「マレフィセント」あらすじ、キャラクター、考察、関連作品まとめ【金曜ロードショーで放送】
2025年9月19日 21:00

日本テレビ系「金曜ロードショー」で、本日9月19日にディズニー映画「マレフィセント」が放送される。本作は、不朽の名作アニメーション「眠れる森の美女(1959)」に登場する邪悪な妖精“マレフィセント”の視点で、彼女とオーロラ姫の間に隠された物語を明らかにする実写映画。この記事では、あらすじ、キャラクター、独自の考察、関連作品を通し、作品の魅力に迫る。
※本記事には、「マレフィセント」に関するネタバレが含まれています。未見の方は、十分ご注意ください。

【あらすじ】
【キャラクター/キャスト】
【考察――童話の再解釈と家族の再定義】
【関連作品】
【今後の金曜ロードショー 放送ラインナップ】

ある王国で、念願のロイヤルベビー、オーロラ姫の誕生を祝うパーティが開かれ、3人の妖精たちが幸運の魔法をオーロラ姫にかける。しかし、そこに招かれざる客として邪悪な妖精・マレフィセントが現れ、オーロラ姫に呪いをかける。それは「16歳の誕生日の日没までに、姫は永遠の眠りにつくだろう。そして、真実の愛のキスだけがその眠りを覚ますことができる」というものだった。
オーロラ姫は、妖精たちの幸運の魔法により美しく成長するが、マレフィセントは影からその姿を見守っていた。その眼差しの奥には時に温かな感情が隠されていたが、彼女はなぜオーロラ姫に呪いをかけなければならなかったのか――。その謎を解く鍵は、人間界と妖精界との悲しい戦いの歴史や、マレフィセント自身の封印された過去にあった。

邪悪な妖精。森の木々を自在に操る力を持つ、木の妖精。人間界からは“敵”と恐れられている。大きな2本の角があり、かつては大空を飛び回ることのできる翼を持っていた。その生い立ちは謎に包まれている。

美しきプリンセス。王家に生まれながら、マレフィセントに呪いをかけられたため、身分を隠して森のなかで育てられる。輝くような美しさと、自然を愛する優しい心の持ち主。人間界と妖精界の平和の鍵を握る。なお、オーロラの幼少期を、ジョリーの実娘で、当時4歳だったビビアン・ジョリー=ピットが演じている。

マレフィセントに仕えるカラス。人間に捕まったところをマレフィセントに助けられた。以来、マレフィセントに忠誠を尽くし、彼女の良き理解者となる。マレフィセントの力によって、変幻自在に姿を変える。

野心家の国王。オーロラ姫の父。目標を遂げるためなら手段を選ばない。平民として生まれながら、一国の王に上りつめた。その過程で何があったのかは知られていない

ステファン王に仕え、シスルウィット(ジュノー・テンプル)、フリットル(レスリー・マンビル)とともに、森の小屋でオーロラ姫を育てる妖精。家事や子育ては得意でなく、常に騒動を巻き起こす。
隣国の王子。ステファン王に謁見する途中、森のなかで道に迷いオーロラ姫と出会い、恋に落ちるが、オーロラ姫の呪いを解く真実の愛のキスにはならず、妖精たちから偽物呼ばわりされてしまう。
人間の国の王で、敵対している妖精の国に侵攻した際に、マレフィセントに返り討ちにあい、瀕死の重傷を負った。その復讐をステファンに託したことで、マレフィセントは翼を奪われ、豹変する。

本作は、ディズニー映画における伝統的な“ヴィラン”だったマレフィセントを主人公に据え、彼女のバックボーンを掘り下げることで、深みと主体性を持った魅力的なキャラクターとして再解釈を試みているといえる。
彼女は単なる悪意で、人々を恐怖に陥れるのではなく、過去に裏切られ、深く傷付いた女性として描かれており、その感情や動機は観客の共感を呼び起こすものになった。
また、男性キャラクターは脇役に留まり、マレフィセントとオーロラの関係性を中心に、女性同士の絆が物語の核に。フィリップ王子のキスでは、オーロラは目覚めずに、代わりにマレフィセントの愛情溢れるキスが呪いを解く展開は、「王子がプリンセスを救う」という伝統的なロマンス構造を覆す、現代的なアプローチだったと思われる。

映画の序盤に登場する、裏切られたマレフィセントが翼を奪われるシーンは、女性に対する身体的、精神的な侵害を示唆していると考えられる。製作も務めるアンジェリーナ・ジョリーの問題意識が強く反映されているといえる。
“翼”は自由とパワーの象徴であり、マレフィセントがオーロラとの関係性を通して、心の傷を癒し、最終的に翼を取り戻す展開が、他者に頼らない自己救済を訴えているように見える。その背景にある、ステファンを代表とする男性優位の権力欲や不平等を批判する姿勢も、忘れてはいない。

初めはオーロラを呪っていたマレフィセントが、次第に彼女を愛するようになり、守るべき存在として接するようになる。そんな感情の揺れ動きは、血縁を超えた家族愛が時間をかけて育まれることを示し、その多様性が、現代における家族像を再定義しているように見える。
伝統を再解釈し、さまざまな現代的メッセージを織り交ぜた「マレフィセント」は、ディズニー映画の可能性を押し広げた作品として、いまも世代を超えて愛されている。ヴィラン再評価ブームの火付け役になったことも、大きな功績といえるかもしれない。

ウォルト・ディズニーが生前に手がけた最後の童話で、製作開始から公開まで6年もの歳月をかけて製作された大作。世界で初めて70ミリフィルムで製作されたアニメーション映画だ。原作は「眠り姫」や「いばら姫」とも呼ばれ、ペロー童話集やグリム童話集に収録されたヨーロッパの古い童話で、ディズニーが現代風にアレンジしてオリジナルのストーリーを作り上げた。

ティム・バートン監督が、ルイス・キャロルの名作児童文学「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」のその後を描いた冒険ファンタジー。19歳に成長したアリス(ミア・ワシコウスカ)は、独善的な赤の女王(ヘレナ・ボナム・カーター)が支配する地下世界にたどり着く。「マレフィセント」の監督であるロバート・ストロンバーグが、美術デザインを担当している。

ディズニーアニメに登場する悪役“ヴィランズ”の子どもたちが活躍するミュージカル映画。主人公のマル(ダブ・キャメロン)は、マレフィセント(クリスティン・チェノウェス)のひとり娘で、母から魔法の本を受け継ぎ、呪文が使える。本作でマレフィセントは、娘がオラドン高校に転校したことに乗じて、善人が暮らすオラドン王国に復讐を仕掛ける。

マレフィセントがオーロラ姫との間に、恋愛でも血縁でもない“真実の愛”を見つけてから数年後。オーロラ姫とフィリップ王子(ハリス・ディキンソン)は、めでたく結婚することに。しかし婚礼の日、フィリップ王子の母・イングリス王妃(ミシェル・ファイファー)が仕掛けた罠によって、マレフィセントとオーロラ姫の絆は引き裂かれ、究極の愛が試されることになる。

太古から人類を見守ってきた超人的種族の活躍を描いたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品。アンジェリーナ・ジョリーが、心に闇を抱える闘士のセナを演じ、MCU作品に初出演し、約10年ぶりにアクションに挑んだ。オファーを受けた際、カメオ出演だと思い込んでいたそうだが、実際には主要キャストのひとりとして、地球に迫る新たな脅威に立ち向かった。
・10月3日 金曜ロードショー40周年特別番組
・10月10日 「E.T.」
・10月17日 「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」 ※初放送・本編ノーカット

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