【「ミッキー17」本日公開】役所広司の映画愛溢れるコメントにポン・ジュノ監督が歓喜「強く胸に響きました」
2025年3月28日 08:00

「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督と「TENET テネット」のロバート・パティンソンが初タッグを組んだ映画「ミッキー17」が本日3月28日に公開。このほど特別映像に加え、3月21日に披露された役所広司が同作に寄せたコメント全文が公開された。
原作は、エドワード・アシュトンの小説「ミッキー7」(早川書房)。人類発展を使命に掲げる巨大企業に雇われた主人公ミッキー(パティンソン)の物語が描かれる。2人のミッキーを演じたパティンソンが「まさに人生どん底だ」と語り始め、使い捨てワーカーとなり人生どん底に突き落とされたミッキーの姿が紹介される。
ミッキーに課せられたのは文字通り「危険なお“死”事」だ。「死ねば次の仕事が始まる」と嘆くミッキーは、衝突事故の実験台となったり、宇宙で放射線を浴びせられたり、謎のガス部屋に閉じ込められたり――休む間もなく死んでは生き返る地獄のような任務に晒されている。「何度も生まれ変わる、孤独な仕事、いつまでも続き、自由もない」。まさに地獄の日々。致死率100%の仕事を続けるミッキーだが、それでも「この世界には希望がいる」と立ち上がることを決意する。
 (C) 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
(C) 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.特別映像は「とにかくひどい扱いを受けている」「やがてミッキーのヒーロー的な資質が見えてくる」というパティンソンのコメントに重ねて、意を決したミッキーが権力者に立ち向かって行く勇ましい姿をとらえている。
第50回カンヌ国際映画祭で最高賞に輝いた「うなぎ」に主演し、第76回同映画祭でヴィム・ベンダース監督作「PERFECT DAYS」で男優賞に輝いた役所は、名実ともに日本を代表する世界的俳優だ。そして、第62回同映画祭「ある視点」部門出品の「母なる証明」でカンヌデビュー後、「パラサイト 半地下の家族」で第72回同映画祭パルム・ドールの栄誉を受けたポン監督。カンヌが認め、世界で活躍するアジアを代表する2人の映画人が時を超えたエールの交換を果たした。
ことの始まりは、役所に対して特別な思いを寄せるポン監督が、西川美和監督作品「すばらしき世界」に主演した役所の壮絶なまでの演技に「すべてが輝いている」と驚嘆し、ロングレターを贈ったこと。その手紙には、「果たして、映画が始まってものの数分で、私たちは役所広司という俳優ではない、不遇な生い立ちを背負った一匹狼の元やくざ、三上という生々しい生き物を目にすることになる。表情や目つき、わずかな手の動きや仕草で、主人公の人生の履歴を余すところなく表現してしまう役所広司の驚くべき説得力にあらためて感服した」とし、「とにかく私たちはその過程で、アジアの大俳優・役所広司がある若い男の脇腹を食いちぎりながら爛々と目を輝かせる、奇異な名場面も目撃することになる」と感動の言葉が綴られていた。
「すばらしき世界」公開後も、役所とポン監督の物言わぬ友情は続いた。今回「ミッキー17」をいち早く鑑賞した役所は、ロングレターへの返信として映画愛に満ちたコメントを寄せた。
 (C) 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
(C) 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. (C) 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
(C) 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.「ミッキー17」について、役所は「観客を大いに楽しませながら、人間の残酷さと変わらぬ美しさをみせてくれた」と讃える。ポン監督は「僕は、役所広司さんをお迎えして映画を作りたいと常に思っています。細田(守)監督もそうですが、お仕事をご一緒された黒沢清監督、西川美和監督、是枝裕和監督たちがうらやましいなぁと思いながら、嫉妬心も芽生えています」(2021年11月7日談)と語るなど、日本が誇る名優とのタッグを切望していることを公言している。
そして今回、本作を鑑賞した役所からのコメントを受けて、ポン監督は「役所さんのような大俳優の視点もあり、俳優以前に、観客である役所さんの率直な感想だと感じられて嬉しかったですし、自身のストーリーを投影させて自分のアンテナで観ていただけたと思うと、強く胸に響きました」と喜びをあらわに。今後の展望については「古くからのファンとして、役所さんの作品を拝見するたびに、これまで様々なインスピレーションを得ることができました。役所さんは大きな演技の幅を持った俳優さんなので、アイデアもインスピレーションも無限に浮かんでくるんです。実際にお目にかかれたらそのうち3つくらいをこっそりお伝えしたいなと思います。今はまだ秘密です」と今後への期待を感じさせるコメントを残した。
役所のコメント全文は以下の通り。
そして、我々は見たこともない世界に連れていかれる。
幼少期に自分がやらかしていた残酷な遊びを思い起させられる…(-_-;)。
今作もポン・ジュノ監督は、観客を大いに楽しませながら、
人間の残酷さと変わらぬ美しさをみせてくれた。
(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
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