ホイットニー・ヒューストン
米ニュージャージー州出身のアフリカ系アメリカ人。母はゴスペル歌手シシー・ヒューストン。子どもの頃から聖歌隊で歌い、10代になるとナイトクラブのステージに立つ。17歳からはファッションモデルとしても活動した。20歳のとき、音楽プロデューサーのクライブ・デイビスの目にとまり、85年に歌手デビュー。同年の「すべてをあなたに」でグラミー賞最優秀ポップ・パフォーマンス(女性)部門に輝き、その後はシングル曲が7曲連続でヒットチャート1位を獲得するなど、ポップス界の女王として君臨する。92年、映画初出演作「ボディガード」で、ケビン・コスナーとともに主演を務めた。作品だけでなく、主題歌「オールウェイズ・ラブ・ユー」も世界中で大ヒット。その後、「ため息つかせて」(95)、「天使の贈りもの」(96)に出演した。92年に歌手ボビー・ブラウンと結婚したが、夫の暴力や薬物問題に悩まされる。自らも薬物やアルコールに依存し、キャリアは低迷、07年離婚に至った。12年2月11日、滞在していたホテルで死亡しているのが発見される。48歳だった。