「すずめの戸締まり」全米7位に初登場 新作5本ランクイン【全米映画ランキング】
2023年4月18日 08:00
4月3週の北米映画市場は、2週連続で首位に立った「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の成功や、新作5本のランクインで、活況を呈しています。先週に引き続き、市場全体の週末3日間の累計興行収入は、1億ドルを突破しました。
ユニバーサルの「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は、上映館数を拡大し、週末3日間で興収8700万ドルを記録しました。累計興収は、製作費1億ドルの3倍以上となる、3億4800万ドルを突破。「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」を抜き、2023年で最高の興収をあげました。
ラッセル・クロウ(「ソー ラブ&サンダー」)が主演した、ソニーの「The Pope's Exorcist(原題)」は、2位に初登場。クロウ演じるローマ法王のエクソシストが、子どもが憑依される事件を調査し、バチカンが隠そうとした陰謀を暴く姿を描いています。製作費1800万ドルに対し、興収910万ドルを記録しました。
ユニバーサルのホラーコメディ「Renfield(原題)」は、4位でデビュー。本作は、映画「魔人ドラキュラ」(1931)をもとに、ニコラス・ホルト(「ザ・メニュー」)がドラキュラの召使いのレンフィールド、ニコラス・ケイジ(「マッシブ・タレント」)がドラキュラを演じています。監督は、クリス・マッケイ(「トゥモロー・ウォー」)。週末3日間の興収は770万ドルで、6500万ドルの製作費を大きく下回りました。
7位は、ソニーのアニメ専門ストリーミングサービス「クランチロール」が公開した、新海誠監督作「すずめの戸締まり」。日本語版と英語版の両方が上映され、IMAXでの上映も行われています。週末3日間で、興収500万ドルを記録しました。
そのほか新作では、8位にブリーカー・ストリート・メディアのクライムコメディ「Mafia Mamma(原題)」がランクイン。トニ・コレット(「ヘレディタリー 継承」)が、イタリア人の祖父からマフィア帝国を受け継ぐ、離婚したばかりのアメリカ人女性クリスティンに扮しています。彼女の相談役ビアンカを、モニカ・ベルッチ(「オン・ザ・ミルキー・ロード」)が演じました。キャサリン・ハードウィック(「マイ・ベスト・フレンド」)が監督を務め、週末3日間で興収200万ドルをあげました。
「The Pope's Exorcist(原題)」と同じ悪魔祓いホラーで、ソリ・デオ・グロリア・リリーシングの「Nefarious(原題)」は、10位でデビューしました。死刑執行を控えた連続殺人犯が、精神鑑定の際に、自分は悪魔にとり憑かれていると主張します。ジョーダン・ベルフィが精神科医、ショーン・パトリック・フラナリー(「処刑人」)が死刑囚を演じました。週末3日間で、興収130万ドルを記録。ファミリー向け映画が好調な一方で、トップ10にはR指定作品も数多くランクインする結果となりました。