「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」主題歌、ワンオク・Toruがプロデュース 由薫が歌う「lullaby」おさめた予告
2022年4月28日 04:00
ディーン・フジオカと岩田剛典が共演した月9ドラマを映画化する「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」の予告編(https://youtu.be/v82nScjxbns)がお披露目。あわせて、「ONE OK ROCK」のToruがプロデュースし、新人アーティスト・由薫(読み方:ゆうか)が歌う「lullaby」(読み方:ララバイ)が主題歌に決定した。
2019年10月期にフジテレビで放送され、初回視聴率が12.8%を記録し、初回のFOD見逃し配信の視聴数が118万という、フジテレビの月9枠史上歴代1位を獲得したミステリードラマ「シャーロック」。世界的な人気を誇る探偵小説「シャーロック・ホームズ」シリーズをもとに、舞台を現代の日本に置き換え、犯罪捜査コンサルタント・誉獅子雄(ほまれ・ししお/フジオカ)と、元精神科医の若宮潤一(岩田)が、東京の様々な街で起こる11の事件を解決し、バディの絆を深めていくさまを描いた。
映画版は、“シリーズ史上最高傑作”との呼び声も高い「バスカヴィル家の犬」をモチーフにした物語。獅子雄と若宮が、不気味な島に棲む華麗なる一族の闇に迫る。フジオカと岩田のほか、新木優子、広末涼子、村上虹郎、渋川清彦、西村まさ彦、山田真歩、佐々木蔵之介、小泉孝太郎、稲森いずみ、椎名桔平らが共演し、西谷弘監督(「容疑者Xの献身」「昼顔」)がメガホンをとった。
舞台は、瀬戸内海の離島。若宮のもとに日本有数の資産家から、娘の誘拐未遂事件の犯人捜索の依頼があったが、その直後、資産家は莫大な遺産を遺して謎の変死を遂げる。資産家の死と、誘拐事件の真相を探るため、ある閉ざされた島に降り立つ獅子雄と若宮。ふたりを待ち受けていたのは、異様な佇まいの洋館と、そこに住まう一癖も二癖もある華麗なる蓮壁家の面々と、嘘を重ねる怪しき関係者たち。やがて次々と事件が発生し、島の伝説である人を襲う不気味な魔犬の仕業が囁かれる。
西谷監督は、「一人の登場人物の心の叫びで“レクイエム”とお願いしました」という言葉とともに、Toruに楽曲制作を依頼。Toruは主題歌「lullaby」について、「由薫の持つ繊細でどこか切なさがある声を引き出すことでこの曲が生まれました」と語る。由薫は同曲で、6月にユニバーサルミュージックからメジャーデビューを果たす。由薫は「身に余るチャンスをいただき、私なりに必死に映画に寄り添おうとしていたつもりが、気づけばこの映画が、そして『lullaby』が私に寄り添ってくれていました。大切なこの曲が、飛び立って、必ず皆さんに届きますように」と、願いをこめた。
予告編では、じわじわと不気味に忍び寄る恐怖に、蓮壁家の関係者がひとり、またひとりと消えていくさまが切り取られている。獅子雄と若宮が捜査を進めるなかで浮かび上がる、「2つの誘拐」「7人の関係者」「13の嘘」という気になるキーワードも。「次は、私?」と不安げに呟く蓮壁家の娘・紅(新木)、生々しい傷跡に顔を歪める若宮、謎解きを後悔するかのように叫ぶ獅子雄の姿に重なるように、由薫の胸を締めつけられるような切ない歌声が響く。
「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」は、6月17日から全国東宝系で公開される。Toru、西谷監督のコメント(全文)は、以下の通り。
人間の根底にある強く生きたいという気持ち、離れることのない絆や魂、この映画の作品に寄り添いつつ由薫の持つ繊細でどこか切なさがある声を引き出すことでこの曲が生まれました。日本からまた1人、新たなシーンを作り出してほしいなと今後も楽しみにしています。
映画音楽の制作に携わり、最初のデモにして胸をドンと突かれたのは初めての経験でした。昨今、より複雑で難解な楽曲が流行る中、届いたのは力強くも繊細なストレート。それ故に高いクオリティが求められた曲が心に響いたのです。ネタバレにもなるので多くは語れませんが、オーダーは一人の登場人物の心の叫びで“レクイエム”とお願いしました。対して音楽家は“ララバイ”と応えてくれました。ラストシーンを見てもらえればわかると思いますが、音楽家は監督以上に人間を捉え、人の絆にも輪郭を与え、登場人物の心を解放してくれたのです。Toruさん、由薫さん、スクリーンに切なくも愛しい息吹きを注ぎ込んでいただき心から感謝しております。
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