ジュゼッペ・トルナトーレ
16歳の時に舞台演出家としてキャリアをスタートさせ、以後ドキュメンタリーの短編映画やTV番組を監督する。86年の「“教授”と呼ばれた男」(日本劇場未公開)で初めて劇映画 のメガホンをとった。続く「ニュー・シネマ・パラダイス」(89)が、カンヌ国際映画祭の審査員特別グランプリやアカデミー外国語映画賞を受賞するなど世界的に大ヒットし、一躍イタリアを代表する監督として名をはせる。95年の「明日を夢見て」ではベネチア国際映画祭の審査員特別賞を受賞。その後も「海の上のピアニスト」(98)、「題名のない子守唄」(06)、「シチリア!シチリア!」(09)を発表し、「鑑定士と顔のない依頼人」(13)では、イタリアのアカデミー賞にあたるダビッド・デ・ドナティッロ賞の作品賞と監督賞を受賞した。90年代前半には、古典映画の修復作業に従事。映画界での貢献が認められ、98年にイタリア政府から勲章コメンダトーレを叙勲された。