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パク・チャヌク監督、新作「別れる決心」を引っさげ来日 「カンヌですれ違い」磯村勇斗が対面実現で大感激!

2022年12月26日 19:50

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(左から)磯村勇斗、パク・チャヌク監督
(左から)磯村勇斗、パク・チャヌク監督

オールド・ボーイ(2003)」「渇き」「お嬢さん」などで知られるパク・チャヌク監督が、新作「別れる決心」のプロモーションのため、5年10カ月ぶりに来日。12月26日、東京・TOHO シネマズ 日比谷で行われたジャパンプレミアイベントに出席した。

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パク監督の6年ぶりの新作となる本作は、第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞国際長編映画賞部門の韓国代表に選出されている。

刑事ヘジュン(パク・ヘイル)は、崖から転落死した男の妻ソレ(タン・ウェイ)の調査を開始することに。取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。いつしかヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたヘジュンに特別な思いを抱き始める。

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これまでの作品とは異なり、直接的な“性”と“暴力”を封印した本作について、「古典的なスタイルの作品をつくろうと思ったが、刺激的な作品に慣れている若い世代を退屈させてしまったら、どうしようとも思った」と振り返り、「実際には大きな反響を得ました。人を愛する感情、そして別れで味わう辛さというものは、文化や世代を超えて、共感してもらえるのだと実感しました」と作品の普遍性をアピールした。

韓国では若い世代のインフルエンサーたちが、作品の人気に火をつけたとされ、人気グループ「BTS」のメンバーであるRMが「試写会に招待してほしかった」と本作を絶賛。以前から親交があるパク監督は「もちろん、RMさんを試写会にご招待したのですが、手違いがあり、ご本人に伝わらなかったようです。お金を払って見てくださったと聞き、今度お礼を言いたいと思っています」と話していた。

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この日は俳優の磯村勇斗がサプライズ登場し、大ファンだというパク監督に花束をプレゼントした。出演作「PLAN 75」(早川千絵監督)が第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でカメラドールのスペシャルメンションに選ばれており、磯村本人も現地入り。ただ、「弾丸だったので、パク監督とはすれ違いになってしまった」そうで、念願の対面を果たし、「お会いできて、夢のようです」と感激しきりだった。

また、磯村が韓国映画の国際的な飛躍について問うと、パク監督は「確かにそうですが、一方で日本にもすばらしい映画があり、韓国もそれを見て学んでいます。お互いに良い影響を与え合い、発展しているのが事実だと思います」。第75回カンヌ国際映画祭で「ベイビー・ブローカー」(是枝裕和監督)のソン・ガンホが韓国人俳優初の男優賞を受賞したことにも触れ「私自身も非常に誇らしかったですし、磯村さんが韓国語をマスターなさったり、逆に私が日本語をマスターできれば、日韓合作の機会も増えるはず」とコラボレーションの可能性を示すと、磯村は「出られるなら、出たいです。頑張るしかない」と意欲を燃やしていた。

別れる決心」は、2023年2月17日から公開。

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