エッフェル塔設計者の挑戦描くラブストーリー公開 主演ロマン・デュリスが「フランス映画祭2022」で来日
2022年11月1日 10:00

仏パリのエッフェル塔を設計したギュスターブ・エッフェルをロマン・デュリスが演じる映画「EIFFEL(原題)」の公開日が、2023年3月3日に決定した。また、本作は今年30周年を迎える「フランス映画祭2022 横浜」(12月1日~4日開催)のオープニング作品として日本初上映され、加えて、マルタン・ブルブロン監督と主演ロマン・デュリスが来日し、オープニングセレモニーに出席する。
映画は、パリの象徴的な名所にして誰もが知る世界遺産・エッフェル塔――危険の伴う壮大な建築物の設計に挑戦したギュスターブ・エッフェルが成功を掴む影で、ある女性への秘められた想いを情熱的、かつ、大胆に創作したヒューマン・ラブストーリー。
世界で最も有名な観光名所のひとつにして、芸術の都パリのシンボル、エッフェル塔が「パリ万国博覧会」の最大の呼び物として建造されたのは、1889年のこと。高さ300メートル・100%鉄製という、当時としては異例尽くしの建造物の設計に挑んだのは、ニューヨークの自由の女神の制作者としてすでに名声を獲得していたギュスターブ・エッフェルだった。しかし、完成までの日々は、いばらの道だった。環境や景観破壊を理由に、パリ市民や芸術家、バチカン教皇までが大々的な反対キャンペーンを巻き起こし、まさかの“大炎上”案件のうえ、資金も不足し、このままでは建造中止という事態にまで突き進んでしまう。
いかにして、エッフェルは、ひとつひとつの難題をクリアしていったのか?どうして、途中であきらめなかったのか? 製作陣は実在するある女性から想像の翼を広げ、“彼の偉業を成し遂げる原動力には、生涯忘れられない愛する人への想いがあった”という美しい物語に仕上げた。
エッフェルに扮するのは、日本映画をリメイクした「キャメラを止めるな!」のほか、「真夜中のピアニスト」や「タイピスト!」でも印象的な演技を残すロマン・デュリス。エッフェルと情熱的な恋愛に身を投じるアドリエンヌには、実写版「バービー」への出演も決まったエマ・マッキー。監督・脚本は、新型コロナウィルス感染拡大後のヨーロッパ映画としては最大規模の2023年公開予定の大作「三銃士」映画化の監督に抜擢されたマルタン・ブルブロン。音楽は、「グランド・ブダペスト・ホテル」と「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞に輝いたアレクサンドル・デスプラが担当する。
3月3日から、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開。
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