残された蘭たちは蘭のクラブに身をひそめ、翌朝、志保だけがこっそり抜け出して家に戻っていった。ちひろもこっそりディスコへ戻るが、そこで野崎組の放った刺客・代市に監禁される。さらに蘭と早紀も捕らえられ連れ込まれるが、猫目石を発見できなかった正道が再び現れ、組員たちを惨殺した。さらに正道は執拗に追ってくる代市に斬りかかりとどめを刺すが、次の瞬間、他の追っ手によって蜂の巣にされてしまう。蘭たちは自ら身をさらして、居並ぶヤクザに最後の戦いを挑んだ。半年後、蘭、早紀、ちひろの3人は野崎組の車を襲い、組長の野崎を撃ち殺した。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

3.0女版なのは分かるが・・・

2024年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

萌える

劇画だと許される欲望の視線が、映画になると単なる石井隆の欲望の視線になってしまってるようで痛い。手法や設定などかなり実験的で評価は出来るものの残念ながら映画の娯楽性が置いてきぼりになってきている。この傾向が進めねばいいのだが・・・とにかく緒形拳ひとりで背負った映画。駄作になりかけてる一本の作品を役者一人で背負うって凄すぎる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
mark108hello

5.0女性が主役で。。。。

2022年7月8日
iPhoneアプリから投稿

めっちゃ面白かったです。
緒形拳さん流石です!

それにしても椎名桔平さんどこにでてたのかな????

コメントする (0件)
共感した! 1件)
Billy

2.55人の女

2021年2月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

萌える

1996年に製作された“続編”ではなく、“第2弾”。
前作とは話に繋がりナシ。本作は本作で独立した作品になっている。
95年版の後日談は2015年に製作された『~サーガ』。

キャストを男から女に一新したのが最大の特徴。
売春婦のサユリ。
男に捨てられた蘭。
セクハラ被害の早紀。
夫に浮気された志保。
新宿の宝石店に居合わせた4人の女。突然、中嶋組のヤクザが襲撃。手引きしたのは店員のちひろ。
しかしひょんな事から、時価10億円相当の宝石を横取りし、5人で逃亡する事に…。

スタイリッシュさはそのままに、『ヌードの夜』や後の『甘い鞭』などの方こそ石井隆監督の十八番。官能さや華やかさを加味。
前作に引き続き担当の安川午朗の音楽もクール。

しかし…、キャストを女性に変えて焼き直した感は否めない。
また、やはり男たちの壮絶な闘いとハードボイルド世界は最高にカッコよく、インパクトにも欠けた。
別に某会長の軽視発言ではなく、あくまで個人的な好み。

大竹しのぶ、余貴美子、夏川結衣…今また共演しても豪華。
彼女たちの命がけの逃亡&闘いに、緒形拳演じる中嶋組に妻を殺された男の復讐劇が絡む。
ただ前作と同じじゃ面白くないと今回の新機軸で、勿論緒形もさすがの狂気の怪演を見せるのだが…、焼き直しは焼き直しでも、女たちのハードボイルドだけで見たかった気もする。

豪華実力派女優陣や名優緒形の中に於いても、一際印象残したのが喜多嶋舞。
若々しい美貌は勿論だが、文字通りもみくちゃにされ、囚われた場から命からがらの脱出。ボロボロ汚れながら、体当たり大熱演!
諸々の諸事情により引退したが、この96年は『八つ墓村』にも出演し、当時は本作は知らなかったが、喜多嶋舞という女優をしった年でもあった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
近大

4.0GONIN2:奥さんだよ 独りじゃさびしいって【邦画名言名セリフ】

2018年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

興奮

【GONIN2:個人評価=★★★★】
★★★★★:今すぐ観るべき‥人生を生きる為の何かを教えてくれる貴重な映画
★★★★:早めに観るべき‥観る人だれにでも何かを与えてくれる大事な映画
★★★:まあ観ても良し‥観る人によっては全く意味を持たない普通の映画
★★:観なくても良し‥単に時間だけを浪費してしまう可能性が高い映画
★:観てはいけない‥観た後に非常に残念な気持ちを感じてしまう映画

【GONIN2:おすすめポイント(個人評価理由)】
1.女5人(大竹しのぶ、余貴美子、喜多嶋舞、夏川結衣、多岐川裕美)の配役が最高!!!
2.緒形拳の多岐川裕美への夫婦愛が泣ける!!
3.夏川結衣の胸ぽろり、片岡礼子のトップレス泳ぎと喜多嶋舞の縛りシーンはレア!

【GONIN2:名言名セリフ→発した俳優とその場面】
・「奥さんだよ 独りじゃさびしいって」
→余貴美子が緒形拳に対し、多岐川裕美の死体を女3人で運んできた後で発する名言名セリフ。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
【喜伝会】会長

「GONIN」シリーズ関連作品