「君たちはどう生きるか」冒頭の“火事”のシーンは誰が描いた? 大平晋也、井上俊之、板津匡覧ら原画スタッフを紹介
2023年9月2日 10:00

公開中の宮崎駿監督最新作「君たちはどう生きるか」には、原画スタッフ26人がクレジットされています。
アニメーターでもある宮崎監督、作画監督の本田雄のもと、劇場アニメの大作に参加することが多い凄腕アニメーターたちが集い、10月20日公開の「北極百貨店のコンシェルジュさん」の監督を務める板津匡覧など、監督やキャラクターデザイン経験者も多くいます。
雑誌「文藝春秋」9月号掲載の本田氏インタビューで判明した原画担当パートとあわせて、監督・キャラクターデザイン経験者を中心に、「君たちはどう生きるか」の主な原画スタッフを紹介。米林宏昌、安藤雅司、高坂希太郎、近藤勝也らジブリ作品でおなじみのスタッフたちも参加しています。
ぜひ、原画スタッフが手がけた作品にも手を伸ばしてみてください。最後に、宮崎監督が自ら描いたシーンも解説します(敬称略)。

大量のペリカンが飛んでくる終盤のシーンを担当。一緒に仕事をしたスタッフから絵の上手さとスピードの速さを称賛されることが多い井上氏の仕事について、「地球外少年少女」の磯光雄監督は「アニメハック」のインタビューで、「我々普通のアニメーターが一般兵士だとすると、井上さんは戦車、もしくは爆撃機」と例えて激賞しています。
冒頭、見る人の目をうばった、眞人が火事のなかを走るシーンを担当。一見CGを使ったようにみえますが、すべて手描きだとのこと。「文藝春秋」の本田氏のインタビューによると、大平氏が担当したシーンは作画監督の修正がほとんど入らず、大平氏の絵がほぼそのまま出ているそうです。
怪獣デザイン:「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」
キャラクターデザイン:「PERFECT BLUE」
キャラクターデザイン:ゲーム「ポポロクロイス物語」

宮崎監督はこれまでの監督作品と同様、原画スタッフや作画監督の本田氏が描いた絵に大きく手をいれて作品をコントロールしていたことが、「文藝春秋」の本田氏インタビューで明かされています。宮崎監督は、散歩コースの公園にいる大きなサギの動きを長い間観察し、サギが羽ばたいて飛ぶのを自分の目で見るまでサギを描こうとしなかった(原画に修正をいれようとしなかった)と、本田氏は語っています。
また、眞人とキリコが巨大な魚を包丁でさばくシーンは、「ゼロから直す勢い」(本田氏談)で宮崎監督が描きなおし、眞人が魚の腹に包丁を入れるときに躊躇したり、力任せに包丁を使ったりする動きが足され、内臓が盛大に吹き出す描写になったそうです。
https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h6847
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