グリーン・デスティニー

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説・あらすじ

「アイス・ストーム」「いつか晴れた日に」のアン・リーが、ワン・ドウルーの武侠小説「臥虎蔵龍」を映画化したアクションラブストーリー。

19世紀の中国。伝説の名剣グリーン・デスティニーの使い手である英雄リーは引退を決意し、女弟子ユーのもとを訪れる。リーは仕事で北京へ向かうというユーに、剣をティエ氏に届けるよう依頼。ティエ氏の屋敷に到着したユーは、そこで貴族の娘イェンと出会う。イェンは親が決めた相手との結婚を控えていたが、本当はユーのような剣士になることを夢見ていた。その夜、ティエ氏の屋敷に何者かが忍び込み、剣が奪われてしまう。

キャストには「男たちの挽歌」のチョウ・ユンファ、「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」のミシェル・ヨー、「初恋のきた道」のチャン・ツィイー、「ブエノスアイレス」のチャン・チェンら豪華俳優陣が集結。「マトリックス」のユエン・ウーピンがアクション演出を務めた。2001年・第73回アカデミー賞で外国語映画賞など4部門を受賞。

2000年製作/120分/アメリカ・中国合作
原題または英題:臥虎藏龍 Crouching Tiger, Hidden Dragon
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2000年11月3日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第73回 アカデミー賞(2001年)

受賞

外国語映画賞  
撮影賞 ピーター・パウ
作曲賞 タン・ドゥン
美術賞  

ノミネート

作品賞  
監督賞 アン・リー
脚色賞 ワン・ホエリン ジェームズ・シェイマス ツァイ・クォジュン
編集賞 ティム・スクワイアズ
衣装デザイン賞 ティミー・イップ
主題歌賞

第58回 ゴールデングローブ賞(2001年)

受賞

最優秀監督賞 アン・リー
最優秀外国語映画賞  

ノミネート

最優秀作曲賞 タン・ドゥン
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映画評論

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映画レビュー

4.0【中国武侠映画の面白さを世界に知らしめた華麗なワイヤーアクション作品。デビュー作”初恋のきた道”で清楚にデビューしたチャン・ツィイーのラブシーンに中国男性達がスクリーンに釘付けになった作品でもある。】

2025年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

■宝剣グリーン・デスティニーの遣い手として名を馳せる剣豪リー・ムーバイ(チョウ・ユンファ)は、続く抗争に嫌気がさし、剣を捨てることを決意する。
 そして、グリーン・デスティニーを北京のティエ氏(ラン・シャン)に届けるよう、女弟子のユー・シューリン(ムッチャ若いミシェル・ヨー)に頼む。だがその夜、屋敷に何者かが忍び込み剣を盗まれてしまう。その剣を盗んだのは一見御淑やかだが、剣術に優れた臨家の娘イェン(チャン・ツィイー)だった。

◆感想

・序盤からワイヤーアクションを使った剣劇が凄い。後年のワイヤーアクションより、動きが滑らかな気がする。故にイェンの激しい剣劇が優雅な風合を持っているのである。

・イェンの面倒を長年してきた碧眼狐(チェン・ペイペイ)が、文盲である自分の技を彼女が上回ったと知らされた時の、嫉妬の表情。イェンを演じたチャン・ツィイーのちょっとイジワルそうな顔が、キュートである。(オバカ)

■今作の見所は剣劇だけでなく、自分を攫った野盗のロー(チャン・チェン)と、イェンとの恋と、リー・ムーバイを慕うユー・シューリンの儚い恋の二本立てラブストーリーである。
 当時、新人だった私が中国出張に行った際に、映画好きの現地マネージャーと夕食を取っていた時に彼が言った言葉は忘れ難い。
 現地マネージャー:”チャン・イーモウ監督が、コン・リーの後釜として発掘した純情可憐なチャン・ツィイーに、ラブシーンをさせるなんて、アン・リー監督はヒドイ人です!”
 私:”でも、観ちゃったんでしょ?”
 現地マネージャー:”ハイ・・。若かったので、スクリーンに釘付けでした・・。”

<今作は、全編に亙り激しい剣劇を盛り込みつつ、優雅な風合を最後まで醸し出している、中国武侠映画の面白さを世界に知らしめた華麗なワイヤーアクション&ラブストーリー作品なのである。
 中国の男性達が、今作のチャン・ツィイーの優雅だが、激しいラブシーンにドキドキしたという(NOBU調べ)作品でもある。>

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共感した! 4件)
NOBU

5.0舞台に酔える作品

2025年3月11日
PCから投稿

チャン・ツィイーの華奢で可憐な美しさ、それでいて強い。ミシェル・ヨーとの激闘シーンも竹林でチョウ・ユンファと戦うシーンも良いね。特に竹林のシーンは幻想的であり得ないなんて思いながら美しさに酔える。ヒトが飛び三次元の動きをするアクションは夢みるようだ。役者さんたちもスタッフも研究した成果と思うが、その努力に値する出來で十分な2時間だった。
ストーリ的にはイマイチだったけど、それを補って余りあると思う。こういうのも良いね。ずっと観たかった作品。

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Bluetom2020

3.0ワイヤーアクションでの「伊賀の影丸」を観たかった…

2024年4月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

かなり前に、やはりTVで一度観た作品だが、
チャン・ツィイーが出演していたことと、
ワイヤーアクションでのチャンバラシーン
以外は全く忘却の彼方だった作品。

原題とは異なる日本版の題名への
変更の理由は分からないが、
たまたま「Destiny」という連続TVドラマが
放映中で、
同じ運命物なのかな、と鑑賞してみた。

しかし、内容は、
原題の“隠れた才能”的意味合いの方が強く、
日本版での“運命的要素”は
あまり感じられなかった。

洋の東西を問わず、欧米でも日本でも
名刀あるいは妖刀を巡る作品は
多々目にするが、同じ要素のこの作品は
アカデミー賞外国語映画賞を受賞した。
しかし、多分にワイヤーアクションを
中心とする映像手法上の評価を得た結果
と思われ、
隠れた才能的要素と共に、計られたであろう
刀剣を巡る2組の男女の愛の物語という
構成の趣も、
ツィイー側の愛情物語が、
必ずしも刀剣や隠れた才能的要素との
リンク性が弱いのが
最大の問題だったような気もする。
もっとも日本版の題名に引き摺られた結果の
印象だったかも知れないのだが。

構成も含め、物語そのものには、
あまり面白みを感じなく、
🌟2つの印象なのだが、
ワイヤーアクションの技術と
それに応えた俳優陣の宙吊り演技に
敬意を表して🌟3つとさせて頂きました。

それにしてもこのワイヤーアクション、
子供の頃、夢中になった「伊賀の影丸」という
横山光輝の少年マンガを思い出し、
このファンタジックで浮遊感一杯の映像手法
が、忍者の忍法シーンに使えていたら、
と思わせるばかりだった。

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共感した! 2件)
KENZO一級建築士事務所

3.0雰囲気を楽しむ映画

2024年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

過去鑑賞作のレビュー。24年近く前の公開当時に映画館で観たときは、とても面白かった記憶が強く残っていたので、NHKBSの放送を録画して再視聴。

あれ、こんな話だったっけ?ストーリーをまるで覚えていないことに気づく。いや、観ているとストーリーなんてどうでもよいと思えてくる(突っ込みどころが満載すぎる)。
世間知らずの箱入り娘のお姫様が箱から出て大暴れして迷惑かけまくる話。

とにかく、映像、そして殺陣と武空術とチャン・ツィイーを観てくれよ、っていう映画じゃないでしょうか。ワイヤーアクションが過剰すぎてどうなの、って言いたくなるが、観ていると「あんな風に空を飛べたらさぞ楽しかろう」と憧れる自分が(笑)。

殺陣は格好いいですね。ミシェル・ヨーとチャン・ツィイーの一騎打ちは美しさすら感じます。というか、ミシェル・ヨーが綺麗。
考えるな、感じろ!系の映画です。

P.S.
途中からチョウ・ユンファが伊武雅刀に見えて仕方なくなったのは私だけ?

コメントする 2件)
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TS

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