ジョージ・ミラー監督最新作「アラビアンナイト 三千年の願い」23年2月公開 魔人と学者の“願い”を巡る寓話
2022年12月23日 11:00

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のジョージ・ミラー監督による最新作「Three Thousand Years of Longing(原題)」が、「アラビアンナイト 三千年の願い」の邦題で、2023年2月23日で公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアルと場面写真が披露された。
ミラー監督の記念すべき劇場長編10作目となる本作は、A・S・バイアットの短編集「The Djinn in the Nightingale's Eye」を原作とした作品。ミラー監督自身が90年代後半から映画化を模索してきた“願い”を巡る寓話となっている。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に引き続き、共同製作はダグ・ミッチェル、撮影監督はジョン・シール、編集はマーガレット・シクセル、音楽はトム・ホルケンボルフ(ジャンキー・XL)といった精鋭スタッフが再結集。3000年に及ぶ壮大で煌びやかなおとぎ話の世界を構築している
本作で描かれるのは、3000年もの間、幽閉されていた孤独な魔人と、見果てぬ夢を追い求める女性学者とが織りなす、時空を超えた魂の旅の物語。アリシアはナラトロジー(=物語論)の専門家。孤独を愛し、空想の世界に生きていた。講演先のイスタンブールで美しいガラスの小瓶をお土産に買ったが、ホテルの部屋でそのフタを開けた途端、中から突然巨大な魔人“ジン”が現れた。魔人はアリシアに、瓶から出してくれたお礼に「3つの願い」を叶えようと申し出る。そうすれば魔人も呪いが解け、自由の身になれるのだ。
だが、物語の専門家アリシアは、その誘いに疑念を抱く。願い事の物語はどれも危険でハッピーエンドがないことを知っていたのだ。魔人は彼女の考えを変えさせようと、紀元前からの3000年に及ぶ自身の物語を語り始める。そしてアリシアは、魔人も、さらに自らをも驚かせることになる、ある願い事をするのだった。

女性とのおしゃべりが大好きな優しい魔人“ジン”役は「パシフィック・リム」「ビースト」のイドリス・エルバ。理性の塊のような学者アリシア役には「少年は残酷な弓を射る」「サスペリア」のティルダ・スウィントン。時にユーモラス、時にシリアスな演技で火花を散らす名優2人のケミストリーが、本作の大きな見どころとなっている。
ポスターには、魔人とアリシアを中心に、紀元前から3000年に渡り魔人が関わってきた歴史上の人物や事象が点描されている。「3つの願いを叶えてあげよう」というキャッチコピーとともに、アラベスク模様の額縁があしらわれ、荘厳な世界観が垣間見える。
「アラビアンナイト 三千年の願い」は、2023年2月23日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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