ロバート・ゼメキス
南カリフォルニア大学スクール・オブ・シネマティック・アーツを卒業し、友人で脚本執筆のパートナーだったボブ・ゲイルとともにスティーブン・スピルバーグのアシスタントとして働き始める。1973年、スピルバーグ製作総指揮のもと「抱きしめたい」で長編監督デビューを果たし、「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」(84)、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作(85~90)、「ロジャー・ラビット」(88)と大ヒットを連発、巧みな視覚効果でハリウッドきってのヒットメーカーとなる。90年代に入るとプロデュース業にも進出し、自身の監督作「永遠に美しく…」(92)の他、ピーター・ジャクソン監督の「さまよう魂たち」(96)などで製作を務める。94年の「フォレスト・ガンプ 一期一会」ではアカデミー賞の作品賞と監督賞を受賞し、主演のトム・ハンクスにもオスカーをもたらした。再びハンクスとタッグを組んだ「キャスト・アウェイ」と「ホワット・ライズ・ビニース」(ともに00)でメガホンをとった後、「ポーラー・エクスプレス」(04)、「ベオウルフ 呪われし勇者」(07)、「Disney's クリスマス・キャロル」(09)ではパフォーマンスキャプチャーによる表現を追及。12年の「フライト」で久々に実写映画を監督し、「ザ・ウォーク」(15)では、72年にフランスの大道芸人フィリップ・プティがニューヨークのワールドトレードセンターで挑んだ地上411メートルでの綱渡りを描いた。