アンディ・サーキスが語る、「ザ・バットマン」のアルフレッド 謎解きの力にもなる?
2022年3月5日 10:00
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「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」などのマット・リーブスがメガホンをとった「THE BATMAN ザ・バットマン」が、3月11日から公開される。主人公のブルース・ウェイン/バットマンの側近、アルフレッドを演じたアンディ・サーキスが取材に応じ、役どころや親交の深いリーブス監督について語った。
ブルース(ロバート・パティンソン)は両親殺害の復讐を誓い、悪と敵対する存在“バットマン”になって2年が過ぎた。ある日、権力者が標的になった連続殺人事件が発生。その犯人を名乗るのは、史上最狂の知能犯リドラー(ポール・ダノ)。彼は犯行の際、必ず“なぞなぞ”を残し、警察やブルースを挑発する。
サーキスは「ロード・オブ・ザ・リング」3部作でゴラムをモーション・キャプチャーで演じ、大きな話題に。以降、モーション・キャプチャーおよび、それを発展させたパフォーマンス・キャプチャーを用いた作品に欠かせない俳優となり、「キング・コング」(05)のコング、新「猿の惑星」シリーズ(11~)のシーザー、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」(15)のスノークなどを演じてきたほか、「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」では監督を務め、ヒットに導いた。
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アルフレッドといえば、これまでの「バットマン」シリーズでもマイケル・ガフ、マイケル・ケインら錚々たる俳優陣が演じてきた。サーキスは「マイケル・ケインと何度か仕事をしたことがあるし、俳優として彼のことが大好きだ。マイケル・ガフの演技は素晴らしい。でも、こういう役どころを演じる時、僕はこの特定のストーリーにおけるこの役の管理人なんだ。将来、この役はほかの俳優によって、また再解釈されることになるだろう。僕は、(アルフレッドを演じる)機会を持てるだけで十分に幸運なんだ」と、アルフレッドを演じる心得を明かす。
「これまで何度も演じられてきた、シェイクスピアの舞台の役をやるみたいなものだよ。演じる側の責任は、キャラクターのルーツを見つけようとすることにある。僕は(他の人とは)違う特徴を持っているし、違う人生の信念を持っているから、必然的に独自のアルフレッドになると思う」
その言葉通り、本作でのアルフレッドは「新鮮だと思う。ブルースとの感情的なつながりや関係が、新しい部分になっているといいなと思う」と明かし、「アルフレッドとブルースを結びつける唯一のことは、コードを解読する能力だ。なぜなら、アルフレッドがブルースに教えることだからだよ。コードの解明と解読は、彼らが分かち合っているもので、それは、ゴッサムを包んでいる巨大な嘘の網を暴くために、ブルースが出かけようとしている旅に必要なツールなんだ」と、リドラーが仕掛ける“謎解き”の解明にサポートすることを示唆する。
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「猿の惑星」シリーズでシーザーを演じてきたサーキスは、リーブス監督と親交が深い。「彼は非常に有能なフィルムメーカーで、まず何よりもとても優秀なライターなんだ。素晴らしいストーリーテラーで、とても丹念に仕事をする。本作の脚本を書くのに3年かけたんだ。僕は、このストーリーを作り出すために、彼がどれほど深いところまで行き、どれほど苦労したかを知っているよ(笑)」と信頼を寄せる。
感情的な部分も丁寧に描く脚本を絶賛するだけでなく、「一旦セットに行ったら、彼が監督として俳優たちから演技を引き出す方法は、人々の感情をあおって鼓舞するというものなんだ。すべての道を進んで、シーンを探って作り出すまで決して休むことはない。映画作りのすべての側面を理解している、素晴らしい万能の監督だよ」と話していた。
「THE BATMAN ザ・バットマン」は、3月11日から公開。
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