機動警察パトレイバー the Movie

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劇場公開日:

解説

1988年のオリジナルビデオアニメ(OVA)から始まった「機動警察パトレイバー」シリーズの劇場版アニメ第1作。レイバーと呼ばれる人型作業ロボットが活躍する世界を舞台に、警察のレイバー=パトレイバーを駆使して犯罪に立ち向かう警視庁特車二課の姿を描く。1999年、東京湾岸部では多数の工事用レイバーを稼動させた大規模開発「バビロン・プロジェクト」が進行していた。そんな折、自衛隊の試作レイバーの暴走事件が発生したのを皮切りに、何者かが仕組んだコンピュータウィルスにより都内各所の作業用レイバーの暴走が続発する。監督はOVA版の演出も手がけた押井守。原作は、押井監督と漫画家のゆうきまさみ、脚本家の伊藤和典、メカニックデザイナーの出渕裕、キャラクターデザイナーの高田明美によるクリエイター集団「ヘッドギア」。2020年にはシリーズ誕生30周年突破を記念し、「機動警察パトレイバー the Movie 4DX」と題して体感型上映システム「4DX」で公開。

1989年製作/99分/日本
配給:ユナイテッド・シネマ
劇場公開日:2020年7月17日

その他の公開日:1989年7月15日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1989 HEADGEAR/BANDAI VISUAL/TOHOKUSHINSHA

映画レビュー

3.5サブカルチャーに付加価値を

2024年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

おもちゃが売れるから始まった巨大ロボットアニメ。その系譜は『マジンガーZ』に始まり、『ガンダム』『マクロス』辺りでひとつの完成形に到達したと言えるだろう。その後、このジャンルは形を変え、成熟した文化を形成していくが、『エヴァ』に至るまでに、いちど『パトレイバー』で停滞を迎える。

ゆうきまさみの原作マンガは、もはや一人で立ち上げるコミックの範疇を飛び出し、アニメ、アニメ専門誌、映画、レコード産業のメディアミックスのひな型になった。そこに生まれたダイナミズムも、リアルさも、コミックというリズムには馴染まないように思えた。いずれにしろ、これらのメディアの最終到達点は映画であり、そこが成功すれば、すべてが報われる分かりやすいゴールに見えた。

しかし、この映画にしても、肥大化はおさまらず、押井守という作家性だけが独り歩きをして、『パトレイバー2』においてその果実を見た。

その通過点と言ってしまえばそれまでだが、そこに至るまでには、それなりの準備段階と、舞台設定が必要になった。そこに付き合うだけの覚悟があれば、サブカルチャーは明快な答えを出してくれる。

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うそつきかもめ

5.0先見の明に溢れた預言書

2024年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

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レレレ

5.0逆に時代が追いついたので、一層魅力が増しましたね!

2024年10月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

今年で公開35周年を迎える『機動警察パトレイバー the Movie』(1989)リバイバル上映中。2025年夏以降再開発が予定されている丸の内TOEIさんの大スクリーンで鑑賞。

『機動警察パトレイバー the Movie』(1989)
ヘッドギアと称する原案および漫画をゆうきまさみ氏、メカニックデザイン・出渕裕氏、キャラクターデザイン・高田明美氏、脚本・伊藤和典氏、監督・押井守氏からなる豪華なメンバーが集まり、1988年OVA(のちにTVシリーズ)、週刊少年サンデーでの連載、プラモデル含めたマーチャンダイジングとメディアミックス展開。
リアルロボットアニメの決定打、ストーリー設定の面白さに完全にハマりましたね。
そして1989年夏に満を持して劇場版が公開。あまりの出来の良さに劇場で腰を抜かしたことを今でも覚えてます。

物語の設定は1999年。
作業用レイバー(ロボット)が普及、その犯罪が多発する近未来に警察側も対抗するためレイバー中隊を創設するのが大筋のプロット。
本作ではレイバーの新型OS書き換え時にコンピューターウィルスを感染、首都圏の建造物から発する人には聞こえない低周波音がトリガーとなって首都圏に配備されている数千のレイバーが暴走、それを食い止めるため湾岸(木更津)地区で最大の建造物(通称:方舟)を超大型台風直撃前に取り壊しに向かうというストーリー。

公開当時(1989)は身の回りにはパソコンはおろかワープロさえもまだ普及しておらず、あまつさえ「OS」という言葉さえも一般化されていない時代、とにかくパソコンの専門用語が飛び交って難解(それでも押井監督作品のなかでは比較的平易ですが)でしたが、何とか理解しようと背伸び、もがきましたね。
木更津のバビロンプロジェクトは8年後の1997年に開通した東京湾アクアラインを想起、アクアラインで堤防を作り、内側を埋め立てて土地問題一気に解決するなんて、本当にありそうなリアリティのある設定でしたね。

本作のもう一つの主役は当時バブル経済で一気に開発が進んだ首都・東京ですね。
近影の下町の瓦屋根民家と遠景の新たな超高層ビル建築の強い対比とコントラストが神々しく、実際に渋谷並木橋からの眺める渋谷川の実景が採用されており、ノスタルジーを掻き立てられます。

その後『踊る大捜査線』などにも影響を与えた特車二課の後藤喜一警部補(カミソリ後藤)をはじめとする登場キャラクター設定もアニメ版『うる星やつら』の延長線上のようで各々魅力的でチームとしてのバランスもとれており、レイバーのデザインやアクションもリアリティを追求してリアルロボットアニメの究極のかたち。
そして忘れてはならないのは川井憲次氏の音楽・劇伴。
誰でも一度は聴いたことのある躍動感の名曲です。

久々に大スクリーンで観ましたが、35年前の作品とは思えないほど全く古さを感じさせず、逆に時代が追いついたので、一層魅力が増しましたね。

今回観劇した「丸の内TOEI」も25年夏に再開発のため閉館予定、本作品のストーリーにも通じる部分があるので足を運びましたが、ここでも様々な作品を鑑賞したので寂しいですね。

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共感した! 2件)
矢萩久登

5.0劇場の灯りがついた瞬間「面白かった……」でいっぱいになる

2024年10月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

面白いところばかりが詰め込まれていて、ストーリーやキャラクターの動かし方動かし方も理解しやすいなどたくさん良い点に溢れていたけれど、基本最終的には自分が映画館にきて良かったと思えるのがいい作品だと思っているので、とにかく面白かったと何度でも言いたい。
興奮と満足感と納得感でおなかいっぱいになる。とにかくただただ本当に面白かった。こんなの何度でも見たい。

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