寺島しのぶ
父は歌舞伎役者の尾上菊五郎、母は女優の富司純子、弟は歌舞伎役者の尾上菊之介。1989年、高校在学中にTVドラマ「詩城の旅人」で女優デビュー。大学在学中に文芸座の研究生となり、93年に西川信廣演出の「恋と仮面とカーニバル」で初舞台を踏む。文学座を退団した96年には「華岡青洲の妻」で文化庁芸術祭賞新人賞を受賞。03年に公開された荒戸源次郎監督の「赤目四十八瀧心中未遂」で第27回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞、同年の廣木隆一監督作「ヴァイブレータ」も国内外の映画祭や映画賞で注目を集めた。若松孝二監督の「キャタピラー」(10)ではベルリン国際映画祭で日本人として史上3人目、35年ぶりとなる銀熊賞(女優賞)を受賞している。その他の出演作に日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した「東京タワー」(04)、「やわらかい生活」(05)、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した「愛の流刑地」(06)、「人間失格」(10)、「裏切りの街」(16)、カンヌ国際映画祭で上映された「オー・ルーシー!」(17)、「のみとり侍」(18)、「キネマの神様」、「空白」(ともに21)などがある。