樋口真嗣
特撮、アニメ、実写と幅広く活躍する映画監督。高校卒業後、「ゴジラ」(84)に造形助手として参加。84年からガイナックスでアニメ制作を経験し、アニメ映画「王立宇宙軍 オネアミスの翼」(87)では助監督を務める。92年、ガイナックスを退社した前田真宏らとともにゴンゾの設立にも携わった。特撮監督を務めた「ガメラ 大怪獣空中決戦」(95)で、日本アカデミー賞特別賞特殊技術賞を受賞する。庵野秀明監督の大ヒットTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(95~96)には、脚本や絵コンテとして参加。庵野監督とは親交が深く、同作の主人公・碇シンジの名前は樋口真嗣からとられたとされている。05年、実写映画「ローレライ」で監督デビューし、その後「日本沈没」(06)、「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」(08)でメガホンをとる。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ第1弾「序」(07)と第2弾「破」(09)では、絵コンテやイメージボードなどを担当している。犬童一心監督と共同でメガホンをとった「のぼうの城」(12)で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した。