ダニー・アイエロ
ロバート・デ・ニーロ主演の野球映画「バング・ザ・ドラム」(73・日本劇場未公開)の端役でデビュー。シェール主演のラブコメディ「月の輝く夜に」(87)で、ニコラス・ケイジの恋のライバル役を好演して注目を集める。1989年にはニューヨーク・ブルックリンを舞台に、イタリア系住民と黒人による人種間の衝突を描いたスパイク・リー監督の問題作「ドゥ・ザ・ライト・シング」でピザ屋の店主役を熱演し、アカデミー助演男優賞にノミネートされた。80年代後半から90年代にかけては、「カイロの紫のバラ」(85)、「ジェイコブス・ラダー」(90)、「レオン」(94)、「トゥー・デイズ」(96)といったヒット映画でバイプレイヤーとして活躍したほか、「ゴッドファーザー」の原作者として知られるマリオ・プーゾの小説をドラマ化したミニシリーズ「ラスト・ドン」(97)で主演を務めるなど、テレビ界にも進出した。俳優業のほか、歌手としても活躍。2019年12月感染症のため死去、86歳だった。