ニック・カサベテス
映画監督ジョン・カサベテスと女優のジーナ・ローランズの長男としてニューヨークに生まれる。子ども時代には父の監督作「ハズバンズ」 (70)や「こわれゆく女」(74)に出演するも、シラキュース大学在学中はバスケットボール選手として活躍。怪我で引退後、両親の母校であるアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツで演技を学び、80年代半ばから本格的に俳優として活動を始める。母を主演に迎えた「ミルドレッド」(96)で長編映画監督デビュー。続く「シーズ・ソー・ラヴリー」(97)はカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された。俳優として「フェイス/オフ」(97)などに出演し、園子温監督のハリウッドデビュー作「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」(21)にも顔を出している。映画監督としては「ジョンQ 最後の決断」(02)や「きみに読む物語」(04)、「私の中のあなた」(09)などの佳作を発表している。