樋口可南子
中学時代は演劇部に所属。1978年、TVドラマ「こおろぎ橋」の主演で女優デビューし、映画初出演作「戒厳令の夜」(80)でゴールデンアロー賞新人賞を受賞。その後も映画「卍」(83)や「ベッドタイムアイズ」(87)などで主演を務める。91年に発表した篠山紀信撮影の写真集「Water Fruit 不測の事態」ではヘアヌードを披露し話題を呼んだ。翌92年には映画「陽炎」と「四万十川」で第15回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞し、「阿弥陀堂だより」(02)と「明日の記憶」(06)でも同賞に輝き、北野武監督・主演の「アキレスと亀」(08)では売れない画家を支える妻を好演。連続テレビ小説「おひさま」(11)では、日本放送映画藝術大賞の優秀助演女優賞を受賞した。15年の「愛を積むひと」は7年ぶりの映画出演となった。近年はソフトバンクのCMの白戸家の母親役でもおなじみ。夫は糸井重里。