【7月3日はトム・クルーズの誕生日】いまも昔も大スター! 社会現象も巻き起こした“20代の主演作品”3選
2025年7月3日 15:00

本日7月3日は、トム・クルーズの63歳の誕生日。現在、公開中の「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」は世界中で大ヒットを記録しており、年齢という概念を超越する命がけのアクションに、改めて称賛の声が寄せられている。
先日には、40年以上のキャリアで数々のヒット作を生み出し、特に劇場上映の価値を訴え続けてきた功績が評価され、アカデミー名誉賞が授与されることも発表されたばかりだ。この記事では、そんなクルーズが20代で主演を務めた映画作品3本をご紹介する。

映像派の巨匠リドリー・スコットによる渾身の冒険ファンタジー。クルーズ演じる人間の青年・ジャックが、呪いをかけられ、闇の魔王に捕らわれた王女を救い出すため、森の妖精やこびとたちと一緒に、魔王の城に乗り込む。鱗鎧に身を包み、サラサラの長髪をなびかせるクルーズの姿は、いま見ると新鮮だ。ジャック役の候補には、ジョニー・デップやロバート・ダウニー・Jr.の名前もあった。
いまでこそ、ファンの熱い支持を集める本作だが、撮影中はトラブルが絶えず(同時期に、クルーズの父親が死去している)、公開に至るまでの道のりも紆余曲折の連続。その様子を目の当たりにしたクルーズは、作品づくりをコントロールすることの重要性に目覚めたといい、その思いは、プロデューサーとして作品を背負い、完璧主義を貫く現在の姿につながっている。
また、本作の撮影中、クルーズはキャリア最大の転機となる“出会い”を果たしている。その相手こそ、リドリー・スコット監督の弟であるトニー・スコット。「トップガン」(86)の監督である。

ビリヤードの世界で生きる勝負師たちを描いた、ポール・ニューマン主演作「ハスラー」(61)の続編で、ニューマンが主人公のエディ役を25年ぶりに続投。マーティン・スコセッシが監督を務めた。現役を引退し、気ままな生活を送っていたエディは、若きハスラーのビンセントと出会い、彼を一流のハスラーに育て上げることを決意。数カ月後の大会を目指し、ビンセントにさまざまなテクニックを伝授していく。


「トップガン」で一躍、スターの仲間入りを果たしたクルーズが、年老いた伝説のハスラーの心に再び火をつけるビンセントを好演。フライトジャケットの一種であるMA-1を流行させた「トップガン」に続き、本作をきっかけに日本中でビリヤードブームが起こり、各地にプールバーと呼ばれる、ビリヤードが楽しめる店舗がオープン。社会現象を巻き起こした。
ニューマンは、本作で悲願のアカデミー主演男優賞を受賞している。この時期のクルーズは名優との共演も多く、「レインマン」(88)では、ダスティン・ホフマンと兄弟役を務め、ホフマンがアカデミー主演男優賞を受賞。クルーズは主演を輝かせる俳優としても注目を浴びるようになる。

夢を抱きニューヨークにやってきたブライアンは、ひょんなことから、バーテンダーの仕事に就き、見事なカクテルパフォーマンスを習得すると、町で噂の人気者に。野心と愛を天秤にかけながら、さまざまな挫折を乗り越え、本当に大切なものを見つけていく。伝説的バンド「ビーチ・ボーイズ」が22年ぶりに全米No.1ヒットを勝ち取った「ココモ」、グラミー賞に輝くボビー・マクファーリンの「ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー」など、数多くのヒット曲が生まれた。

スター街道をまい進するクルーズが、カリスマ性溢れる主人公のブライアンを自信たっぷりに演じた。曲芸のようなパフォーマンスでカクテルを作るフレアバーテンディングを披露する姿も、鮮烈な印象を残し、公開当時、バーテンダーを目指す若者が急増した。
80年代らしい甘くほろ苦い青春映画の佳作として、クルーズの魅力を存分に満喫できる本作。同時にクルーズは“モテ男子”路線を卒業し、演技派へとシフトチェンジしていく。

以上3本は、ディズニープラスで配信中。なお現在、「ミッション:インポッシブル」をはじめ、「M:I-2」「M:i:III」「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」「ミッション:インポッシブル フォールアウト」も、7月31日までの期間限定で配信中だ。
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