ゴダールの探偵

劇場公開日:

解説

フランスの名匠ジャン=リュック・ゴダールが、パリのホテルを舞台に錯綜する人間模様を描いた犯罪群像劇。

パリの一流ホテルの一室で、探偵と彼の甥である刑事とその恋人が、2年前に起きた殺人事件の犯人を見つけるため張り込みを続けている。一方、ロビーで会話するパイロットとその妻は、金を貸したボクシングのプロモーターと会うことになっていた。そのプロモーターは、年老いたマフィアのボスからも借金の返済を迫られており……。

キャストには「大人は判ってくれない」のジャン=ピエール・レオ、歌手のジョニー・アリディ、「勝手に逃げろ 人生」のナタリー・バイらフランスのスター俳優が顔をそろえたほか、デビュー間もないジュリー・デルピーが出演。

1985年製作/98分/フランス
原題:Detective
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
劇場公開日:2023年4月29日

その他の公開日:1986年5月1日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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THE DETECTIVE (C)1985-STUDIOCANAL IMAGE

映画レビュー

3.5上等な娯楽映画

2023年12月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

難しい

ユニークで面白いと思った。
娯楽映画という感じがする。にしてはとても上等な娯楽映画だった。

一見、シリアスな雰囲気だけれど、皆、どこかが陳腐に感じた。重厚な場面であればあるほど、どこかおかしい。挿入されているクラシック音楽、それもとても素敵なのだけれど、やはりそう感じてしまう。
ストーリーのオチが最も象徴的だった。

考えてみれば、現実にわたしたちのしていることは、見方を変えればこのように変なものなのかもしれない。筋や法則が通っているようにみえて、何のことはない、ごく単純な動機や、あいまいに揺れ動く感情が絡み合い、全体が複雑に変になってしまっているだけ…そんな気がしてくる。

そういった風刺的な視点をこの作品に感じるわけだけれど、そうでない芸術的、美的な側面もあるところが好きだ。
たとえば、重厚な音楽に重なるように流される文章の朗読。言葉の響きとは、男女の声の調和とは、こんなにきれいなものだったのか、と驚かされる。
登場人物それぞれの描写も味わい深い。

わたしたち、ハチャメチャで筋は通ってないのかもしれないが、このように、なかなか美しく味があるものなのかもしれないわけで…。

それに、男女の愛情というものが確かなものとして作品の底辺に保たれている。この点に温かみを感じるし、人間もまんざら捨てたもんじゃないの、という気にもさせてくれるわけで。

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雨音

3.0ゴダールの独断

2021年12月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

難しい

孫を連れたマフィアらしき老紳士、ボクシングのプロモーターから八百長に挑むボクサー、殺しを請負う機長と金絡みの妻、殺人事件を追う探偵と大人の女性手前な少女たち。

登場人物たちが入り乱れる人間模様に群像劇らしき物語は皆無、フィルム・ノワール漂う雰囲気からサスペンスにも至らない、コメディ要素が尾を引きながらゴダール特有の知的な哲学が散りばめられていて訳が分からなくなる!?

話の筋が読める序盤からそれぞれの目的から逸れているような中盤、何もスッキリしないままに雑な銃撃戦からのオチにもならない終わり方、女性を描く手腕に長けているゴダールな印象だけが頭に残る。

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万年 東一
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