アイデン&ティティ

劇場公開日:

解説

個性派俳優、田口トモロヲの初監督作。原作はみうらじゅんの自伝的コミック、脚本は売れっ子の宮藤官九郎。舞台はバンドブームが席巻した頃の東京。4人組ロックバンド、SPEED WAYはブームの中でメジャーデビューするが、人気はパッとせず生活も同じ。純粋なロック少年であるギターの中島は、ボーカルのジョニーに売れる曲を書けと言われて反撥、いい曲を書こうとするが書けない。そこにロックの神様、ディランが現れる。

2003年製作/118分/日本
配給:東北新社
劇場公開日:2003年12月20日

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(C)「アイデン&ティティ」製作委員会

映画レビュー

5.0ロックよ、高円寺よ、どうかそのままで。

2024年9月25日
iPhoneアプリから投稿

高円寺に佇む古いアパートの一室、トイレ共同、風呂無しの四畳半に彼は突然現れる。その彼とはディランことボブディランである。1960年代アコースティックな反戦歌で聴衆の心を掴み、2016年にノーベル文学賞を授与されたあのディランだ。 (ディランの説明、雑でごめんなさい) 帽子に襟巻き姿でギターを担ぎ、おしゃべりする代わりにハモニカを吹くディラン、四畳半の家主である売れないバンドマンの主人公 中島とせんべい布団を分け合い、道を踏み外しそうになる中島をいつも物陰から見守り、押し付けがましくなく、時に押し付けがましくロック道を説いてゆく。普通に考えたらありえないはずの出来事(ディランが高円寺で居候などするわけない)なのになんだか笑いながら納得してしまう。これはみうらじゅんさんの原作の力も多分にある。でも決してありがちな漫画原作の映画になってはいない。原作愛溢れる田口トモロヲさんが撮ったのだからそうなるわけがない。 常にディランのような歌を唄いたいと願う主人公はその反面自分はディランのような本物の歌を歌えないと苦悩している。本物のロックが歌えない、何故なら平和な経済大国、すなわち右に習えでアイデンティティの無い日本で生まれ育った主人公は不幸な事に不幸を知らないからだ。 愛する音楽も仲間もそして恋人もすぐ側にに在るはずなのに「ディランのような歌を」と無いものねだりをすればするほど大切なものが遠のいてゆく。そんな主人公の不幸を私はちょっぴり妬ましく思った。だってそれこそが幸福故の悩みだもの。そして高円寺の古アパートで自分なりのロックを見つけて行く姿を羨ましくも思ったりもした。 ボブディランよ永遠にと熱望するファンと同じ熱量で私も祈っている。高円寺、ロック、バンドマン、木造アパートにライヴハウスよ永遠に!絶滅危惧種になんかならないで、と。映画公開から20年以上が経ちコロナ禍を経てライヴ配信が一大勢力となった今だからこそ尚更そう思う、 どうかそのままでいてほしい。

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ychiren

3.0ロックって何だろうね

2022年8月4日
iPhoneアプリから投稿

ロックって単純なものだけど、だからこそ難しい、改めてロックとは何なのか考えさせられました。 自分の中のロック、第三者の目がある中でのロック、好きな人に対するロック、すっごい難しいよね。 これみて僕もうロック、ロック、ロック頭パッパラパーになりそうになったよ。 峯田さん目的で見たのですが、すっごい難しい内容で少し感動しました。 けど、終始ダラダラとした違和感があったのは、心残りです。 あくまで個人の感想なのでご容赦を。

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い

5.0やっぱりティティーはスゲーや

2021年3月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

たぶん皆んなは知っている 「愛」ってものが何なのか 腰の曲がった爺さんも よちよち歩きの赤ん坊も 知ってるはずなのに忘れたフリをする人がいる 世間じゃそれを「大人」って言うらしい 不思議なことにこの世界は 文明のあるほとんどの世界は そんな大人が多いようです もっと不思議なのは そんな大人も忘れた「愛」を 必ず取り戻す時があるのだそうだ 愛がなくては生まれない 愛がなくては進めない 愛がなくては始まらない 愛がなくてはつまらない 愛がなくては、愛がなくては 死ねないでしょ

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カルヴェロ

4.0個人的に好きな映画

2019年10月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

個人的に好きな映画

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じろう