神は銃弾

劇場公開日:2024年12月27日

神は銃弾

解説・あらすじ

「ジョンQ 最後の決断」「きみに読む物語」の名匠ニック・カサベテスがメガホンをとり、カルト教団に元妻を殺され、娘を拉致された男の怒りの追走劇を描いたノワールアクション。「このミステリーがすごい!」2002年版海外編で第1位を獲得するなど、日本でも高く評価されたボストン・テランのベストセラー小説「神は銃弾」を映画化した。

クリスマスの夜、刑事ボブ・ハイタワーの元妻とその夫が惨殺され、娘のギャビもこつ然と姿を消してしまう。その背後には、悪魔のようなカルト教団「左手の小径」の影がうごめいていた。絶望と怒りにさいなまれたボブは、かつてそのカルト教団に誘拐されたものの生還を果たした経験を持つ女性、ケース・ハーディンと出会う。ケースは心に深い傷を負っていたが、ボブの苦悩と覚悟に動かされ、彼に手を貸すことを決める。法の力も及ばず、正義の限界を悟ったボブも、刑事の職を捨て、その忌まわしい世界へと足を踏み入れることを決意。2人は痛みと怒りを武器に進んでいく。

主人公ボブを「ゲーム・オブ・スローンズ」のニコライ・コスター=ワルドー、ボブとともにカルト教団の闇に挑むケースを「HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ」「グレタ GRETA」のマイカ・モンローが演じた。そのほか、「Ray レイ」「コラテラル」のオスカー俳優ジェイミー・フォックスが共演。

2023年製作/156分/R15+/アメリカ
原題または英題:God Is a Bullet
配給:クロックワークス
劇場公開日:2024年12月27日

スタッフ・キャスト

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映画評論

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映画レビュー

4.0 人物関係などのモヤモヤは原作を読むとほぼ解消される

2024年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

興奮

本作については当サイトの新作映画評論の枠に寄稿したので、ここではトリビア的なことをいくつか紹介したい。

評では「もともと大長編の小説を凝縮した映画化なので、人物らの過去の関わりといった背景が割愛され説明不足のきらいがある」と書いた。私は映画版を観たあとで原作を読んだのだが、人物Aと人物Bには過去にこんないきさつがあり、だから現在のあの言動につながったのか、と腑に落ちる点がいくつもあった。もし本作を観て、人物関係などがどうもすっきりしない、もやもやしたという方で、550ページの翻訳小説を読むのが苦でないなら、ぜひ原作にあたってみてほしい。読書する時間がない、長編小説が苦手という方のために、ネタバレにならない範囲でそうした要素を少しだけ挙げておく。

・不動産業者アーサー(刑事ボブの元妻サラの父親)は地元の有力者で、保安官事務所にも影響力を持つ。所長ジョン・リーがボブに「お前はデスクワークの事務方だ」と言って捜査を牽制する台詞がある。かつてはボブも現場に出る刑事だったが、アーサーが裏で手をまわして娘婿になったボブを楽で安全な事務方に異動させた過去があった。

・ジョン・リーの妻モーリーンはアーサーの共同経営者で、既婚者のアーサーとかつて不倫していた。そのことがジョン・リーとモーリーンの冷めた夫婦関係の一因でもある。

・ジョン・リーが妻から少年ポルノ鑑賞を嘲笑される場面がある。だが彼の少年性愛癖は見るだけに留まらず、作中のある人物とかつて実際の行為に及んでいた。そうした過去が一連の事件ともつながっている。

原作小説からの補足情報はこれくらいにとどめておく。また、評でゴア描写に関して「原作にはない殺傷シーンまで含まれる」とも書いたが、ニック・カサベテス監督がどんな描写を追加して映像的インパクトを強めたのかも、原作との比較でよくわかる。

なお、ボストン・テラン作品の映画化第2段として、2010年刊行の「暴力の教義」を原作とする映画の製作がトッド・フィールド監督(「リトル・チルドレン」「TAR ター」)、ダニエル・クレイグ主演で進められていたが、コロナ禍の影響もあってかこの5年ほど進捗が伝わってこない。完成するにしてもまだ当分先になりそうだが、気長に待つとしよう。

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高森郁哉

4.0 少女救出 TATTOO 映画

2026年5月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

『キリング・フィールズ 失踪地帯』(2011)もそうだったが、あっちは刑事が捜査する。
今作は刑事としての立場を捨てて、ある女性と組んで自分の娘を探すフィクション映画。
クセのあるTATTOO女性ケースをマイカ・モンローが演じるがリスベット・サランデルを彷彿とさせる。
見どころの1つは、単純な物語ではなくて "裏がある設定" だ。
もう1つは、銃弾が人体に与える破壊描写だろうか。わりと「そんなバカな」描写だけど見応えがある。

TATTOOを入れる男 フェリーマンをジェイミー・フォックスが演じ、さらわれた娘ギャビをクロエ・ガイと言う若い女優が演じてるが父親役の主人公ニコライ・コスター=ワルドーに似ていない。『ガーディアンズ 呪われた地下宮殿』にも出ていたらしい。
お気に入りキャラはジョナサン・タッカー演じるエロールで、強くないのに強がる悪者を上手く演じている。

※リスベット・サランデル:スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンによるミステリー小説『ミレニアム』シリーズのヒロインで、背中にドラゴンのTATTOOを持つ天才ハッカーで、鋭い判断能力と行動力を持つ。ピアスも。

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ナイン・わんわん

3.5 【”狂気と銃弾が支配する世界で起きた事・・。”今作は、カルト集団に娘を誘拐された刑事が、集団から奇跡的に戻った経験の或る女と娘を取り戻すハードヴァイオレンスである。】

2026年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

幸せ

■クリスマスの夜、刑事、ボブ(ニコライ・コスター=ワルドー)の元妻とその夫が惨殺され、愛娘・ギャビが姿を消した。
 その背後には、カルト集団「左手の小径」の影があった。絶望と怒りにさいなまれたボブは、かつてカルトに誘拐され生還を果たした女性、ケース(マイカ・モンロー)と出会い、集団を良く知る彼女に助力を求めるのであった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は、とにかく暴力、刺青、銃弾のオンパレードである。次々に人が情け容赦なく射殺されていくのである。
 カルト集団「左手の小径」にはモデルがあるそうであるが、リーダーの身体中刺青男のサイラス(カール・グラスマン)が、もう逝っちゃってる奴なのである。
 直ぐに出てくる”お前は逝く。”という言葉。

・ストーリー展開はシンプルである。ボブはカルト集団に潜入するために、刑事を辞め、ケースの指示で身体に刺青を掘り、集団に入るのであるが、娘は居ないのである。

・そこに、ちょっとした物語が絡むのであるが、マア無視してよい。それよりもボブの身元がバレてからの展開がマア、凄いのである。
 正に”狂気と銃弾が支配する世界。”なのである。

・ボブとケースのロードムービー的な所もあり、二人は距離を縮め、壮絶な撃ち合いの末ギャビを取り戻し、ケースはサイラスの家に行き、キッチリと復讐を果たすのである。

・ボブはケースに”母親は5年探していたんだ。”と言い、母の住所を渡しケースは母の家に行くのであるが、元気そうな姿を見て会わずに帰って来て、ボブの携帯に電話するのである。電話に出たボブは”何処にいる?””ここだよ。”とケースは言ってボブにキスをするのである。

<今作はカルト集団に娘を誘拐された刑事が、集団から奇跡的に戻った女と娘を取り戻すハードヴァイオレンスである。>

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NOBU

3.5 復讐劇なのは彼女だよね

2025年10月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

父親が元妻を殺され娘を拉致られて復讐するのかと思ったけれど、どちらかと言うと,昔,拉致られた女性の復讐劇ではないのか。
カルト宗教ならではの無法な行為や残虐性は伝わったが,この男にカリスマ性を感じないため、ただの無法者に見える。最後の戦闘シーンもあれだけやらかして法的には問題ないのかなぁ。元妻殺しは裁かれたのかなぁ,などツッコミ所も割とあった。
全体的には長いけれど最後まで引っ張ることができたのは,この女優の純粋な怒りに惹かれたからかなと思う。

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ニョロ