香川照之
父は歌舞伎役者の3代目市川猿之助、母は宝塚出身の女優浜木綿子。東京大学文学部卒。89年、大河ドラマ「春日局」で俳優デビュー後、OV作品中心に活動。90年代後半からは劇場映画の出演も増え、チアン・ウェン監督の中国映画「鬼が来た!」は00年のカンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた。その後も、西川美和監督「ゆれる」(06)やカンヌのある視点部門で審査員賞受賞の「トウキョウソナタ」(08/黒沢清監督)などに出演、「劔岳 点の記」(09)で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。熱狂的なボクシングファンで、丹下段平役を演じた実写版「あしたのジョー」(11)では、ボクシングのシーンの演出にも貢献した。TVドラマでも「坂の上の雲」(09~10)の正岡子規役や「龍馬伝」(10)の岩崎弥太郎役を熱演し、引く手あまたの実力派。