題名のない子守唄
劇場公開日 2007年9月15日
解説
イタリアの巨匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、「マレーナ」以来6年ぶりにメガホンを取ったミステリー・ドラマ。北イタリアの港町トリエステにやって来た謎めいた美女イレーナ。彼女はある目的のために貴金属商のアダケル夫婦に近づいていく。アダケル家にメイドとして雇われることになったイレーナは、彼らの4歳になる娘テアと親しくなるが……。トルナトーレ監督作には欠かせないエンニオ・モリコーネの音楽がミステリアスなムードを盛り上げる。
2006年製作/121分/R15+/イタリア
原題:La Sconosciuta
配給:ハピネット
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2021年5月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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トルナトーレさん、ミステリー外しまくってるから、よした方がええって。
音楽も若干しつこい。インパクトある脚本より、人間ドラマ中心に戻ってほしいと思うんだが、あたしだけかねぇ…。
とっ捕まると思ってなかったから、そこからはちと驚き半分で面白かったけど。
2018年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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前半1時間は何の話なのか全く分からず、窮屈な感じで鑑賞していた。後半になってようやくぼんやりと全体像がつかめてきたかなというところで、ストーリー全体への興味を失ってしまった。サスペンスの棚にあったから、大どんでん返しを期待しすぎていたのかもしれないが、ちょっと拍子抜けした。
娼婦に産ませた子どもの売買って、何を目的にしているんだろうか。調教してまた娼婦にするんだろうか、と妄想してしまう。SM調教のようなシーンは、好みの人がそれ用のビデオで見ればいいのであって、娯楽映画の内容としては不適切だと勝手に思った。監督にそういう趣味があるのだろうか。疲れる映画だった。
☆
アイツの不死身さは何なのさとか、
ジュゼッペ・トルナトーレと言えばこの人という
エンニオ・モリコーネの音楽も煽り過ぎで笑ってしまいそうになるとか、
目を覆いたくなるような映像のフラッシュバックも、
現在との対比や、主人公の心情表現、謎解きのため、
などというのは分かるが、さすがにクドいだろうと思ってしまうとか、
観てる間はそんなことは少しも感じさせないが、
テレビの2時間サスペンスドラマと、家政婦だし思えなくもない。
しかし、優秀なサスペンス映画を期待しないで観れば、
役者陣は魅せてくれるし、虐待と紙一重だとも言えるあのシーンも、
ドキッとさせて何なのさと思わせるシーンもあったが、
ラストに繋がっていたであろう主人公のあの行為にも、
散々な目に遭ってきた彼女のことを思うと泣けてくる。
★
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名画座にて鑑賞。
公開時にすごく観たかったトルナトーレの作品でしたが、
感想を聞いてみるとけっこう意外だったり、なにやら
ラストに秘密があるとかなんとか、予告でも言ってたし。。
確かに内容的にネタばれは厳禁かもしれないけれど、
でもほとんど中盤あたりから謎は解けてきますよ…(爆)
それよりも何よりも…目を覆いたくなるシーンが多いこと。
冒頭から、なにやら意味ありげなエロエロシーンが炸裂、
それが暴力…虐待…へと進行し、フラッシュバックの如く
しつこくしつこく主人公と私達に投げかけられるこの映画、
特に女性陣、子供を出産した経験がある女性が観た場合
耐えられない屈辱感が芽生えたりはしないんでしょうか。。
私はちょっと思いましたけどねぇ(汗)
それを売買する人間がいる限り(女性ばかりが被害者ではない)
こういう哀しい裏犯罪は、これからも続くんでしょうか…。
トルナトーレは、女性への暴力を最近頻繁に使う気がします。
なにか女性に恨みでもあるのかしら…?(;一_一)
さておき。
その目を背けたくなる暴力シーンや謎解きは別として、
主演女優・クセニャ・ラポポルトの体当たり演技と狂気の表情、
娘役のクララ・ドッセーナの生意気で口達者な名演技と合わせ
素晴らしかったです。もともとこの映画のテーマは何だったか。
分かってくる中盤以降、この二人から目が離せなくなります。
まぁこの特訓風景(!)も賛否両論呼びそうですが^^;
あとで彼女の懺悔からの教訓とアドバイスなのだと、とにかく
不幸と背中合わせに進む話なので、どこかに救いがないと…。
子守唄もいいけれど…この作品の内容上、感動するというより
不気味な感覚で残ってしまうかもしれないですねー^^;
問題のラスト。
ここは本当に素晴らしいです。良かった。
ただそこまでの道のりが、長く険しく辛いことを肝に命じつつ。
(私はアダケル家の皆さんが一番の被害者だと思うんですが(-"-))
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