ウィレム・デフォー
米ウィスコンシン州出身。大学在学中に実験演劇劇団「X Troupe」に所属し、その後ニューヨークの前衛演劇集団「The Wooster Group」のメンバーとして活動する。「天国の門」(80)で映画に初参加したが出演シーンがカットされ、続く「ラブレス」(81)でスクリーンデビュー。「プラトーン」(86)でアカデミー助演男優賞に初ノミネートされる。「最後の誘惑」(88)ではイエス・キリスト役を演じ、「ミシシッピー・バーニング」(88)、「7月4日に生まれて」(89)など社会派の作品にも出演。「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」(00)で2度目のアカデミー助演男優賞候補となった。「スパイダーマン」シリーズ(01、04、21)などのハリウッド大作から巨匠テオ・アンゲロプロス監督作「エレニの帰郷」(08)、ラース・フォン・トリアー監督の問題作「ニンフォマニアック」(13)まで、個性派俳優として幅広く活躍。「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」(17)でアカデミー助演男優賞、「永遠の門 ゴッホの見た未来」(18)で同主演男優賞にそれぞれノミネートされ、後者でベネチア国際映画祭のボルピ杯(最優秀男優賞)を受賞した。