劇場アニメ「かがみの孤城」主人公の声優は當真あみ ブレイク必至の注目女優
2022年7月28日 07:00
直木賞作家・辻村深月氏のベストセラー小説を劇場アニメ化する「かがみの孤城」の主人公・こころの声優を、15歳の新人女優・當真あみ(とうま・あみ)が務めることがわかった。1000人以上が参加したオーディションを勝ち抜いた當真は「原作の『かがみの孤城』はお薦めされて読んだあと、自分でも買って読み返したくらい好きな小説だったので、すごく嬉しいです」と喜びを語っている。
「映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「河童のクゥと夏休み」などを手がけ、“泣けるアニメーションの名手”との呼び声高い原恵一が監督を務め、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」「心が叫びたがってるんだ。」のA-1 Picturesがアニメーション制作を担当する。
学校での居場所をなくし、家に閉じこもっていた中学生・こころを主人公に「鏡の中の城」で巻き起こる出来事を描くファンタジーミステリー。ある日突然、こころの部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると城のような不思議な建物と見ず知らずの中学生6人がいた。全てが明らかになる時、驚きと感動の事実が浮かび上がる。
地元・沖縄でスカウトされ芸能界入りした當真は、デビュー半年でTBSドラマ「妻、小学生になる」に出演し、高い演技力が話題に。若手女優の登竜門としても知られる14代目「カルピスウォーター」のCMキャラクターに起用されるなど、ブレイク必至の注目女優だ。
原作の大ファンだという當真は「こころちゃん役に決まったと聞いたときは本当にびっくりして、聞き間違いじゃないかと思いました」と抜てきに驚き。あわせて特報映像が披露され、切なく思い悩む表情のこころに、瑞々しい當真の声が吹き込まれている。
當真のメイキング映像も公開され、初々しいオーディションの様子や、ヒロインに決定し、目を潤ませる表情が映し出されている。原監督は、當真の起用理由について「無垢でまっさらな声や、言いたいこともなかなか言えないような辿々しさ、當真さんの今とこころの今がぴったり一致していて、こころは彼女だと思いました。こころを見つけました」と説明する。
原作者の辻村氏は「原監督は私が多感な時期にとても影響を受けた方です。その原監督に今回、『かがみの孤城』をお願いできることに大きな幸せを感じています。スクリーンで生きて動くみんなに会えるのを、今からとても楽しみにしています」と期待を寄せている。
「かがみの孤城」は12月23日に公開。當真、辻村氏のコメント全文は以下の通り。
声のオーディションというのが初めてだったので“こういう感じでいいのかな”と不安もありながら、こころちゃんと自分が似ているところがあると思ったので、どうしてもこころちゃん役を勝ち取りたいと思って必死に練習して挑みました。こころちゃんは少し臆病なところもあって、私自身ちょっとした事や思っていることを口に出せないことがあるので、そういうところが自分と似ている気がします。