ナタリー・バイ
仏ノルマンディー出身。失語症のため14歳で学校を中退し、モナコのダンススクールに入学する。ニューヨークでバレエを習得した後にパリの国立高等演劇学校で演技を学び、フランソワ・トリュフォー監督作「映画に愛をこめて アメリカの夜」(73)で本格的な女優デビューを果たす。トリュフォー監督の「緑色の部屋」(78)やジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手に逃げろ 人生」(79)でヌーベルバーグのスターのひとりとなり、「愛しきは、女 ラ・バランス」(82)でセザール賞を受賞。「ポルノグラフィックな関係」(99)ではベネチア映画祭のボルピ杯(最優秀女優賞)を受賞した。90年代以降、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(02)などのアメリカ映画にも数多く出演。近年の出演作に「わたしはロランス」(12)、「たかが世界の終わり」(16)などがある。17年には「田園の守り人たち」で娘ローラ・スメットと映画初共演を果たした。