大盗賊(1961)

劇場公開日:

大盗賊(1961)

解説

「リオの男」「おかしなおかしな大冒険」のフィリップ・ド・ブロカ監督とジャン=ポール・ベルモンドの初タッグ作で、18世紀パリに実在した義賊カルトゥーシュの活躍を描いた冒険アクション。1720年のパリ。贅沢の限りを尽くす王族・貴族や腐敗した役人たちによる悪政のせいで、庶民は苦しい生活を強いられていた。凄腕のスリである樽屋の息子カルトゥーシュは、街で見た警察署長の妻イザベルに一目ぼれする。しかし盗賊団の首領マリショとトラブルを起こしたために仲間2人とパリを離れ、軍隊に志願。手柄をあげて戦場の英雄となったカルトゥーシュたちは、パリに戻る途中、護送されていたスリの女ヴェニュスを救い出す。パリに戻ったカルトゥーシュはマリショとの勝負に勝って盗賊団の首領となり、貴族や金持ちの屋敷を襲っては盗んだ金品を山分けにして民衆の人気を得るようになっていく。ヒロインのヴェニュスを「山猫」のクラウディア・カルディナーレ、イザベルを「スピードを盗む男」のオディール・ベルソワが演じた。1961年製作で日本では63年に初公開。2020年には、ベルモンド主演作をリマスター版で上映する「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」(20年10月30日~、東京・新宿武蔵野館ほか)で公開。

1961年製作/116分/G/フランス
原題:Cartouche
配給:エデン
劇場公開日:2020年11月6日

その他の公開日:1963年3月1日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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CARTOUCHE a film by Philippe de Broca (C) 1962 / STUDIOCANAL - TF1 DA - Vides S.A.S (Italie)

映画レビュー

3.5手に入らないものほど欲しくなる

2020年11月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

萌える

JPB傑作選。今作で完走。8作品とも面白かったが、個人的に今作が一番微妙だった。結末はバッドエンドぽくなっているんだけど、全部主人公が蒔いた種だからかあまり同情できない。

しかし面白いことには面白い。富裕層の家から金目のものを盗んでいくシーンはドリフそのものだし、べルモンド演じるドミニクの性格もいい。お金が欲しいんじゃなくて行動、スリルを楽しんでる。絶対手に入らないものを欲しくなる。という漢過ぎる性格を、べルモンドが演じることによって卑しくなく表現できていて見事。生きたいように生きるぜっていうまんまルパンな人生哲学。
脇を固める個性豊かな盗賊仲間もみんな愛嬌がある。中でもクラウディア・カルディナーレの魅力が炸裂していて、主役のべルモンドすら薄れるレベルだ。正に紅一点。野郎共の中の一輪の花。この映画の魅力の8割は彼女の存在と言っても過言じゃない。

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柴左近

3.5ベルモンドの愉快な剣術活劇

2020年11月7日
iPhoneアプリから投稿

J・P・ベルモンドが、実に楽しそうに義賊を演じている盗賊コメディ。ケチなスリから大盗賊団のボスまでの出世双六をテンポ良く描き、ベルモンドの人を食ったような風貌と素早い身のこなしが役柄にピッタリでした。ただ、60年近い前の作品なので、展開がタルイ所があったり、後半の警察長官夫人に手を出すあたりから、中だるみになるのが惜しいところですね。

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シネマディクト

3.5恋してぼんやりのドミニクに活!

2020年11月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

萌える

とっても若くて可愛いベルモンドの魅力満載の映画です。ドミニク(ベルモンド)が憧れた彼女、つけほくろ(右頬に一つ、首筋に一つ)。それが流行だった時代ですね。

お話しとして、ほくろの人に恋してボンヤリするのは残念だった。美しいクラウディア・カルディナーレが居るのにー!でも、ベルモンドの時代劇を見ることができるとは!レ・ミゼラブル、ベルばら、そしてねずみ小僧のミックスで楽しめました!

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talisman
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