行定勲
専門学校在学中に映像制作会社に入社。林海象監督の「我が人生最悪の時」(1994)や岩井俊二監督の「スワロウテイル」(96)などで助監督を務め、97年に「OPEN HOUSE」で初メガホンをとる。続く「ひまわり」(00)が初の劇場公開作となり、同作は釜山国際映画祭の国際批評家連盟賞を受賞。金城一紀の直木賞受賞作を宮藤官九郎脚本・窪塚洋介主演で映画化した「GO」(01)で日本アカデミー賞最優秀監督賞など数々の賞を受賞し、片山恭一の同名小説を映画化した「世界の中心で、愛をさけぶ」(04)は興行収入85億円の大ヒットを記録した。吉田修一原作の「パレード」(10)はベルリン国際映画祭パノラマ部門で国際批評家連盟賞を受賞し、同じく吉田修一の小説を携帯用動画配信サービス向けにドラマ化した「女たちは二度遊ぶ」(10)は、好評を受けて劇場公開もされた。14年には「平成猿蟹合戦」で連続ドラマの演出を初めて手がけた。その後の監督作に、日中合作映画「真夜中の五分前」(14)や「ピンクとグレー」(16)などがある。