オートクチュール

劇場公開日:

オートクチュール

解説

フランスのラグジュアリーブランド「ディオール」のアトリエを舞台に、世代も境遇も異なる2人の女性の人生が交差する様子を描いたヒューマンドラマ。ディオールのオートクチュール部門でアトリエ責任者を務める孤高のお針子エステルは、次のコレクションを最後に引退することを決めていた。準備に追われていたある朝、エステルは地下鉄で若い女性にハンドバッグをひったくられる。その犯人ジャドの滑らかに動く指にドレスを縫い上げる才能を直感したエステルは、彼女を警察へ突き出す代わりに見習いとしてアトリエに迎え入れる。反発しあいながらも、時には母娘のように、そして親友のように、美を生み出す繊細な技術をジャドに授けていくエステルだったが……。「たかが世界の終わり」のナタリー・バイがエステル、「パピチャ 未来へのランウェイ」のリナ・クードリがジャドを演じた。ディオール専属クチュリエール監修のもと、ディオール・ヘリテージに保管されていた幻のドレスや貴重なスケッチ画などが登場。

2021年製作/100分/G/フランス
原題:Haute couture
配給:クロックワークス
劇場公開日:2022年3月25日

スタッフ・キャスト

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(C)2019 - LES FILMS DU 24 - LES PRODUCTIONS DU RENARD - LES PRODUCTIONS JOUROR

映画レビュー

3.0胸ぐらをつかまれたような

2024年7月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

お針子さん達のモクモクと作業する話かと思いましたが、開けてびっくり、ドスの効いた内容。
玄関先のキレイなバラや仕立て途中のドレス達…。それはそれは美しいのだけれど、ヒロインの悪態や罵倒がすごい!凄まじい!
普段、特別良いと思っていたわけではない自分の周りの人達は穏やかなのだな〜と、気付かされたり…。
…きっと、難民の多い環境や、貧困、色んな問題が当たり前に山積みなんだろうな…と、察しつつもタジタジ…

あれだけ言いたいことを言う人達だけど、言う割にそれぞれ傷付きやすくて
デリケートなんですね。

盗んでも、許し、お針子さんにスカウトする…
この手は、手先が器用と手を見ただけで分かる…
芸術家が芸術家を見極める様な、そういう感じなんでしょうか…
お針子さん達の作業は美しく、見惚れました…。
集中してものづくりの作業する姿は美しいです。
悪口雑言のヒロインが、別人のようでした。

ハサミを落とすのは不吉…と言うのがまるで日本の塩もってこい!とかお清めみたいで、お国は違えど、へ〜っ、こういう事するんだ、と興味深かったです。

「私は人生が好き、人生が私を嫌ってる」
うまく行かない時、誰でも生きてると思う事があるのでは、とドキッとしました。

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ホビット

3.5オートクチュールを支えるお針子さんたちにフォーカス

2022年3月26日
PCから投稿

泣ける

パリの老舗メゾン、Diorのアトリエで、デザイナーから渡されたデザイン画を服にしていく裁縫担当者、俗にいうお針子にフォーカスする本作。この視点は珍しいかも知れない。大女優、ナタリー・バイが演じる引退を控えたベテランのお針子、エステルが、ある事件をきっかけに出会ったバンリューに住む移民2世の少女、ジャドに、自分の技術を託そうとする。

オートクチュールの世界は煌びやかだが、その影では名もなきお針子たちが情熱とプライドを服作りに捧げている。エステルとジャドのまるで母親と娘のような関係はドラマチックだけれど、筆者はフランスの伝統文化が著名なデザイナーの下で働く現場の労働者によって支えられていることを描いた点こそ評価されるべきだと感じた。

勿論、デザイナーたちもそれを知っている。ユベール・ド・ジバンシィのファイナル・コレクションでは、モデルではなく、お馴染みの白衣を羽織った大勢のお針子たちがランウェイに上がって、ジバンシィと同じ拍手喝采を浴びた。この映画を見て、あの感動が久々に蘇ったのだった。

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清藤秀人

3.5二人の主演女優たちが興味深い化学反応を魅せる

2022年3月26日
PCから投稿

この映画は、引退を間近に控えたベテランお針子の朝から始まる。起き抜けに甘いもので血糖値を上げて、職場へと向かう。そのルーティーンには孤独こそ漂うが、彼女がいざ現場に足を踏み入れると映画の空気もガラリと変わる。そこは経験と才能がものをいうプロフェッショナルの世界。ナタリー・バイの相貌には腕一本で生き抜いてきたプライドがみなぎり、またそんな主人公がだからこそ、引退を前に思わぬ行動に打って出るところが面白い。それはひょんなことで出会った少女に機会を与えること。おそらく彼女は自分が授ける側だと思っていたのだろうが、しかし物語はむしろ双方がお互いにチャンスや影響を与え合っていく様を描く。衝突も多い。が、二人の女優のじっくりと魅せる演技が観客を内面へと引き込んでいく。言い訳や罵り合いがいつしか実直な行動となって、指先の技術や集中力へと昇華されていく姿は、定番の描写とはいえ、成長物語として見応えがある。

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牛津厚信

5.0華やかな世界の裏

2024年6月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:その他

タイトルの華やかな印象とはうらはらに、地味な職人さんたちの日常が描かれています。とはいえ部屋に香水を振りまくシーンは、やはりクチュールブランドの世界だなぁと思いました。
多文化共生とか移民社会っていうのは簡単にはいかないところもありますが、人と人との繋がりが一番大切ですね。

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和江

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