「ヒューマン・ボイス」監督こだわりのファッション&インテリア 「万引き家族」のDVDも
2022年10月23日 14:00

「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」などで知られるペドロ・アルモドバル監督最新作「ヒューマン・ボイス」の場面写真が一挙お披露目された。ハイセンスなファッションとインテリアの数々を切り取っている。

本作は、ジャン・コクトーの戯曲「人間の声」を題材に、アルモドバル監督初の全編英語で映画化した30分間の短編作品。ティルダ・スウィントンが主演を務め、一人芝居に挑んでいる。


隅々までアルモドバル監督のこだわりが詰められており、ファッションにおいては30分の中で6回以上の衣装の変更が行われた。冒頭のクレジット前の部分、オペラのプロローグを思わせる演出のシーンでは、バレンシアガのクリノリンドレス(2020年春コレクション)を着用したスウィントンが登場する。その他、ハードウェア店で着用された男性的な単色のターコイズ色のスーツ(バレンシアガ2020リゾートコレクション)、劇的な最終シーンの直前に選ぶ、金のラメパンツと黒い革のジャケット(ドリス・ヴァン・ノッテン)など、アルモドバル監督独自の色彩感覚で構成されたスタイリングによって、幻想的な世界を作り出した。

衣装を担当したソニア・グランデは「監督は退屈でありふれた服が嫌いです。彼は大変グラフィックでセンスが良いです。キャラクターがファッションで非常に間違った生活を送っている場合でさえも、異常にこだわります」と明かす。
インテリアの色とデザインにもこだわっており、世界中から集められたほか、アルモドバル監督のプライベートコレクションの作品も多数使用している。絵画に関しても、寝室にあるアルテミジア・ジェンティレスキの「眠れるヴィーナス(ヴィーナスとキューピッド)」以外は、ほぼすべて監督自身の作品や私物が私用され、その中の一点をスウィントンにプレゼントしたという。

そのほか、テーブル上には、是枝裕和監督作品「万引き家族」をはじめ、「キル・ビル」「ファントム・スレッド」「ティファニーで朝食を」などのDVDや書籍が置かれている。
「ヒューマン・ボイス」は11月3日からヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテ他公開。なお、同日にはペネロペ・クルスが主演を務めるアルモドバル監督作「パラレル・マザーズ」も公開される。
(C)El Deseo D.A.
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