ジャン=ポール・ベルモンド
仏パリ郊外で彫刻家ポール・ベルモンドと画家の母の間に生まれ、少年時代はスポーツに親しむ。パリ国立高等音楽院在学中から舞台俳優として活動し、1956年に同校を優秀な成績で卒業。「歩いて馬で自動車で」(57)で長編映画デビューし、59年「二重の鍵」で注目を集め、同年「勝手にしやがれ」でブレイクを果たした。「気狂いピエロ」(65)などでヌーベルバーグの代表的俳優として活躍する一方、「大盗賊」(61)や「リオの男」(64)などの冒険アクションを世界的ヒットに導き、アクション俳優としても開花。「パリは燃えているか」(66)、「ボルサリーノ」(70)などに出演し、72年には製作会社セリト・フィルムを設立、その映画製作でも成功してフランス映画界の大スターとなった。「ライオンと呼ばれた男」(88)でセザール賞主演男優賞を受賞。2011年にはカンヌ国際映画祭の名誉パルムドール、2016年にはベネチア国際映画祭の栄誉金獅子賞を受賞している。